氷ノ山周辺の道

コース  戸倉−氷ノ山−福定−鉢伏山−福岡−大野峠−杉ヶ沢高原−筏−若杉峠−戸倉 
走行距離    一周 約90キロ
最高地点    氷ノ山(標高約1250m)、杉ヶ沢高原(標高約800m)、若杉峠(標高約720m)
走行日    2006年 11月 4日
 兵庫・鳥取県境に位置する氷ノ山界隈を走ってきました。初めて訪れる地域で全く土地勘が無く、また事前の情報収集も十分でなく、そこまで行く時間と費用を考えると決行するのに随分と躊躇したのですが、行ける時に行っておかないとと決断。午前6時に徳島を出発、デポ地予定の戸倉には午前9時前に到着。そこから氷ノ山、鉢伏山をめぐる瀬川氷ノ山林道を中心に走ってきました。結果的には、躊躇していたのが不思議なくらいの素晴らしいコースでした。北上した山腹を巡る林道は、標高の高いところでは紅葉にはやや遅かったのですが、ダート三昧。周囲の落葉樹は徳島なら落合峠ファガスの森付近と同等かそれ以上の大樹が広い範囲で続いており、立ち止まっては眺める、走りながら一人歓声をあげる、の連続でした。先の大山もそうでしたが、中国山地の実力・魅力、恐るべし。 (2010年10月11日更新)

     
                                              紅葉の瀬川氷ノ山林道
この日の客観的データ走行距離91km、うちダート35km強、積算標高差約2300m、実走時間6時間13分、平均速度14.6km/hr。
        戸倉−氷ノ山−福定−鉢伏山−福岡−出合−杉ヶ沢高原−筏−若杉峠−戸倉
時間(時分) 9:00--11:00---11:50--12:40---13:40--14:10----15:00---15:35--16:30---16:50
距離(km)    0----15-----27-----34-----50----60-------66------70----86-----91
標高(m)    600---1250---585---1110----360---315------800-----225---720----600
 午前6時、徳島を出発。7時前、明石海峡大橋上で東の空に日が昇るのを見て、良い一日が送れそうな予感がしました。垂水JCTからは初めて通る第二神明道路。途中から混雑してきましたが、なんとか迷わずに播但連絡道路から中国道を乗り継いで、8時には国道29号線に。揖保川に沿って約40km遡りました。この間は交通量少なく信号もほとんどなく、あまり運転が好きではない私でも懐かしいCDなどを聞きながら快適に走れました。デポ予定地の戸倉(鳥取市まで僅か50km)には8時45分頃に到着。国道沿いの神社前に広い場所があったので、掃除をしていた初老の女性(月1回老人会で掃除をしているとのこと、とても丁寧に対応していただきました)にひと声をかけて駐車。鎮守の森には、ちょうど日が差し始めたばかり、標高600m、現地の気温は8℃。

デポ地の鎮守の森
 9時ちょうどにスタート。戸倉峠方面へ国道29号線を2kmばかり走ったところで右折、瀬川氷ノ山林道に入りました。道はすぐにダートになり、そこそこに荒れていて、勾配も6〜7%が続きます。走り始めは半袖ジャージの下にモンベルの長袖シャツにウィンドブレーカー、レッグウォーマーに冬用手袋、で足元がちょっと寒いかなという感じでしたが、すぐに汗ばんできました。ウィンドブレーカーを脱ぎ、指きり手袋に変更し、程なくレッグウォーマーも脱ぐ程に体温も上昇。ダートの具合は往年の落合峠ほどではありませんが、現在の剣山スーパー林道よりずっと荒れており、王滝と良く似た状況といったところでした。岩盤がそのまま露出しているところも多く、両拳大の石も結構散乱していました。翌日自転車掃除をしたところ、後輪のトレッドがかなり磨耗、ブレーキシューも相当磨り減っていました。

紅葉のダート道

黄葉・紅葉
 2km程走ったところで写真休憩(ひとりの気楽さ、いつでも休める)後、踏み始めたところで、チェーンがロー側に落ち込んでしまい、悪態つきながら修復に一苦労。その後は、時速7km前後で周囲の樹木を楽しみながらゆっくりと登りました。途中トレッキングをしている人から「頂上まで行けよ〜!」とエールをいただき笑って返答。標高を増すにしたがって、周囲の木々は紅葉の盛りからさらには落葉に変わってきました。また、幹周り数10cm以上の大樹があちこちに見られるようになってきました。
 
