岩手 2016 −1日目−  八幡平・田沢湖・角館

コース   松尾八幡平−アスピーテライン−見返峠−国道341号線−田沢湖−角館
走行距離   120キロ
最高地点   八幡平 (1550)  積算標高差 約2000m
走行日・天候   2016年  9月 24日   天候:曇り   ロード
 福岡在住のY氏と、ちょっと遅めの夏休みツーリング。石巻在住のH氏にお会いして一緒に走るということも兼ねて、岩手を走ってきました。およそ40年ぶり。前回は1979年・真夏、フロントサイドバック仕様でした。青森スタートで東北をジグザグに南へと下った途中に立ち寄った八幡平で、一番記憶に残っているのことは、四国にはないスノーシェードが何ヶ所もあったことです。
                                                                  (2017年07月10日 記)
走ったコース
           
                                             八幡平アスピーテラインにて

 前日夕、一足先に東北入りしていたY氏H氏に盛岡駅で合流です。ホテルにチェックイン後、夕食までのひととき、仕事柄町並み景観などに詳しいY氏の案内で、盛岡の町歩き。有名な建物から民家まで、県庁所在地ですが、再開発があまり見られず、意外と古い建物が多く残ってるのに驚きました。なかでも岩手銀行旧本店は、門外漢の私にも、その造りの豪奢さがわかる素晴らしいものでした。そこそこ歩き回って疲れた後は、再開を祝して乾杯。

  
開運橋から北上川           岩手銀行旧本店内

  
岩手銀行旧本店内

 翌朝、H氏のクルマで松尾八幡平ビジターセンターまで移動。準備をして、八幡平アスピーテラインへ。いきなりそこそこの勾配で、二人についていくのが精一杯です。山は広葉樹に覆われているのですが、紅葉には、まだ少し早いようでした。ほどなく登録レーサーのH氏が先行すると、後はY氏と二人でのんびりと登ります。記憶に残るスノーシェードが、何ヶ所かありました。前々日から東北入りしていたY氏の話では随分冷え込んでいたそうですが、この日は一転して暖かかく、特にスノーシェードの中は、汗ばむくらいでした。

        
八幡平ビジターセンターからスタート         松尾鉱山跡への分岐部                   スノーシェード内          

 途中、これは前回の記憶に全く残っていなかった松尾鉱山跡の廃墟を横に眺めながら、アスピーテラインを進みます。Y氏H氏は前日、鉱山跡の近くまでクルマで行ってきたそうです。団地跡らしいビルの廃墟が並んでいました。この辺りは、やや勾配が緩くなって一息つくことができました。


アスピーテライン


松尾銅山跡の廃墟

 再び増した勾配をゆっくりとしたスピードで高度を稼いでいくと、だんだんと展望が広がってきました。鉱山跡の廃墟もどんどん眼下に遠ざかっていきます。が、残念ながら雲が多く、岩手山の雄姿は肩口が見えた程度でした。


後方は岩手山 山頂は拝めず 


岩手山をバックに

 休日なのでクルマとバイクはそこそこ走っていくのですが、自転車はビジターセンターでランドナー乗りの年配の方を見たのみでした(峠まで追い付けず)。ツーリングにもトレーニングにも絶好のコースだと思うのですが、みなさん紅葉の時期を待っているのでしょうか。進行方向左手には、原生林が山肌一面に広がっています。山を横切る樹海ラインの道筋が向こうの山腹に確認できました。


右後ろの山肌を樹海ラインが走る


熊沼

 峠まで5kmくらいの地点だったでしょうか、先行していたH氏が峠まで登り切って戻ってきました。そこからは3人でゆっくり。原生林の中に佇む熊沼は、神秘的な雰囲気です。いや、もう1週間も後なら紅葉の樹海に映える湖面が拝めたと思うと、ちょっと残念。


