上勝三景    樫原の棚田  高丸山  殿川内渓谷


 上勝町は、勝浦川上流に位置し、その大部分が山・森林が占め、高齢化・過疎化が進む町ですが、ゴミゼロ宣言やいろどり企画などで、全国的にも有名な一面を持っている町です。年に10回程登る大川原高原を南に下ると上勝町、町を横断する県道16号線は八重地トンネル経由で木沢方面に向かう通過路、南には美杉峠を越える道が那賀町相生方面に続いており、少なくとも毎年2、3回くらいは通過しています。
 2015年は、有名ながらこれまで訪れたことのなかった樫原の棚田、久しく走っていなかった剣山スーパー林道起点となる殿川内渓谷付近、これまた以前から一度登ってみたかった高丸山に行くことができました。     
                                                                        (2016年2月10日記)

  樫原の棚田

コース    佐那河内−大川原−上勝・正木−上勝町役場−樫原の棚田−府殿の棚田−上勝・正木−勝浦−佐那河内 
走行距離    一周 約80キロ    積算標高差 1800m
最高地点    樫原〜府殿間(標高 約750m)  大川原(標高850m)           
走行日など   2015年6月28日    天候:曇り、のち小雨    シクロクロス

 樫原の棚田は、日本の棚田百選にも認定されている有名どころです。以前から一度は行ってみたいものだと思いながら、これまで縁なく未訪問でした。今回、tさんt原さんま〜し〜さんのサイクリングに参加させていただいたところ、大川原から急遽上勝の棚田へ行く案がまとまって、初訪問となりました。

走ったコース
     
                                           樫原の棚田

 諸事情で出遅れ、佐那河内までクルマで駆け付けましたが、集合予定時間より30分も遅れてしまいました。みなさん、もう上勝方面にでも下ったかなあと思っていたところ、t原さんの機材トラブルなどのため遅れたそうで、幸いにも頂上でみなさん(tさんt原さんま〜し〜さん)に合流することができました。大川原からの眺めは、これまでで一番条件が良かったかと思われました。北へは、森林公園から阿讃山脈大坂峠付近・播磨灘を経て、家島諸島から姫路方面まで肉眼では確認できました。小豆島や淡路島は、もちろん、くっきりでした。眉山や吉野川をはじめとする徳島市内は、手に取るように見えました。


大川原から眉山、徳島〜鳴門、淡路島

上勝町役場裏手からの登り

 大川原からの展望を楽しんだ後、何処へ向かうか相談の上、上勝方面に下って樫原の棚田を見に行くことになりました。上述のように、一度行ってみようと思いながら未訪であったので、願ったりかなったり。大川原からは上勝に下って、県道16号線を勝浦川に沿って遡ります。 これまでに何度か訪れたことがあるというt原さんま〜し〜さんの案内で、まずは上勝町役場裏から樫原の棚田へ。いきなり10数%の激坂。その後も10%を越える急坂が続きました。


樫原 案内図

樫原の棚田

 位置関係などを知らなかった私は、棚田まで標高差で200mくらいかなと思っていたのですが、この日のルート上の最高地点・山犬嶽登山口は、なんと標高750mほどでした(役場の標高は250mくらい)。辿り着いた樫原地区の棚田は、規模こそ、それほど大きくはありませんが、山間部の日当たりのいい斜面に緩やかな曲線を描く棚田の光景は、稲の伸び具合と張られた田の水面が、ちょうどいいバランスの見頃でした。


樫原の棚田

アジサイも見頃

 一番のビューポイントを過ぎた後も、まだまだ急坂が続き、周囲には棚田が散在しました。が、やはり上方に登るにしたがって休耕田になっているところの割合が多くなっているように思われました。漸く上述の山犬嶽の登山口で登り終了。ここからはスーパー林道方面に下ったのですが、下り始めにt原さんのBBに異常が。幸いにも、そこで作業中だった方の家で工具をお借りして応急処置、無事復帰することができました。


樫原から府殿へ

樫原の棚田

 樫原の最上部にあるそのお宅からは、東には紀伊水道と和歌山が見えました。これもこの日の条件が良かったからと思われました。
 下りは剣山スーパー林道へ出るコースをとりました。途中、府殿の棚田も見学することができました。今回のコース、意外と廃屋が少なく、まだまだ実働している民家が多いように思えましたが、棚田は耕作放棄となったところが、ざっと見て半数以上くらいかと思われました。平地の水田でも維持管理は大変なのに、斜面の狭く不規則な田は大変なことでしょう。こうして、ただ見るには美しい風景なのですが。


