台ヶ丸山へ 
 台ヶ丸山は、美馬市脇町の北・阿讃山脈の一部に属する山です。吉野川支流・東俣谷川が曽江谷川と2本に分かれる間に聳える地形は、少し東手にある城王山の地形背景とよく似ているように思えます。以前から山頂まで道が続いていることを確認していたのですが、今回初めて登ってきました。なかなか厳しい登りです。 (2020年12月30日 記)

台ヶ丸山への道 標高550m付近にて (2019.12.20)
コース  穴吹−国道193号線−県道105号線−台ヶ丸山 (往復)
走行距離   30q   積算標高 800m
最高地点   台ヶ丸山  標高694m
走行日   2020年12月20日  天候:晴れ/曇り  シクロクロス
 午前10時に、穴吹川沿いからスタート。穴吹川橋からは、真北にこれから向かう台ヶ円山の姿が見えます(写真:下左)。穴吹橋を渡って、国道193号線を北上します。進行方向には台ヶ丸山の姿が、ずっと真正面に見えています(写真:下2枚)。スタート時の気温は6℃。雲の多い日との予報だったので、オーバーシューズの冬装備です。吉野川支流・東俣谷川が曽江谷川と分かれるところで、県道105号線へ右折。
 地形図では、台ヶ丸山への登り口は東南方向に4か所、登り口があるように見えます(左の範囲では3か所ですが)。
 昨年妙体山から下ってきた時(上の地形図・右上実線)、注意していたのに登り口を見逃していたので、今回は西側二つの登り口を地形図でしっかり確認し記憶、おまけに印刷までしていたのに、印刷した紙地図をクルマに置き忘れてしまいました。忘れたことに気づいたのは国道193号線を5qほど走った後だったので、スマホで確認とそのまま進みます。 往路は、上の地形図、→の方向に進みました。西阿串付近では、一番西寄りの道を走ったと思われます。
 県道105号線は北上して香川県へと入り大窪寺方面に向かう1車線の古い道ですが、田舎田舎した雰囲気で交通量も少なくいい道です(写真:下左)。国道の分岐から800mほど進んだところで、一番西側の登り口と思われる分岐部を確認しました。写真:下右の標示には椚野と記載されていますが、地形図では阿瀬尾(現地記載では阿瀬比が正しいようです)と記載されているところです。いきなり20%くらいの激坂で始まります。
 50mほど進んだところで右手に民家への分岐がありましたが、そこまでで10m以上の上昇です。進むべく左手には、緩むことない勾配の道が続いています。一度、谷沿いの木々が繁ったところを通過していきますが、勾配は緩まず。コンクリート舗装ですが、路面はそれなりです。写真ではわかりにくいですが、つづら折れのコーナー前後も15%くらいの坂が続きます。
 左上 最初の民家への分岐部
 上  谷筋に沿った区間
 左  急坂コーナー @
 右  急坂コーナー A
 その後も勾配は一向に緩まず、ずっと15%くらいが続きます。最初の2qで280mほどアップ。右前方に、西阿串という集落近くが見えてきました。集落がある部分では少し緩やかになるかと思われましたが、集落を掠めていく道の勾配は一瞬緩くなっただけ。ひいひい言いながら登っていると、少し上方から人声が聞こえてきました。斜面の畑を大きく時計回りに進む道の脇に、数人の男性が焚火を囲んで一服しています。地元の方達でしょうか、自転車で山頂まで行くのかと感心されましたが、上の方は石が落ちて来ているから気をつけろとか、下りは東方面に進むつもりだと言うと、この道をまっすぐ行って阿串集会所の標示の方に下ればいいと有難いアドバイスをいただきました。
竹林が2か所 間違って直進した分岐 奥に高越山 八百萬神之御殿