樹海が広がる


峠まで、もう少し

 岩手・秋田県境でもある見返り峠には、ちょうどお昼に到着。レストハウスで持参の補給食を食べましたが、人も多かったし、風も強く、時間も予定より大分遅れていたので、早々に秋田県側に下ります。

    
漸く県境・見返り峠に到着

 峠からしばらくの間は、森林限界を超えているようで、笹原の風景が続きます。雲もすぐそこまで降りてきていました。 高原状のなだらかな部分を過ぎると、後は国道341号線まで下りです。途中、何ヶ所か温泉の表示と硫黄の臭い。

    
秋田県側へと下る

 この下りで、最も心を惹かれたのが、道両脇に茂った広葉樹林帯です。樹1本1本が大きく、もう初秋であったにも関わらず、緑の葉は瑞々しい。四国では標高1500m付近の限られた部分に僅かにみられる光景が、下る間ずっと続きました。交通量も少なく、まさに森林浴の状態でした。1979年はこちらから登ったはずですが、全く記憶が残っていません。アスピーテラインと呼ばれる県道23号線を下りきって国道341号線に右折しても、見事な落葉樹林が続きました。峠へ向けての勾配も、それほどはきつくなく、緑を満喫しながら進みました。

     
落葉樹林が美しい  (左:アスピーテライン、右:国道341号線)

 アスピーテラインの下りも国道341号線も展望はありませんが、周囲の木々を眺めているだけでも十分でした。最近、この近くでクマが人襲ったという情報が入っていたので少し不安もありましたが、交通量も多少はありました。ただし、地元のトラックが2台ほどマツタケを売っていた以外は、家屋類は全くありませんでした。
 登り切った峠手前には、大場谷地という湿地帯があります。ここで、翌日の仕事のために泣く泣くデポ地に引き返すH氏と、お別れです。

 
大場谷地でデポ地に戻るH氏と別れ

 
大場谷地を過ぎると          国道341号線の峠

 峠を越えて少し下ったところで、この道で唯一の展望が広がります。向かう先は、見える範囲全てが広大な樹海。その中を縫うようにスノーシェードや渓谷を跨ぐアーチ橋が見えます。これから下っていく道でしょうか。


国道341号線、峠を越えると一面の樹海

 そんな道を下って、少し勾配が平坦近くになっても、Y氏はガンガン突っ走ります。道の両側には、相変わらず広葉樹林に針葉樹も交えた林が続いていました。時折、思い出したようにクルマが通過しますが、ここでも自転車乗りとは全く出会いませんでした。
 進んで左手に見えてきた玉川ダム湖である宝仙湖は、地図を見て予想していたより、ずっと大きかったです。宝仙湖のほぼ中央に位置する男神橋で一服。この橋、一見水平に見えたのですが、ちょっと走ってみると右岸から左岸に向けて結構下っていました。


国道341号線を爆走するY氏


玉川ダム 宝仙湖

 続いて下流にある鎧畑ダムを下ったところで、再度休憩。そこから2qほど先で、田沢湖に向けて県道248号線に右折。交通量が少ないだろうと、敢えてその南にある県道60号線を避けたのですが、半分地道のこの道は、地元の仕事で多少使われている程度と思われました。距離も短く標高差も少なかったので、ロードでも未舗装路を楽しめた、と思える程度で済みました。1979年に八幡平から一度陸中海岸・久慈に出て北から南下、陸前高田から再度盛岡に戻り小岩井農場経由で田沢湖に向かった時、なにやらとんでもない狭く荒れた道に入って、迷ったかと思ったのはこの道だったのか、記憶は定かでありません。
 小高い峠を越えて、荒れた道を慎重に下ると田沢湖です。湖岸道路は十和田湖ともちょっと似た雰囲気でしたが、湖を一周する道は十和田湖と異なりほぼ平坦です。その北側半分を県道247号線でまわって、県道60号線で田沢湖から離脱。晴れていれば、湖の向こうに岩手山が見えたのでしょう。

 
県道248号線は未舗装

 
田沢湖畔にて 対岸の奥は岩手山(雲の中)

