2011 Tour de France 観戦 Etape 12 Cugnaux 〜 Luz-Ardiden (2011.07.14)
2011年 Tour de France 観戦2日目は、超級頂上ゴールの山岳コース。まずは、バスで麓の街 Luz-Saint-Sauveur(リュズ・サン・ソヴァール)方面に向かいます。この道は、2006年の Tour de France 観戦時に Col du Tourmalet へ向かうために自走したところです。朧に記憶が残っていました。特に、Luz-Saint-Sauveur の街前後(写真:下左から2枚目)。いつもながら感心するのは、自転車が走っていたら、対向車のいない直線でない限り、クルマは追い越しをかけないことです。写真:下左2枚、バスの中からですが、自走で観戦に向かう人を決して無理に追い越しません。写真の少し前方に見えるクルマも同様でした。 | |||
バスは、Luz-Saint-Sauveur の街を南側に抜けた道沿いの広場に停車。まずは、時間の許す限り、Col du Tourmalet 方面へ向かってみました。2006年時ほどの好天ではありませんでしたが、振り返ると登ってきた谷間の向こうに観戦地点となる予定の Luz-Ardiden 方面(写真:下左)、左手には、5年前の記憶がまだまだ新鮮な斜面の広大な牧草地(写真:下右)を眺めながら、ゆっくりと進みました。 | |||
途中にある Bareges(バレージュ)の街(写真:下右3枚)も、記憶に残っていました。Col du Tourmalet 方面も Tour de France 観戦に向かうと思われる 自転車乗りの姿も多数。多くはロードバイク、そしてMTBですが、時に写真:下中下のような、4サイドバックのキャンピング仕様の方も見かけます。スピードは速くはないですが、確実に登っていきます。 | |||
Col du Tourmalet 峠まで、もしくは少し手前の切り立った峰々が見えるところまで行きたかったのですが、どうも時間的余裕がなさそうです。遅くなると Luz-Ardiden への道が通行止めになるので、Bareges から少し進んだところから引き返すことにしました。引き返してくると、麓の街・Luz-Saint-Sauveur は随分と賑やかになっていました。実況中継の大きな画面の前には、人だかりができています(写真:下中下)。 | |||
Luz-Saint-Sauveur の街を抜け、西側にある Luz-Ardiden への道を登り始めます。選手達がやってくるまでにまだ3時間以上ありましたが、既にクルマの通行は規制されていて、登っていくのは自転車乗りか、歩いて行く人だけです。進んでいくと、前方から日本語が聞こえてきました。おや、あの黄色い自転車は・・・。近づいてみると、やはり
Tour de France のイラストでお馴染みの小河原政男さんでした(写真:下左&中下)。声をかけると、気さくに話をしてくれました。 コーナーには、既に多くの人が陣取っています。みなさん、椅子に食べ物、準備万端です。Luz-Saint-Sauveur の街も随分と眼下になりました(写真:下右)。 |
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さらに進むと、ゴールから4qくらい手前のところで、30人くらいの自転車乗りが足止めを食らっているようです(写真:下左)。自転車も交通規制が始まったのでしょうか。前方で何か話をしているようですが、全くわかりません。そのうちに進み始めたので、みんなについていきました。強行突破? 写真:下左、ジグザグに人の列が見えるのが、コース。ゴールは一番上の辺りです。最終的に観戦したのは、斜め右上に登っていく道の中央付近です。 道幅の広がったところでは、キャンピングカーが列をなしています(写真:下中上)。一方、タンデムで双子のトレーラーを引っ張るご夫婦も(写真:下右上)。タンデムや子供を乗せたトレーラーを引っ張るお父さんの姿は、観戦に向かっていると2、3人は必ず見かけますが、夫婦のタンデムで双子を引っ張るのは珍しいかも。 |