 このあたり・上の地形図では西阿串という付近で道が交錯していますが、おそらく一番西側の道を走ったようです。短い距離のS字コーナーを過ぎて登り続けると、1か所分岐がありました。左手後方に折れる道には左王神社参道の標示が出ていましたが、山頂の神社名を確認していなかったのと、そちらは落ち葉満載で行き止まりのように見えたこと、まっすぐの道が路面状況が同じように続いていたこともあって、そのまま直進しました(写真:上左から2枚目)。ところが、400mほど進んだところで民家が途切れて、その先はちゃんとした道がついてないようです。ということで、分岐まで引き返し。余分な力を使ってしまいましたが、穴吹橋や国道193号線(2枚目・3枚目の写真を撮った辺り)が見えるポイントがあったので良しとします(写真:上・下右)。左手奥は高越山です。手前の山には、以前に訪れた八百萬神之御殿の建物が見えます。その北側斜面は12月も下旬だというのに、紅葉が見頃でした(写真:下左)。
 写真:下左は、そんな行き止まりに近い民家付近から東北東へ。左上奥が妙体山です。引き返して地形図では標高426mの三角点のすぐ上の分岐を左手に進むと、勾配はまたきつくなって、路面は落ち葉だらけ。その後も同じような道が続きます(写真:下右2枚)。展望はあまりなく、路面は先に走った林道中谷線と同じように落ち葉満載で、コンクリート舗装がされているのかどうかわからない道です。おまけに先に教えていただいたように、落ち葉の中に拳大くらいの落石が所々に隠れています。こりゃ下りも気をつけなければ。
 それにしても登り口から脚が休める場所が全くない勾配が続きます。もう何度足付きしたことか。登り口から4qほど登った(既に500m超上昇)辺りから、漸く勾配が緩んできました。しかし、路面は落ち葉満載でそれなりなので、きついところよりは楽といった程度です。最後の西へ向いての左コーナーを回ると、またこれでもかと勾配がきつくなりました。もう少しと、それだけが頼りで前に進みます。
 西へ向かう道が右手にカーブしたところに、鳥居が見えてきました。下まで行って先を見ると、少し奥に石段が見えます。そこまでの歩道が見えなかったので、誰かが通っているらしい山肌を登っていったところ、左側から登ってきた道が続いていました。引き返して、自転車に乗って、山頂の神社に到着。スタートから12qほどに2時間かかりました。麓からは5.5qで650mアップ。「徳島250山」に記載されている通り、山頂からの眺望は全くありません。山頂にある神社は、ちょっと期待外れというか、小屋のような造りで趣は全くありませんでした。山頂広場の奥に、標高・694mの小さな碑を確認。
 補給休憩程度で、下り始めます。下りはブレーキをかける握力がなくなって、手が痛くなるくらいです。途中、おそらく剣山とジロウギュウと思われる山が南方向に見えました(写真:下左上)。手前斜めの稜線は、高越山。
 上 右が剣山?
 左 西阿串集落
 右 下ったコース
 落ち葉の急坂を慎重に下って、先程数人が屯していた分岐部まで戻ってきました。が、既に人影はなく、教えていただいた通りに登ってきた道をまっすぐ東へ進むように左折します。上の地形図、赤い→が下ったコースです。やや緩い勾配を登りながら東進すると、右手前方に妙体山が見えてきました。西阿串の集落は、地形図で見ているともう少し戸数があるように思っていましたが、上方から見てもあまり家屋は確認できませんでした。
 当初は東阿串からずっと東側に回るつもりでしたが、教えていただいた通り阿串集会所の標示を下ると、結果的には登り口のひとつ東・椚野に降りることになりました。この道も上方は細く急なコンクリート舗装で、所々民家か養鶏場らしき建物への分岐と急コーナーを繰り返して下っていきます。大分下ったところからアスファルト舗装となり、クルマの往来が増えるのか、路面の落ち葉は随分と少なくなりました。
 上 阿串集会所への分岐を右へ
 左 手前を下った 奥は妙体山
 右 右手から下ってきた
 川筋までもう少しかなというところで、それまでより幅が広めのアスファルト舗装に突き当りました。分岐には、民家の所在地が姓入りで記載された案内図がありました。この道が、台ヶ丸山へのメインで、何処かで登ったひとつ西の道と一緒になるようです。次回があれば東ルートでと思うところですが、もう一度行く気になるでしょうか。というより、時間が経てばこの坂を登れる脚力がなくなっている可能性大。

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