 県道60号線を走っていた時に、ふと気づきました。この日、県道248号線以外は比較的大きな道ばかり走ってきたのに、ここまで100q近く、信号が一つもなかったのです。四国でも100q以上信号のないコース設定はいくらでもできますが、2車線道路ばかりを繋いでのコースは、なかなか無理かと思います。国道105号線に出て数q走って、漸くこの日初めての信号のある交差点に出会いました。
 角館に到着したのは、もう16時もまわってでした。まずは、定番の武家屋敷地区に向かいます。一区画がとても大きく、生い茂った高木に囲まれた武家屋敷の並びは、1979年に訪れた時の印象とほぼ同じでした。夕方で観光客も少なかったのですが、よく見るとなんだか俗っぽい商業施設が、ちらほら。仕事柄、街づくりに詳しく厳しいY氏曰く 「これだけの遺産を十分活かせていなくて、もったいないなあ」。

    
角館・武家屋敷地区  他

 小腹を満たそうと、蕎麦屋を探して町をウロウロ。桜並木で有名な桧木内川までも出てみましたが、ほとんど何処も店仕舞いしていました。往きと違う通りを通って、駅へ。これだけ有名な観光地なのに、観光客のほとんどはバス・クルマで通過するのか、駅はもちろん駅前も閑散としていました。


桧木内川土手の桜並木

  
秋田新幹線  右:角館駅改札口   左:盛岡駅

 輪行の準備をして、18時前の列車で盛岡へ。在来線の駅で新幹線車両に乗るのは初めての経験でしたが、なんだか変な感じでした。

 岩手 2016 −2日目−  盛岡〜一ノ関

コース   盛岡−花巻−水沢江刺−猊鼻渓−中尊寺−一関
走行距離   130キロ
最高地点   東岳峠(260)  積算標高差 約1100m
走行日・天候   2016年  9月 25日   天候:曇り   ロード
 2日目は、仕事関係の所用があるY氏と別行動。3日目に栗駒山方面を一緒に走ろうという話になっていたので、夜に一関で合流予定。ということで、北上川に沿って一関まで走ってみました。
走ったコース
      
                                            北上市  北上川左岸の桜並木

 この日の天気予報も、もうひとつ芳しくありません。盛岡スタート時は、曇り空。南に行くに従って、雨雲に近づくことになりそうです。まずは市内、通り道からちょっと寄り道で、南昌荘へ。まだ時間が早く開館していなかったので、表から覗いてみただけ。そこから、北上川の左岸・国道396号線で南下します。右岸の国道4号線よりは絶対クルマが少ないだろうと思って選んだのですが、盛岡市郊外まではバイパス様の太い4車線道で交通量も多く、期待外れでした。
 15qほど進んだところで、北上川沿いの国道456号線に移ります。四国人には物珍しいリンゴの木を眺めながら、次第に稲田の広がる田園地帯へと道は進みます。

 
盛岡市 南昌荘

 
リンゴ畑               広がる水田

 この辺りで近々国体のロード競技が行われるようで、所々に通行規制の案内が出ていました。佐比内サイクルパークってなんだろうと思いましたが、国体のゴール地点として整備されたものだそうです。北上川をやっとゆっくり眺められるような状況になってきたところで、これも全く事前に知らなかったのですが、花巻付近では散居村が見られました。散居村と言えば富山・砺波地方が有名ですが、同じような屋敷森を持った民家が、ある程度の間隔を置いて建てられています(この翌日、奥州市でも同じような光景を見かけました)。

 
佐比内サイクルパークの案内             北上川      

 
花巻付近に見られた散居村

 宮沢賢治童話村から下り切ると国道456号線を離れて、北上川沿いを走るために県道28号線へ進みます。川沿いの自転車道を走ってみたり、なるだけ北上川に近い道を走りました。県道28号線から県道14号線に変わった北上市の中心部に近い左岸には市立公園があり、土手沿いに見事な桜並木がありました(トップの写真)。角館の桜並木にも負けないくらいです。満開の頃が楽しみですが、人も多いのでしょうね。
 左岸を走る東北新幹線(東北本線は右岸、主要な町は右岸にある)とも時々交差しながら走ります。が、ほとんどが高架上か丘の上、トンネルなどで、走っている新幹線を見かけたのは5回もなかったでしょうか。

