川への想い   

    2012 prologue

 絶対にまた来るぞと誓った初参加の2006年から、5年かかって2回目の参加を果たすことができた2011年。Act 1 は快晴の Col du Galibier(ガリビエ峠)では感動の連続だったのですが、Act 2 はスタート直後から雨・向い風、気温は真夏だというのに5℃。あまりの寒さに DNF となってしまいました。そんなこともあって、思い残すことも多かったのですが、次回参加するとしても、しばらく先のことだろうなと考えていました。
 ところが、その2011年の秋に、2012年のコースが Act 1は Col de la Madleine(マドレーヌ峠)、Act 2 は Col d'Aubisque(オービスク峠)から2006年の Tour de France 観戦時に周囲の光景に感動した Col du Tourmalet(ツールマレー峠)を経由することを知りました。同じコースが再び採用される時まで元気で走っている保証はないと、急遽連続参加することにしました。もちろん Tour de France で何度も耳にするそれらの峠は名前を知っているだけだったのですが、Col du Galibier 同様きっと素晴らしい光景が待ち構えているのだろうという妄想にも似た誘惑に抗うことができなかったのです。
 関西空港・搭乗機 関西・仁川の機内食 雨の仁川空港 仁川空港内
 年が明けては、前年の寒さに対する弱さを克服しようと、真冬(と言っても徳島は最低気温が氷点下になる日は数えるくらい)にも練習をと意気込んでいました。しかし、思うように時間が取れず、目標にしていた走行距離200q・積算標高差3500m以上の仮想練習も一度もできないまま出発直前となってしまいました。身の回りの準備も同様で、出発2日前に自転車を梱包するという慌ただしさでした。過去2回の参加経験から、次回参加することがあればと、いくつか考え・計画していたこともあったのですが、いずれもほとんど手に付かないままの出発となりました。
 ところで、2012年は成田空港集合・出発だった前2回と異なり、大韓航空利用で関西空港出発−韓国・仁川空港で集合という経路になりました。成田空港出発だと余分な前泊や、それに伴う羽田・成田往復や自転車の別送などが必要だったことを考えると、四国に住む私にとっては、どちらかというと便利になった感がありました。
シャルルドゴール空港駅 Lyonへの案内表示 TGVがやってきた TGV内で夕食
 当日は午前4時前起床、クルマに荷物を載せて、淡路島を経由、大阪湾を回るようにして関西空港対岸・泉佐野市の駐車場に7時過ぎに到着。チェックインも問題なく、大韓航空で仁川空港まで。日本海を越えて韓国の地が見えてきました。トランジットと言えども韓国の地は初めてです。ちょっと不安だった仁川空港内の移動も、事前にウェブサイトで調べていたので、特に支障なく通過できました。仁川空港は、国際ハブ空港として名を挙げているだけあって、広々として免税店も多数あり、民族衣装に身を包んだ一団のパレードがあったりと、ウロウロしているだけでも時間が過ぎていきました。パリ行きの搭乗ゲートで、各地からやってきたツアーの方達と合流。
 パリまで、12時間ほど。日本人としては大きめの私にとっては、エコノミークラスは足元が狭くて苦痛なのですが、仁川空港からパリ・シャルルドゴール空港までのエアバスA360(つい先日生産中止になったと耳にしました)は、エコノミークラスでも他機種よりほんの少しですが足元が広かったように思えました。
ホテルのロビー・吹き抜け ホテルのバス ホテルから Lyon の夜景
 長い飛行機の旅を終えると、パリ・シャルルドゴール空港からこの日の宿泊地・Lyon(リヨン)まではTGV で移動です。距離はおよそ500q弱。空港内の売店で、サンドウィッチなど夕食を購入。どなたかが購入したワインを片手に、自転車談義をしつつ、2時間少々で Lyon に到着。ホテルに到着したのは、現地時間で24時前。自宅を出てから、なんと30時間以上要しました。このツアーでは、いつも日本で言えばビジネスホテルクラスに宿泊するのですが、なぜかこの日だけは4つ星・Radisson Blu という高層ビルのホテルでした。ロビーも室内も、いつものホテルとちょっと違います。しかし、長時間移動の疲れで、横になると、あっという間に眠りについていました。

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