結構荒れているダート道
 林道入り口から数km走るとその後は約10km弱に渡って標高1000m前後をトラバースするダートが続きました。道は林道中の最高地点(標高1250m)手前あたりから、それまでと比べて勾配も緩くなり路面状況もやや踏み固められた感じになって走り易くなってきました。相変わらず周囲の落葉樹林は、紅葉の最盛期は過ぎているものの、その幹や枝ぶりだけでも見事。ちょっと走っては立ち止まるの連続でした。林道には「山頂駅(最高地点)」とか「中央駅」とかの表示も見られるようになり前半(林道南側)の荒々しさに比較すると随分と人の手が入っているようでした。中央駅(何ヶ所かある氷ノ山登山口の中心らしい)では、西方すぐそこに氷ノ山山頂が拝めました。広い駐車場には、ハイキングをする人や観光の車が20台ばかり。
 中央駅からは北方向に独特の容貌を呈した鉢伏山の全容が遠望できました。この鉢伏山山頂直下の東側(写真・下右の鞍部)を回るようにトラバースする予定。遠望する限りでは、現在地点よりやや標高が低めに見えて、そこまでなだらかに経過するかと思ったのですが、それが浅はかな見通しであった事は間もなく判明。
 
この辺りから、オフロードバイクもちょくちょくすれ違うようになりましたが(剣山スーパー林道のほうが遥かに多い)、結局自転車乗りとは本日最後まで誰一人として遭遇せず。木々1本1本の大きさでは、この手前付近が最も充実していました。

落葉した大樹のもとで
 「中央駅」からは若干アップダウンもありましたが、氷ノ山国際スキー場手前から福定までは、舗装もされて豪快な下り。

紅葉

山頂駅から見た氷ノ山
 福定(標高585m)にはちょうどお昼に到着。ここまで僅か27kmに3時間要してしまい、予定をややオーバー。この間、瀬川氷ノ山林道には民家はもちろん廃屋も自販機なども皆無。棚田に輝くススキを眺めながら軽く補給休憩。

山頂駅から見た針伏山
 しかし、ここからハチ高原スキー場への登りは半端なものではありませんでした。舗装はされているものの、軽く10%を越える道が2km余り。雪が降り凍る冬場にこんな道を自動車が登れるのかねえ?と思わず疑問符。標高800m付近に広がるのハチ高原スキー場を経由して、鉢伏山の鞍部(標高1060m)までは舗装路の登りでしたが、相変わらずの急勾配でやはり時速10km/hr以下。鞍部手前からは、草原状態で独特の容貌を呈する鉢伏山がすぐそこに、そして先程まですぐ直下を走っていた氷ノ山は、いつの間にか離れてしまい全容が遠望できるようになっていました。
 鉢伏山東南の鞍部(標高1060m)からは、再びダートとなりました。それも5cmほどのバラスを敷き詰めたような砂利道。バラスの性状は周囲の土質と全く異なっており、何処かから運んできたと思われました。山肌の紅葉(晴天続きだったのでやや靄っているのが少し残念でしたが)をゆっくり楽しもうにも、下りは神経を使わないとタイヤを獲られて落車しそうになるくらいでした。
 ハチ北スキー場を越えると、前方に標高900m前後の稜線をトラバースする道が見えてきました。そこもまた相変わらずのバラス道でした。稜線の少し下部を走るので左右両方に広がる展望というわけではなかったのがちょっと残念。下の写真、ほぼ中央に見える鞍部からは稜線の西側を走ることになりましたが、ひょっとして日本海が見えるかとの予想空しく、北西方向にはまだ山々が続いていました。中国山地も広いことを認識。