 
    宮沢賢治童話村          北上川沿いの自転車道

 
稲刈りが終わったところも        北上市立公園のサクラ並木

 水沢江刺の駅を過ぎ少し走ったところで、この日、ひとつの目的としていた猊鼻渓に向かうため、北上川と別れて国道343号線で山の方(南東)へ向かいました。道は広い2車線、小さな峠の少し手前で左手に見えた正法寺は、その大きな屋根が見事な茅葺きでした。峠を越えて、県道289号線へ進みます。下り切って幽玄洞。事前情報もなく、ほぼ素通りでした。そして、H氏からもお奨めらしいと聞いていた猊鼻渓です。地図をみると左岸の山の上に道が続いているので、高所から渓谷が見えるのかと、きつい坂を登ってみたものの展望は全くありません。川沿いに道もなく、どうも観光船に乗らなければ、その姿を見ることができないようです。

 
正法寺                    幽玄洞
 
 
猊鼻渓を左岸の高みから右岸の集落          猊鼻渓・入口     

 ちょっと観光地化され過ぎた風の猊鼻渓を足早に去り、県道19号線をちょっと走って、県道206号線で小さな山越えです。この道周辺もちょうど稲刈り時でした。下って北上川を渡ります。この日、北上川左岸に沿って走ってくる間に3ヶ所ほどの橋を途中まで進んでみたのですが、渡り切って右岸へ足を付けたのは初めてでした。渡った右岸すぐのところに、柳之御所遺跡という広い保存地区がありました。

 
県道206号線沿いの棚田 峠東側と西側

 
北上川を渡る                柳之御所遺跡

 この日、最後は、中尊寺。世界遺産になる前から、その有名さに名前だけは知っていましたが、訪れるのは初めて。相変わらず歴史に興味がなく疎いため、事前調査もほとんどないまま訪ねました。もう夕方近くだったので、観光客もまばらでした。一度左手から奥に入ってみましたが、引き返して門前に自転車を置いて、徒歩で向かいます。月見坂をはじめてとして、道の両側に杉の巨木が立ち並ぶ光景は、歴史のあるところならでは。知識がない私にとっては、建物よりその道のほうが印象に残っています。

    
                月見坂                                         中尊寺本堂

 さすがに金色堂は外せないと、中に入ってみましたが、まさに猫に小判。その素晴らしさが、全くわかっていない、とは勿体ないですね。良く見る外観は、覆堂であることさえ知らなかったくらいですから。

    
金色堂(覆堂)

 話のタネに程度で中尊寺を足早に周って、一関のホテルでY氏と再合流。

 岩手 2016  −3日目−  栗駒山周辺

コース   厳美渓−須川温泉(栗駒山)−成瀬温泉−大森山トンネル−胆沢ダム−県道37号線−一関
走行距離   135キロ
最高地点   須川温泉 (1100)  積算標高差 約2500m
走行日・天候   2016年  9月 26日   天候:曇りのち雨   ロード
 この日の天気予報は、午後から下り坂。出発時も曇天、今にも雨が降り始めそうな空の下を走り始めることになりましたが、予定通り向かった栗駒山は、その山容といい、山肌を占める樹林といい、一度は走る価値があると思われました。加えて、帰路に走った397号線が、これまた素晴らしい樹林の中を走る道。是非、再訪したい道のひとつとなりました。
走ったコース
      