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ゴールまで3q地点を過ぎると、斜面の道となって、下方への展望が広がってきました(写真:下右)。結局、頂上ゴールは少し手前から閉鎖されていたので、2q手前付近で観戦することにしました。途中、オレンジのTシャツを来た一団は、バスク地方の方でしょう。この日は、S.Sanchez 選手が優勝したので、盛り上がりは凄かったでしょうね。テレビ撮影の前に集まったのは、ノルウェー国旗を持った人達。前年の世界選手権覇者でこの年の Tour de France も大活躍だった T.Hushovd の応援団のようです。残念だったのは、その前後ずっと出場していた新城幸也選手が、この年だけは出場できなかったこと。出場していれば、もっと応援に力が入ったのですが。 | |||
背中にパンなどの軽食とワインなどを持ってくるのは、初めての2006年時に学んだことです。持ってきたワインを飲みながら、斜面の草地に寝転んで、のんびりと待ちます。日差しは強いですが、ちょっと陰ると長袖がないと寒いくらいでした。 | |||
1時間弱ほどして、下の方が騒がしくなってきました。キャラバン隊です(写真:下左2枚)。賑やかなキャラバン隊が行き過ぎると、再び静かな時間が訪れます。みんな思い思いに寛いでいます。そんな中、路面に応援する選手の名前を書く人(写真:下右から2枚目)。写真:下右端、黒いクルマは、20ユーロでTシャツなど10品目のオフィシャルグッズを売る一行です。安くはないけど高過ぎるというほどでもない、ひとつくらいは記念になるかと購入しました。 | |||
キャラバン隊が行き過ぎて40分ほど、遠くからヘリコプターのローターの音が聞こえ始めてきました。それからしばらくして、ずっと下方・5q地点付近に先頭と思われる選手とクルマが見えてきました(写真:下左&下中)。逃げているのは二人のようです。それから少し離れて、数人のグループ。ここには、Maillot jaune の姿も含まれているようです(写真:下右)。 | |||
目の前を、先頭のふたりが通過していきました(写真:トップ&下左)。少し離れて F.Schleck。写真:下右は、その3人に続く Maillot jaune を含む集団。Maillot jaune は T.Voeckler、緑はアシスト P.Roland、ピンク・青は D.Cunego、この時わかったのは、後方の A.Contador と A.Schkek 二人だけだったような記憶です。写真には、写っていませんが、そのちょっと前に I.Vasso と、この年の最終勝者 C.Evans の姿がありました。当時の総合優勝を狙うエースばかりです。 | |||
その後も、続々と選手が通過していきます。遅れていても、早いです。単純に手足が長いだけでなく、恰好いいですね。チームカーも、格好いい。沿道のみんなもずっと応援を続けます。最終走者まで、20分ほど。 | |||
これまた、Tour de France 観戦の定番ですが、最終と思われる(気づいていないだけかもしれませんが、それを知らせるようなクルマは走っていない?)選手が走っていくと、みんな一斉に下り始めます(写真:下左端)。人も自転車も、クルマもごった混ぜです。そんな中、時々チームジャージを着た人が、混雑の中を縫うようにスムースに下っていく姿を見ました。どうも、ゴールした選手が自走で下っているようでした。チームジャージや体つきはもちろん、なにより走りが全く異なっています。様々なレベルの人が下る間を、流れるように走っていきます。登りの強さだけでなく、下りのスキルの高さを垣間見たように思えました。 | |||
バスの置き場は、Luz-Saint-SauVeur の街からほんの少し外れたところでした。Luz-Saint-Sauveur の街までは、Pau川に沿って緩やかに登っていくのですが、そこから南は、深い渓谷となっていました。バスからの出発時には、全く気付いていませんでした。西側にはホテル街(写真:上)。深い渓谷の右岸と左岸にはアーチ状の橋が架けられていました。写真:上右端は、バス停車地点付近から北に向かって、ほぼ正面が Luz-Ardiden に登る方面、Luz-Saint-Sauveur の街は右手の下方です。 |
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