東山峠、県道4号線・丸亀三好線
 東山峠は県道4号線(丸亀三好線)で阿讃山脈を越える分水嶺の峠です。初めて走ったのは2003年。香川側へ下って西へと走り、六地蔵越えで戻りました(下記)。2回目は2010年真夏。2013年と同様川島発着で満濃池周辺を回ってきました。来る度に途中の集落付近までは随分と道が改良され幅広くなってきましたが、自転車ツーリングには従来の面影を残している上部の旧道のほうがずっと味わいがあり、また勾配も緩やかで走りやすいです。 (2013年 3月28日 記)

新田神社付近から、阿讃山脈斜面の東山集落
コース  川島−三好−東山峠−琴南財田広域基幹林道−中讃南部広域農道−塩江−清水峠−川島 
走行距離   約140キロ   積算標高 約1600m
最高地点   東山峠(標高約630m) 
走行日・天候   2013年 2月10日 晴 GIANT TCR、2010年8月11日 晴 GIANT TCR、2003年 1月 25日 晴 MTB
 午前10時に川島をスタート。前夜の飲み過ぎと、弱いながらも向かい風が行く手を遮ります。南岸土手を20km/h巡航が精一杯。それでも、大好きな吉野川中流域の風景を楽しみながら走りました。吉野川の澄み具合も冬場ならでは。高越山もくっきりと見えました。北岸に渡った脇町辺りでは菜の花がチラホラと咲き始めており、道の駅・三野手前では紅梅が満開でした。
 三好町で県道4号線へ、東山峠へと北上です。登り道になれば暑くなるだろうと思っていたのですが、影が多い県道4号線は所々凍結もあるくらいで、気温は下がる一方。冬場の県西部、まして山間部は侮ってはいけないと反省です。

山川にて、高越山

穴吹にて、吉野川
 記憶に残っている限りでは3度目のこの道、東山小学校のある付近までは、随分と道が拡張されていました。旧道ショートカットも多く、その分自転車には厳しく味気ない道になっています。小学校を過ぎると、旧道のままの状態が続きます。展望が広がるのは、新田神社がある付近のみ。2010年時も全く同じ地点から同じ方向に写真を撮っていました。それ以外はあまり展望がないということです。しかし、後半の旧道然とした行程では落ち葉や小枝、小さな落石が路面に散在していたり、路肩崩壊など少しばかり荒れたところもありますが、勾配は緩やか。大川山などと同様、落葉樹に覆われたり竹林があったりと、展望が広がるところはほとんどありませんが、交通量が皆無に近いこともあり走ることを楽しめる道です。趣があるのですが、なぜかほとんど写真がありません。峠自体も全く展望がありません。峠までの道もそうですが、峠自体も鵜峠と非常によく似た雰囲気です。峠で一服。香川側は北側斜面なので、もっと寒いと思い路面の凍結も恐れていましたが、意外にも南側・徳島側より暖かでした。

県道4号線に入ってすぐ、土讃線

保賀山峠から南南西方面
 2010年時は下りきって満濃池周辺を走ったのですが、この日は下りきる手前で地図で確認していた、琴南財田広域基幹林道を走るつもりでした。その分岐部は容易に確認できたのですが、なんと準備していた地図を忘れてきていました。意気揚々と広域基幹林道(完全舗装)を進み始めたまでは良かったのですが、まもなく何度かチェンが落ちる事態発生。立ち止まって確認しても当初は異常に気がつかず、そのまま走り始めると何度も落ちてしまいます。再度確認したところ、なんとチェンのピンがひとつ外れかけて、チェン全体が歪んでいました。幸い携帯工具にチェン切が付いていたので応急処置を試みましたが、その後も急な上り坂で負荷がかかると落ちてしまう状態でした。
 急勾配では降りて押したり、だましだまし走っていたところ、なんだか方向が違うような・・・と思っていたら、突然行き止まり(帰宅後忘れていた地図で確認するとその通りでした)。泣く泣く引き返し途中で右折、金倉川沿いに下りました。もしこの道も行き止まりだったら、日のあるうちに帰り着くことができないかもと少々不安でしたが、なんとか広い道に合流できました。その後は、最悪トラックにでもヒッチハイクかと思いながら、出走時にはまだいろいろ考えていたプランを変更。最短&最楽勝コースを選ぶこととしました。

