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5年振り2度目の参加となった2011年。この年は、1週間おいて2回の Etape du Tour が開催されました。Act 1 が有名な Col du Galibier（ガリビエ峠）。Act 2 は中央山岳を走るコースでした。好天に恵まれた Col du Galibier で想像を遥かに超える絶景に出遭え、大満足。それだけで、もう十分今回の目的達成、と感じてしまった上に、Act 2 当日の天候がかなりの確率で雨との予報。雨ならもうDNSだな、と半ば決めていたので、好天だった前日、受付の後、Act 2・スタート地点の Issoire（イソワール）から宿泊地の Clermont-Ferrand（フェラン=クレルモン）まで自走で帰ることにしました。距離は約40㎞。同じような考えだったYoさんが同行してくれました。　下4枚の写真は、いずれもIssoire の街中。Tour de France 本番の第9ステージは1週間前に終わっていたのですが、Etape du Tour のためにか、四賞ジャージを模した黄・緑・赤玉・白のジャージ型の旗が街の至る所に掛けられていました。

自走で Clermont-Ferrand まで帰ると決めたものの、この時は事前の道チェックも全く行っておらず、紙地図さえ持っていませんでした。下の地図のように、とにかく北へ向いて走ること、Clermont-Ferrand 近くになれば Puy de Dome（ピュイ=ド=ドーム）の特徴的な山容を目標にすればいいだろうとくらいにしか考えていませんでした。僅か6年前ですが、スマホも持っておらず。頼みの綱は、Yoさんが持っていた当時の最新モデルだった地図表示ができるGPSです。　Issoire の街を出たところで、早速道がわからなくなってしまいました。ちょうど通り合わせた青年に尋ねると、Clermont-Ferrand の表示のあるほうは高速道路なので、北西に進む道が正しいとのこと。この後、まっすぐ北に進むつもりが、道は結構曲がりくねっており、本当にこっちでいいなかなあと、時折YoさんのGPSで確認しながら進みました。2006年、Pauに向けて初めて海外を走った時は分岐やロータリー毎にわかりやすい道表示があったのですが、この時は役に立つ表示がほとんどありませんでした。

道は緩やかなカーブを描きながら、次々と小高い丘を越えるように進みます。周囲はほとんどが牧草地か小麦畑。途中で、小高い丘の上に高い塔を持つ小さな街を見かけました（写真：下右）。Montpeyroux（モンペイルー）という街であることを確認したのは、こうして書きつけているまさに今、当時から6年後。

所有している「フランスの美しい村」全踏破の旅：吉村和敏著という本には5版発行・2011年8月8日と記載されているので、購入したのは、この旅が終わった後。改めて確認すると、この Issoire～Clermont-Ferrand の近くには、フランスの美しい村の指定を受けている村がいくつもあります。Montpeyroux もそのひとつです。当時この本の内容を知っていたら、Montpeyroux はもちろん、多少の無理をしてでも、Saint-Floret（サン=フロレ）や Saint-Saturnin（サン=サテュルナン）にも立ち寄ったことと思います。

ヒマワリ畑も所々で見かけました。写真：下、遠くに Puy de Dome の特徴的なシルエットが見えます。Clermont Ferrand の街はこの東麓なので上述にようにこの山を目印にと思っていたのですが、このようにすっきりと見える地点は意外とありませんでした。写真は、おそらく Clermont Ferrand から20㎞付近。Montpeyroux の近くです。

その後もなだらかな丘を越えていく道が続きます。交通量も少なく快適です。平地のように見えますが、標高は500m前後です。最後は高速道路・A75 の横を走るような道に出て、Clermont Ferrand へ。

Act 2 当日の荒天が予想されたことから急遽思い立った自走でしたが、この日走れたことで、ますます翌日雨ならDNSという気持ちが強まってきました。まさか気温5℃、雨で寒さのためDNFという結果になるとは、思ってもみませんでしたが。Act 2・ゴール地点の Saint-Flour（サン=フルール）という街も、とても美しく、フランスの美しい村以外にも、見るべき街・景観がいっぱいある中央山岳地帯付近。是非、ゆっくりと再訪してみたいものです。