中蓮寺峰・若狭峰・二軒茶屋

 六地蔵越を走った時に見つけていた中蓮寺峰への道を走って(担いで?)きました。予想通り担ぎもあったのですが「四国の道」としてよく整備されており、主要な地点には案内地図があり、また急な登りでは100m毎くらいに距離表示があり不安なく走れました(旧猪鼻峠から二軒茶屋へで一ヶ所だけ道を間違えましたが、よく見るとちゃんと正しい表示がありました)。同行は当HPの師匠であるHANO氏。(2010年11月17日更新)

中蓮寺峰・展望台から三豊平野・七宝山、瀬戸内海を見る

概要です 詳細は地形図参照ください
コース  財田−中蓮寺峰−若狭峰−旧猪鼻峠−二軒茶屋−財田
走行距離   30キロ弱(3キロほどは担ぎと押し)  積算標高 800m余
最高地点   中蓮寺峰(標高756m) 若狭峰(標高787m) 旧猪鼻峠(標高約550m)
走行日   2003年 3月 9日  MTB  天候:曇り・時折小雪
 香川県財田町の香川用水記念公園にクルマを゙デポしてスタート。以前に六地蔵越時に走った道をしばらく辿り、「四国の道」の表示地図で左折します。予想通り、いきなり急な坂となります。それでも何とか乗車できる程度。クルマも全く通らないので安心して走れました。しかし、程なくさらに急勾配となり地面もゆるくなって、後輪が空転したり前輪が持ち上がったりで、ここからは担ぎと考えていた「もみじ橋」の手前で、早くも押しとなりました。

中蓮寺峰(財田より)

早くも押しとなった四国の道 登り始め
 もみじ橋からは、周囲の木々が途切れて三豊平野を見渡すことができました。生まれ育った町や七宝山、燧灘の向こうには本州・福山方面も確認できます。ここから中蓮寺峰山頂まで、ほとんど「担ぎ」でした。「押し」ができるようなところは少なく、よく整備された階段状の遊歩道をひたすら担ぎ上げました。助かったのは、約100m進む毎に「頂上までOOm」の表示があったことです。歩みは遅々としているのですが、確実に距離が短くなるのがわかるので、あまり疲労感を感じずにすみました。

階段もあり、担ぎ

乗車できる部分もあり
 しかし、徳島を出発した時は晴れ間が見えていたのに、池田あたりでは路面が濡れていたとおり、標高を稼ぐにしたがって次第に雪が舞うようになりました。また、道にもだんだんと残雪の量が増えてきました。それでも中蓮寺峰には思っていたより楽に到達することができました。この日は雪が舞う寒い一日でしたが、それ故か燧灘から備讃瀬戸にかけての瀬戸内海はもとより、遠く中国地方まではっきりと見渡すことができました。写真はコンパクトカメラ(200万画素)で撮ったのでもうひとつですが、実際は遥かに素晴らしい眺望です。

観音寺遠望 燧灘の向こうには本州福山方面
 
弥谷山方面と備讃瀬戸
 中蓮寺峰展望台からは、私の育った三豊平野から燧灘、さらに詫間・丸亀・坂出方面から備讃瀬戸を隔てて、本州・岡山県まで一望できました。ここから尾根伝いに若狭峰へと走りました。道はクルマが十分通れる広さがあるのですが、砂利を敷き詰めたところが多くMTBでもタイヤがめり込むようなところが何カ所かありました。途中、やはり讃岐平野の展望が良いところがありました。瀬戸大橋も山や島影からわずかですが見えました。

中蓮寺峰展望台にて記念撮影、後方は詫間方面
 
場所によっては積雪
 若狭峰から旧猪鼻峠までは、少し下ります。ここがとても寒くて、特に手と足の先が凍りそうでした。ソックスを3枚も履いて何とかしのぎましたが、手袋はHANO氏が着用していたスキー用のものが良さそうでした。旧猪鼻峠は以前に別コースで走っていたHANO氏がいなければ見逃したと思われる何の表示もないところでした。ここを中心として何本かのコースが取れるのでまた機会があれば走ってみます。

雪舞う落ち葉のシングルトラックを走る
 旧猪鼻峠からは「四国の道」をさらに二軒茶屋へと進みました。ここで、それまで懇切丁寧な表示が、Y分岐部でもうひとつはっきりしなかったため、太い道を進んだのですが、間違いでした。引き返して、「えっ、こっち?」と疑うような細い道をまたまた担ぎ、押しで進みました。途中、「崩落注意」の表示がありましたが、そのすぐ先に、道が半分崩落したところがありました。表示がかなり新しかったので、結構頻繁に人手が入っているものと思われました。

旧猪鼻峠付近にて

二軒茶屋
 二軒茶屋までは、中蓮寺峰までと同じくらい担ぎ・押しで結構疲れました。そばにあった解説によると、二軒茶屋は旧猪鼻峠の宿場でもあったようです。ここからさらに、押しと担ぎがあって、箸蔵寺からの道と合流するところへ出ると、少し走れるところがあるようになりました。しかし、落ち葉の上に結構雪が積もっているので、ブレーキは雪と落ち葉ですぐにいっぱいになります。おまけにビンディングは凍りついてしまい、靴が固定できなくなってしまいました。それでも、なかなか楽しい道でした。財田の登り始めから財田への下りきったところまで、中蓮寺峰展望台近くで(この部分のみ道が広い)一台の車にすれ違った以外は一人も出会いませんでした。
 しかし、比較的新しいハイカーの足跡は、いくらかありました。こんな道を、いわゆるシングルトラックというのでしょうか?私は本来歩く道をあまり積極的に走ろうとは思わないのですが、歩く人がほとんどいなくて邪魔にならないのなら自転車もまた良しかなと思いました。このコース、一人では計画しなかったかなとも思いますが、これを機に、これくらいの道(乗って走れる部分が歩く部分より多い)なら、また走ってみてもいいかなと思っているのも正直なところです。

讃岐富士遠望(ほぼ中央、右手城山、左手大麻山)

唯一のトラブル、パンク
 ところで、このツーリングは、職場の仲間で「マウンテンバイクで峠越え」の管理人・HANO氏が転勤になったための送別ツーリングでもありました。HANO氏は私に師匠としてHP作成のイロハを教えていただいただけでなく、ツーリング熱を再開させてくれた張本人でもあります。その名の通り、遠く遠州に転勤していったのですが、その後も毎年のように来徳されて、落合峠やその他・徳島県内を一緒にツーリングしています。その後の四方山話をしながらのツーリングは、私にとっても自転車生活の中でも貴重な時間で、これからもずっと続けていきたいイベントのひとつです。
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