杖立峠にて

東山峠にて
 登りで負荷がかかるとチェーンが落ちるので、一番緩やかな道で阿讃山脈を越えようとするなら、やはり国道193号線。国道438号線に出た後は、県道17号線(首切り峠手前では押し)〜中讃南部広域農道〜国道377号線〜国道193号線と進みました。中讃南部広域農道など、香川には本当に沢山の道が次から次へとできるので、行く毎に驚きです。国道377号線は追い風に助けられ、国道193号線は、予想通りチェーンが落ちない程度で負荷をかけずに登れる程度の勾配でした。なんとか清水峠に到着できて、後は下りと平地だけなので何とかなると一安心。岩津橋で南岸へ渡り、往きとは逆のまた緩い向かい風に、なんとかデポ地に帰還。

コース  三好町・道の駅三野−東山峠−財田町−六地蔵峠−三好町・道の駅三野    
走行距離   約75キロ
最高地点   東山峠 (標高 約630m)
走行日   2003年 1月25日  晴れ  MTB
 三好町の吉野川北岸、道の駅・三野からスタート。南岸には桟敷峠の後ろに雪の矢筈山が見えました。三好町役場を目印に、県道4号線(丸亀三好線)を北へと向かいます。この道は自転車では初めて走ったのですが、数年前(1997年頃)に東山の奥にある阿讃サーキットで開催された「三好町自転車耐久レース」という大会に参加するために、東山小学校まではクルマで走ったことがありました。わずか数年で、東山小学校までの道は結構拡張されていました。
 東山小学校までは結構勾配があったと思っていたのですが、全線を通じて意外と緩やかでした。約15kmで標高差500m位ですから、楽勝コースでしょうか? 道の雰囲気は、鵜峠など阿讃山脈を越える他の峠(旧道)とよく似ています。中腹あたりには(これは徳島側も香川側も)見事な竹林が見られました。どこかで竹林の写真を撮ろう、と思っているうちに雑木林に変わってしまいました。ガードレールも少なく、峠道を走る、という趣のある道です。

吉野川から桟敷峠・矢筈山方面を望む

峠手前から讃岐山脈稜線
 峠の手前からは南側に展望が開け、剣山山系の雪を抱いた山々が見えたのですが、残念ながらコンデジではちゃんと写りませんでした。東側には、大川山が一望できます。峠は県境となっており、これまた先日走った鵜峠そっくりでした。峠から香川側の展望も開けるかと思っていたのですが、手前に山々の重なりがあって見晴らしは良くありませんでした。前日の雪のため、北側斜面となる香川側は至るところで凍結しており、その度に自転車を降りて押す羽目となりましたが、標高400mを下回ると凍結もなくなりました。

峠手前から東、大川山方面

東山峠
 標高300m付近で小さな集落がありました。ここで小休憩した際に地図で確認したのですが、なんと生まれ育った町を流れる財田川の源流が東山峠であることを初めて知りました。財田川の源流は、それまで猪ノ鼻峠の山間だとばかり思っていたのです。これは本日の大発見でした。野口ダムというところに公園があるので一服しようと思っていたのですが、塩入温泉という立派な温泉?施設があって混雑していたのでパスしました。しばらく財田川に沿って走ったのですが、ダムのせいもあるのか、水量が少なくほとんどが枯草の川原でした。

六地蔵越

六地蔵越から徳島方面へ
 その後は財田町を抜けて、県道6号線(込野観音寺線)で再び讃岐山脈を越えてデポ地へと戻りました。県道6号線の入り口はちょっとわかりづらいのですが、道自体はほとんどクルマも通らす、鄙びたいい道でした。ここも少し残雪あり。香川側に比べて、徳島側は野呂内集落までの道が結構荒れていました。      東山峠2020年版はこちら

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