川への想い   

    2011 a la carte  Chambery から Montauban へ  Carcassonnne 遠望)  (2011.07.12)


Carcassonnne 遠望
 5年振り2度目の参加となった2011年。Etape du Tour・Act 1(Col du Galibier)を走った翌日、ピレネーでの Tour de France を観戦するために、バスで600q近くの大移動です。実はこの移動、2006年に初めて参加した時にも、ほぼ同じコースを辿っています(Grenoble〜Lourdes:下図参照)。
 まずは、A7 を南下、Nimes(ニーム)方面に向かいます。まもなく道路標示に、Marseille(マルセイユ)の名前が見られます。地中海方面に向かっている実感が湧く、最初のポイントです。写真は、全てバスの車窓から。大きな街路樹は、プラタナスでしょうか? バックミラーに写っているのは、運転手のJeromeさん。確か地中海までの半ば辺りだったかと思いますが、高速道路の西側に原子力発電所が見えます(写真なし)。この立地条件は、日本では考えられないことです。5年前、このすぐ近くにラベンダーが咲いている丘があったなあと思っていたら、2011年も同じように満開の姿を見ることができました。。

 断崖上の古城や、その下にある小さな村など、次々と現れるフランスの田舎の風景に目を奪われます。が、高速道路走行中なので、何処もあっという間に通り過ぎてしまいます。A9 に入ると、標識に Barcelona(バルセロナ)の名。スペイン国境まで、数十kmしかありません。昼食は、これも5年前と同じSAでした。手持ちの軽食で済ませることがほとんどのこのツアーでは、ちゃんとした昼食を摂れるのは移動日くらいです。並んでいる食品を適当に取って、最後に料金を支払うシステム。この日は、ちょっと贅沢。ビールまで含めて1300円くらいだった記憶です。駐車場の片隅では、地元の方が取り立ての果物を売っていました。

 食事をしたSAは、上下線のSAを陸橋で渡ることができます。写真:下左は、陸橋の上から。他の走行中の写真でもわかるかと思いますが、トラックやバスは、よほど前方に遅いクルマがいて追い抜きが必要な時でなければ、右端車線を走っています。速度も遅め。法律があるのか、マナーなのか? 普通車を含めて、みんな流れに乗って整然と走っています。
 さて、2006年の時も気になっていたのですが、地図を見ると、このコース Carcassonne(カルカッソンヌ)のすぐ近くを通るようです。通常の観光はほとんどないこのツアーですが、有名なところだから立ち寄ってくれないかなあ、なんて淡い期待を抱いていました。が、2006年はその付近で目を凝らしていたら、遠くに「おおっ、見えたぞ!あれがそうだ」と一瞬見えただけで、当然素通りでした。ツアーの他の方々は、Carcassonne といってもあまりご存じないようで、興味もないようでした。
   

 ところが、2011年は少し時間の余裕があるとのことで、町を訪れるのは無理だけど、少し離れたところの展望ポイントならと、休憩を兼ねて寄り道をしてくれることになりました。A9 から A61 に入って、しばらく走ると右手に Carcassonne の表示が見えてきました。高速道路を完全に降りてしまうのではなく、何処か小さなSAだったように思います。小高い丘の上に駐車場があって、その外れに展望ポイントがありました。街を紹介した説明板もあります。入れ替わり立ち代わり人がやってきますが、賑わうほどではありません。

 しかし、トップの写真でもわかるように、Carcassonne の南側からの全容が見て取れる、なかなかいい場所でした。何度も書いていますが、高速道路を走っているだけでも、至るところに目を惹かれる風景を見ることができます。その度に、ちょっと止まって、もう少しゆっくり走って、と思わず声が出そうです。ツアー行程がかなり強行軍なので、なかなか時間的余裕がないのですが、こうやって時に少しでも時間が取れるとアドリブ的にちょっと寄り道もしてくれる、そんな融通が利くのも、添乗員のTさんと運転手のJeromeさんあってのなせる業でしょう。
 その後、唯一渋滞していた Toulouse(トゥールーズ)を抜けて、宿泊地の Montauban 郊外のホテルに到着したのは夕方遅くでした。

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