                                            国道342号線 栗駒山へ

 一ノ関郊外にある道の駅・厳美渓から、午前8時半過ぎスタート。まずはすぐ近くにある厳美渓へ立ち寄ります。祖谷渓などを見慣れた目には、驚くほどの規模もなく、ゆるりと川沿いの道を走って、確認程度で通り過ぎました。今にも降り始めそうな曇天で、ちょっと迷いましたが、とりあえず先に進んでみることにしました。国道342号線で栗駒山を目指します。

 
道の駅・厳美渓                 厳美渓

 
  厳美渓                  国道342号線

 途中、歴史にも詳しいY氏の案内で、中尊寺の領園だったという骨寺村荘園遺跡に立ち寄りました。稲穂が刈り取り直前くらいだった田は、平安当時の区画がほとんどそのまま残っている稀有なところだそうです。点在する民家も、その当時とほぼ同じ位置に立っているとか。
 国道342号線に戻ると、道は次第に登りとなってきました。磐井川にある矢櫃ダムで一服。霧雨のような天候を気にしながら先へ進みます。

  
                骨寺村荘園遺跡                                  磐井川・矢櫃ダム

 さらに進むと、岩手・宮城内陸地震によりポッキリと折れた祭時大橋の姿が、新しく作られた思われる走った道の下方に見ることができました。2011年の震災の記憶が強烈ですが、岩手・宮城内陸地震の被害も、この付近ではかなりひどかったそうで、何ヶ所かにその説明がありました。手前下は、さらに旧道だった橋のようです。
 そこを過ぎると、いよいよ山が迫ってきて、道は森の中へと入りました。周囲は一面の高木落葉樹。八幡平周辺や八甲田、知床の樹林も、樹々1本1本の大きさや全体としての広大さが圧倒的でしたが、ここもまた別格。写真:トップの付近が最も絵になる光景だと思いましたが、その後も延々と広葉樹林が続きました。道は、ほどなく1車線に。


地震で折れた祭時大橋(上)の姿


国道342号線 落葉大樹が繁る

 道は、きつい勾配がしばらく続いたと思ったら、緩やかになったり(時には少し下りも)することを3回ほど繰り返すと、漸く稜線が見えてきました。谷も深く広いです。予報に反して、この頃少し青空も見えてきました。

  
やっと、稜線が見えてきた

 稜線が見えたからもう少しかと思いましたが、そこからもまだまだ登りは続きます。周囲は、原生林が途切れることなく広がります。残念ながら紅葉にはまだ少し早かったのですが、ちょうどいい時期なら、一段と見映えが増すことでしょう。新緑も美しいこと間違いなし。ただ、いつクマがでてきても不思議でない感じです。交通量も非常に少なく、走りやすかったです。
 栗駒山の姿が見えてきました。遠目にみると、山の上方はクマザサの中に低木があって、山頂付近は紅葉が始まっているようです。山頂付近の雲は、刻々と変化していました。

  
落葉樹林が続く


栗駒山 山頂付近は紅葉が始まっている

 さあ、このコーナーをまわれば、いよいよ峠でしょうか。ありがたいことに薄日も差してきました。
 峠には、12時過ぎに到着。岩手・秋田県境で、須川温泉という温泉の建物があり、道路際の水路には、湯気を立てて硫黄の臭いのする湯が勢いよく流れていました。そのお湯がとても澄んでいたのに驚きました。広い駐車場には、そこそこの台数のクルマが止まっています。ここを拠点に、栗駒山へ登られるようです。山歩きの恰好をした中高年の方が多く見られました。


峠まで、もう少し
 

峠・須川温泉

 秋田県側に入ったところに栗駒山荘という洒落たホテルがあり、ここで昼食休憩をすることにしました。表に2台のロードレーサーを見かけましたが、食堂に入っていくと一目でわかる二人組。ちょっと挨拶してお伺いすると、我々とは逆走とのことでした。
 蕎麦を食べて一服して外へ出ると、ポツリポツリと雨が降ってきました。名残惜しかったのですが、合羽を着込んで秋田側へ下ります。道は途中から1車線となった岩手側と異なり、幅広い2車線道が続きました。相変わらず交通量は少ないものの、道が広い故か、ちょっと大味な感じ。登るなら岩手側からが絶対お勧めです。