紅葉・落葉した樹林を縫うように走る林道
 そのあたりから、路面のバラスは若干減少して、轍は多少踏み固められて走り易くなってきました。

休耕田に光るススキ
 冒頭の写真のようなところでは、同行者がいれば走る姿を入れて、サイクリングとしてとても絵になるなあと思ったのですが・・・。そこからしばらく走ると、黄葉した落葉松樹林が道の東側に続くなだらかにアップダウンする直進路のちょっと雰囲気のいい部分もあったのですが、西側は杉林でいまひとつ。結局写真は撮らぬまま、先へ進みました。
 北上を続けた道が180度向きを変える地点では、北方面への展望が広がっていました。下中の写真では小さくて確認できないと思いますが、4つの表示・上から3番目には「日本海」と明示。靄のため水平線は確認できませんでしたが、この方向にきっと日本海が見えるのでしょう。
 ここからは完全な下り、そして間もなく瀬川氷ノ山林道に別れを告げて舗装路へ。国道9号線の合流地点(福岡・標高360m)まで一気に下った後、交通量の多い国道9号線を避けて、旧山陰道・県道269−これまたほとんど交通量の無い快適な田舎道−で大野峠(標高440m)を越えて、出合(標高310m)へ。
 ここからは二つのルートを考えていたのですが、時間的余裕も余りなくなってきたので、地図上ちょっとでもゴールに近い杉ヶ沢高原方面経由の道を辿ることにしました。今回は事前にカシミール3Dから5万分の1地図を印刷して携帯していたのですが、なぜかここだけ欠落。20万分の1地図から見ると、峠は標高700mくらい。出合からの入り口はすぐに見つかりましたが、ここから轟集落までの2km程は10%を越える急勾配が続き、かなり堪えました。集落を過ぎるとこれでもか、とばかりにまた10%近い坂。振り返ると北西方向・集落の向こうに鉢伏山が遠望できました。県道でもないこの道はいくつか分岐しているようでしたが、地図上は一番太い道を進めばいいと思っていたのに、途中で大きな門(柵?)を通過。ちょっと疑問に思ったのですがそのまま進んだところ、標高は700mを越え、さらに800mに近づこうとします。加えて辺りの風景は高原野菜畑となり、道は西進しその畑の間をアップダウン、行く手には再び氷ノ山(地図上では南に下って右手に見えるはずなのに)。

ハチ高原スキー場

北川から氷ノ山・遠望
 ありゃ、どうもおかしい、地図と違うなと思いながらもまだしばらく前進。最悪の場合はこのままもう一度氷ノ山まで戻るか、引き返すにしても・・・、と悩んでいたところに軽トラが一台近づいてきました。両手を振ったところ、行過ぎんばかりに急停車。運転していたご婦人−どうみても70歳は超えている−に道を尋ねました。農作業に来たと思われるそのご婦人は、これまたとても上品な口調で、この道が行き止まりであること、唯一あった分岐部(確認していたが、表示が逆方向であったのと、本道が進んできた右側であったのように思えたので間違ったらしい)を左に進みその後の分岐で右に行けば私の予定コースらしいと教えていただき確認できたのですがが、最後に「でも、その道確か崩落で通行止めとか・・・」!

稜線をトラバースする、その後走った道

ハチ高原
 大急ぎで標高差・150m程下り、間違ったその分岐点で左へ。まだまだ不安でしたが、もう一つあった分岐で右(確かにここから先通行止め−これまで走ってきた道−の表示)に進路を取り、安心して再び一気下りました。本日最後の若杉峠(標高730m)が控えているので、できるだけ下らないほうがいいと思っていたのですが、下りきった地点・筏の標高は220m。

日本海が見える

轟集落から鉢伏山
 時刻は既に15時半をまわってしまい、山間部ゆえ早くも次第に薄暗く肌寒くなってきました。後10kmあまり。円山川の支流である大屋川に沿って最初こそ緩やかに登っていったのですが、程なく激坂。またまた10%近い坂が峠まで続きました。交通量が少ないのが幸いでしたが、舗装路にも関わらず時速7km/hrくらいの低速でなんとか峠に到達。この間は、疲れて余裕が無かったせいもあるのですが、さほどこれといった風景もなく、写真もありません。峠で最後の休憩の後、数km下って、またちょっと登ってスタート地点に、なんとか暗くなる前に到着。疲れ果てましたが、とても充実した一日でした。
 じゃなくて、それから徳島まで220km・3時間余、足が痙攣することを心配しつつ車を運転。21時前に無事帰宅。
大満足の一日でした。

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