川への想い

    2006 a la carte  アルプスからピレネーへ  Grenoble から Lourdes へ  (2006.07.11)

 なんとか Etape du Tour を完走して、翌日は Tour de France 観戦のためにピレネー地方に移動です。Etape du Tour 参戦や Tour de France 観戦のため、連日まだ暗いうちから行動開始のため、朝ゆっくりできる日は貴重です。昨夜の疲れを癒すべく、まずはたっぷりと朝食。ミルク、コーヒーと数種類のパンが定番で、ハムやチーズが出ることもありますが、基本的に生野菜はほとんど見かけません。
 バスに乗って出発。以下の写真は、全て走行中のバスの車窓越しです。まずは高速道路A7で南下します。全行程、およそ500qあまり。前日までの疲れで、眠っている人もいましたが、私は、この移動もフランスの地方が眺められると楽しみにしていました。南下するにしたがって、Grenoble 付近で見られた山頂付近が岩肌の山は姿を消して次第と平原が広がってきます。Tour de France では風物詩のひとつ・ヒマワリ畑も見えるようになってきました。山麓ではラベンダーも満開のようです(写真:下右)。
 驚いたのは、この付近で原子力発電所を見かけたことです。主要な高速道路や民家にも近いところに建設されているのは、日本ではちょっと考えられないことです。岩盤が強固で地震がほとんどないからでしょうか。

 Orange(オランジュ)でA7からA9へ。道は南から西へと向かいます。あまり詳しくはないのですが、Avignon(アビニョン)、Arles(アルル)、Nimes(ニーム)などの歴史的な街や、世界遺産でもあるローマ水道 Pont du Gard(ポン・デュ・ガール)も近くだったと記憶していました。ちょっと立ち寄ってくれたらなあとも思いましたが、このツアーでは一般的な観光予定は皆無です。Nimes の手前で、高速道路の表示に橋の絵を描いた Pont du Gard の表示も見つけました。高速道路からは10qもないようです。

 ローヌ川(写真:上右上)も渡って、さらに西へ進むと、辺りはブドウ畑一色の丘陵地になってきました(写真:上左)。もちろんワイン用。小麦畑やヒマワリ畑も随所に見られます。途中のSAで昼食。補給食や軽食で済ますことの多い昼食が、ちゃんとした食事を摂れるのは移動日くらいです。昼食を終えて再び走り始めたところで、KさんがSAにビデオカメラを置き忘れてきたとのこと。通常ヨーロッパで貴重品を置き忘れたら、まず盗難が当たり前だと思っていましたが、SAに問い合わせると、なんと奇跡的に保管されているとのこと。で、高速道路一区間を引き返したことも、記憶に残る思い出です。

 この付近からなら見えるかなあと思っていた地中海が、うっすらとですがブドウ畑と小麦畑の向こうに見えました(写真:上左)。Nrbonnne(ナルボンヌ)からはA61。確か Carcassonnne(カルカッソンヌ)はこのあたりだったよなあと目を凝らしていると、一瞬ですが、おそらくそれだろうと思われる城壁(写真:上右上)を見ることができました。これだけでも満足でしたが、うれしいことに、後に参加した2012年のツアーでは、旨い具合に時間が空いて、Pont du Gard Carcassonnne のプチ観光をすることができました。上述のように、通常の名所旧跡観光は予定には全くないツアーですが、時間があれば臨機応変に対応してくれるのが、このツアーの良さでもあります。
 その後も、ヒマワリ畑も続きましたが、バスのスピードが速いため、うまく写真に撮ることができません。そうするうちに Toulouse(トゥールーズ)近郊でA64へ。ほとんど渋滞のない全行程の中で、Toulouse 周辺だけは渋滞しました。バカンスなのでしょう、キャンピングカーや荷物や自転車をキャリアに満載した自動車を沢山見かけました。平原を走るA64を南へ進むにしたがって、遠くにピレネーの高峰が見えてき始めました。

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