峠から 栗駒山

 
県境の表示・秋田県へ             栗駒山荘と山肌     

 途中、ダム建設のためか旧道が通行止めで、新しい道で迂回(長いトンネルもあり)されていました。国道323号線との合流付近からは、そこそこの雨となり、見所も特になかったので写真がありません。成瀬の分岐部まで一気に下って、14時前。ここから国道397号線で、再び登りです。ホテルの食堂であった二人に「えーっ、まだあの坂も登るの」と言われた大森山トンネルへの登り。結構きついように聞いていましが、ゆっくり登るにはそれほどでもなかったです。Y氏はまたギアチェンジしたようで、どんどん遠ざかった行きます。
 雨は少し小降りになって、辿り着いたトンネル手前では、霧のような水蒸気が立ち込めていました。峠のトンネル到着、14時50分。

 
国道323号線・成瀬分岐           国道397号線の登り

 
秋田県から再び岩手県へ

 トンネルを抜けると、すぐに渓谷を渡る高い橋でしたが、この橋からの眺めが、また秀逸でした。谷底から周囲の山尾根近くまで広がる、一面の広葉樹林。写真ではひとつひとつの樹の大きさがわかりづらいですが、かなり大きい樹が多いです。ここも新緑・紅葉時は素晴らしいこと間違いなしでしょう。
 さらに驚いたのが、栗駒山への登り道同様、この後延々20qあまり、そんな広葉樹林の中を走る道が続いたことです。実は、この道、栗駒山方面に登った後、スタート地点に異なる道で戻るため、適当に距離合わせで選んだだけ。まさか、こんな素晴らしい樹林の中を走れるとは思ってもみませんでした。時間が差し迫っていたこと、小雨も降り続いていたことなどで、ゆっくり下りたかったのですが、そうもいかず。当然、写真もほとんどありません。この道も、絶対に登りが楽しいと思います。

    
岩手・秋田県境のトンネルを越えた橋から

 16時前に、漸く確認していたダム湖畔に出てきました。途中、つぶ沼キャンプ場というところからには、右折すると一関という表示がありましたが、事前に確認できていない道だったので、予定通りの道を進みます。後で確認したところによると、最近できた道で、紅葉の時期がいいらしいです。結構アップダウンもあるようなので、この時はキャンセルして正解でしたが、上述のような広葉樹林が広がっているのだろうと思うと、是非いつか走ってみたいものです。ダム湖を形成している胆沢ダムは、ロックフィル方式で、かなり大きな規模でした。
 そこから数キロ下った愛宕という集落で、県道37号線に右折。振り返ると、桜並木に覆われ、街道の趣があります。昔から岩手と秋田を結ぶ主要道だったそうです。前述の八幡平周辺同様、この日も、ここまで100q余りで信号が皆無でした。

  
胆沢ダム湖畔にて                      胆沢ダム                       国道397号線を振り返る

 再び降り始めた雨の中を、次第に日も暮れ始めてきた中、最短ルートと思われる田舎道を選び、最後は交通量の多い国道4号線を数q走って、なんとか無事デポ地に到着、一日終了。
 その翌日からは、一足先に帰られるY氏と別れて、福島県を後2日走る予定だったのですが、朝から雨。さらにその翌日も雨に間違いなしとの予報もあり、仙台空港へ向かうY氏のレンタカーに、東北本線・多賀城駅(同名の多賀城駅は、少し離れた仙石本線にもあり)まで便乗させていただき、旅終了。
 八幡平は、2回目である程度の予想はできていたのですが、栗駒山周辺の森は本当に素晴らしかったです。きっと、東北には、まだまだこんな知らない森、山、峠がいっぱいあるのでしょう。
 四国からだと、ちょっとクルマで遠出で、というわけにはいかないし、時間もかかりますが、是非また訪れてみたいものです。


東北本線 多賀城駅

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