川への想い   

    2014 prologue


Col de Soulor 方面から岩盤状の急斜面を横走する D918    Col d'Aubisque は画面右上の稜線付近

 2011年の秋に、2012 Etape du Tour のコースが Act 1 は Col de la Madleine(マドレーヌ峠)、Act 2 は Col d'Aubisque(オービスク峠)から2006年の Tour de France 観戦時に周囲の光景に感動した Col du Tourmalet(ツールマレー峠)を経由することが発表になりました。それを知って、参加を即決したのは、2011年 Act 2 が雨と寒さでDNFとなったリベンジということはさておいて、Col de la Madleine や Col d'Aubisque という、知っているのは名前だけですが、きっと 2011年 Act1 で走った Col du Galibier(ガリビエ峠)同様素晴らしい山岳風景が待ち構えているからだろうとの予感と強烈な誘惑からでした。自分が参加可能なうちに似たようなコースが選ばれる可能性は低いだろうとの予想もあって、2年連続で参加した次第です。

Col d'Aubisque 手前から、東北東方向    走ってきた Col de Soulor からの D918 は画面の右手

 ところが、Act 1 は途中から天候にも恵まれ、 Col de la Madleine のみならず、Col du Glandon(グランドン峠)、Col de la Croix de Fer(クロワ・ド・フェル峠)と最高の展望を楽しめたのですが、Act 2 は峠毎に雨・雲の中という状況で、件の Col d'Aubisque も視界が100mくらいしかない状態で、周囲の景色を見ることは全くといってできませんでした。それはそれで仕方ないと思っていたのですが、帰国後 Tour de France の同じコースの放送を見て、改めて Col d'Aubisque 周辺の大展望に驚いた次第でした。雲の中に、こんな凄い光景が隠れていたのだ(ほぼ快晴で、ヘリコプターによる空撮も加わった、レース中継だけでなく周辺の風景もとても的確に美しく放映する映像ということもありますが)、これは絶対(好天の時に)再訪しなくてはならないと思った次第でした。
 その機会は、意外に早くやってきました。2013年末に発表された2014年 Etape du Tour のコースは、Pau(ポー)出発、 Col du Tourmalet 経由で、ゴールは Hautacam(オタカム)でした。コース自体は、これまで走ったことのあるところも重複していたので、さほど魅了されることもなかったのですが、いつも利用しているツアーの予定表をみると、例年 Etape du Tour と Tour de France 観戦とで大移動があるのですが、2014年はいずれも同じピレネー山脈となり移動がなく、宿泊はずっとLourdes(ルルド)とのこと。しかも、一日フリーの日があります。地図で再確認すると、Lourdes から Col d'Aubisque まで 40kmほどです。時間に追われる Etape du Tour としてではなく、ゆっくりとマイペースで訪れるには距離的にも願ってもない行程だと、 Etape du Tour 参戦よりも Col d'Aubisque を訪れることを一番の目的として、出発したと言っても過言ではありません。

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