県道255号線・端山調子野線  (附 保賀山峠、杖立峠、林道小島内田線)
 県道255号線を初めて走ったのは、もう10年・一昔前の話になってしまいました。穴吹側・口山から小さな峠を越えて貞光側・端山を結ぶ県道です。2004年夏には、途中から小島方面へと向かう林道・小島内田線を走りました。2010年春、久々に走ろうとしたら通行止めでしたが、2012年春にはJINさんが走行しているので、ちゃんと復旧しているようです。  (2012年 9月20日 記)

林道・小島内田線から 吉野川と阿讚山脈
コース  穴吹−口山−端山調子野線−端山−川又−保賀山峠−木屋平−杖立峠−脇町
走行距離  一周 約85キロ   積算標高差 約2200m
最高地点  端山調子野線峠(標高約500m) 保賀山峠(標高約1100m) 杖立峠(標高1030m)
走行日・天候  2002年 5月 5日 晴れ MTB(地図コース) 2004年 8月 8日 晴れ ロード(県道255号線から小島へ)
 公私の事情から、漸く休日に丸一日比較的時間が持てるようになった2002年。黄金週間の一日・5月5日、前年末に手にした新しいMTBで、一日サイクリングを楽しめる気分よろしく県中部の山を目指しました。穴吹からスタート。まずは、国道492号線を穴吹川に沿って南下しました。

山肌の茶畑と民家

桐の花が咲く
 穴吹から木屋平方面へ10数km走ったところで、県道255号線へと右折します。道はいきなり急勾配となりますが、周囲の斜面には茶や栗、ミツマタなどが栽培されていて、点在する民家とともに日本の山村原風景という感じ。こんなところが近くにまだあるのだと再認識しました。登るにつれて民家もなくなり、植林された杉林の道となりました。周囲の展望はほとんどありません。峠手前には、北(吉野川)方面に抜ける林道・小島内田線が分岐しています(走行記は下記)。貞光・端山方面に下ると、少し視界が広がります。集落では、ちょうど桐の花が満開でした。

峠の貞光側から南西方面

保賀山峠から南南西方面
 記憶が随分と曖昧なのですが、新しいMTBと久々に一日ゆっくり走れるうれしさで、この日は貞光川に沿って剣山方面へと向かい、川又から木屋平方面への県道260号線を初めて走りました。地図によっては木屋平方面に繋がっていないものもありましたが、とにかく先へ進みました。瀬開谷川に沿って走る道は、MTBでノンビリと走ったので、それほどきつく感じない勾配でした。辿り着いた峠では、期待するほどの展望はありませんでした。峠から南方向に地道が伸びていましたが、どこかに通じているようではありません。県道260号線は北方向に向って下るようですが通行止めだったので、中尾山方面へ向かい栗林の多い道を木屋平へと下りました。
 保賀山峠からは北東方向に杖立峠らしき道が見えます。ほぼ同じ標高。一度下るのが勿体無いくらいでした。木屋平まで一端下って、再度登り返しです。この道もお初でした。後にもう一度ロードで走った時は、随分きつい(実際客観的勾配は急)思いをしたのですが、この時はゆっくり走ったので、それほどとも思いませんでした。ただ、登り始め・木屋平の山中で、当時はまだ電波が十分にいきわたっていなかった携帯電話に、お仕事コールが鳴ったのにはびっくりしました。杖立峠の道も、その後2度目に走った時はかなりきつく感じたのですが、この時はノンビリだったのでさほどにも思いませんでした。峠前後は緩やかになっており、ほとんど展望はありませんでした。峠を少し北へ下ったところからは穴吹方面の谷筋が見えますが、山、山の連続です。ここからは、随分長い下り一方。下りながら逆走はあり得ないなあ、なんて思っていました。

杖立峠にて

杖立峠から少し北から穴吹方面
 上記のサイクリングから2年後の夏。当直明けのボンヤリした頭で、今日はどこへ行こうか?と地図を眺めながら考えていたところ、県道255号線の峠から北・小島方面へ延びる道を走ることを思いつきました。
 午前11時過ぎに、自走で出発。吉野川沿いを弱い追い風に助けられて西進。穴吹のコンビニでひと休みの後、穴吹川沿いに口山まで遡りました。四国一の清流を売り文句にしている穴吹川は、過日の台風・大雨で増水し濁流であるにも関わらず、多数の行楽客が水遊びを楽しんでいました。口山で右折して県道255号線に入ると、前回同様一気に登り勾配となります。峠手前まで約3kmで標高差300m強なので、結構な急勾配です。今回は、峠手前から国道192号線の表示に従って林道小島内田線へと右折、北上しました。分岐部ではハチだかアブだかの羽音がまとわり付いてきたので、写真一枚撮って早々に出発。

県道255号線と林道・小島内田線への分岐部

穴吹方面
 分岐部からはずっと下りだろうという予想は裏切られ、道は緩やかですがアップダウンを繰り返して進みました。全面アスファルト舗装で路面の状態は上々でしたが、台風通過後のためか一面に落ち葉や小枝が散乱していました。今回この道を走るに当たって最も期待していたことは、吉野川中流域の風景がどれだけ鳥瞰できるだろうかということでした。しかし、夏場で木々が繁っていたこともあるのか、残念ながら下方への視界はほとんどありませんでした。なんとか2ヶ所ほど吉野川が望めた地点も、写真のように高圧線が横切ったりで、興ざめ。ただ、道の両側はそれほど大きくはないものの広葉樹で覆われており、秋の紅葉も楽しめそうです。

斜面の山村風景

林道小島内田線から吉野川、岩戸大橋付近
 小島まで、一台の車とも出会いませんでした。ゆっくり走るのにもトレーニングとして走るにも、まずますの道かと思われました。峠から南側にも延びる道がありました。林道の名前からすると、世の中桜の内田方面にまで続いているのでしょうか? それ以外にも、小さな林道があちこちにめぐらされているようです。桜堂・柴内方面へ続いている道もあるようです。

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