樫原の最高地点からは和歌山が見えた

府殿の棚田

 剣山スーパー林道に出るまでの道で、この日は厄日だったかのようにt原さんが2回のパンク。上勝の一休茶屋で遅い昼食の後は小雨となりましたが、びしょ濡れになるほどではなく、暑くなくてちょうどいいくらいでした。勝浦回りでデポ地の佐那河内へ。

  高丸山

コース    正木ダム−ダム湖南岸−県道16号線−高丸山−県道16号線−傍示方面−正木ダム 
走行距離    約50キロ(自転車+徒歩)   積算標高差 約1600m
最高地点    高丸山(標高1438m)  
走行日など    2015年10月25日    天候:晴れ    スポルティフ
 高丸山は初心者でも比較的安全に登れるらしいことを耳にしていました。また、千年の森と名付けられたブナ林もあると聞いていたので、以前から一度登ってみたかった山です。が、登山口まで自転車で自走往復するには少し距離が長く、往復の時間がかかり過ぎてしまいます。今回は、正木ダム手前までクルマで走って、そこからの自走としたことで、少し余裕を持って山頂までのサイクリング+ハイキングを楽しむことができました。

走ったコース
     
                                        高丸山山頂から南東方面

 この日は、仕事も落ち着いていて、天気もいいし、何処か遠出も可能でしたが、前日の畑仕事の積み残しあり。何処か、14時過ぎくらいまでに畑に帰ってくることができるいいところがないかなあ、と前夜物色していたところ、思いついたのが高丸山でした。時間と体力温存のため、上勝・正木ダムの手前までクルマで移動です。午前7時20分頃、自転車でスタート。まずは正木ダム堰堤を渡って、ダム湖畔南岸沿いの道へと進みました。南岸には通行可能な道があるらしいことは知っていましたが、実際に通るのは初めてでした。道は写真のように枯葉・枯れ枝が多く、時に小落石もありましたが、ロードバイクでも走行可能な状態でした。


正木ダム堰堤を渡る

ダム湖畔南岸の道

 月ヶ谷温泉で県道16号線に戻って八重地方面に向かい、いつもは横目に通り過ぎる高丸山登山口の三叉路で右折します。ここからの道は、コンクリート舗装で、結構な急勾配の連続でした。ちょうど午前10時に、高丸山登山口駐車場に到着。持ってきた運動靴とズボンに履き替えて、ハイキングに出発です。


県道16号線と高丸山への分岐部

高丸山駐車場

 登り始めると間もなく、広葉樹林帯に入りました。しかし、どれほども歩かないうちに杉林に変わってしまいました。千年の森と名付けられているけど、この程度なのかなあ、とその時は思っていました。その後、山頂に向かって登山道を登っていきます。道周囲には、ほぼ山頂まで小さな雑木が繁っていました。道脇の木々がなければ、斜面恐怖症の当方には、ちとやっかいかな、と思われるくらいの斜面をそこそこの勾配で登っていきます。2か所ほど南西方向に展望が広がるところがありました。


広葉樹林

高丸山への登山道

 ゆっくり歩いて、ちょうど1時間弱で山頂に到着しました。山頂では、10名あまり、グループ、カップル、単独の方と、みなさん思い思いに休憩中でした。夜間に少し降った雨と強風(山頂では北西風が強かった)のためか、昨日までの靄・PM2.5?が少し解消されたようで、ほぼ360°のすっきりした大展望が楽しめました。南東方向には県南の山並みの向こうに太平洋、北東には大川原の向こうに鮎喰川・眉山と徳島市内。北には森林公園から吉野川の向こうに大坂峠方面、北西には雲早山がすぐそばに見えます。

山頂から雲早山方面

山頂から北へ、吉野川が見える

 西には、高城山もすぐ近く。雨雲レーダーもくっきり確認できました。スーパー林道もはっきり見えます。


山頂から 高城山方面

 11時20分頃、下山開始。登ってきたのとは違う道で下ります。最初はやや急な尾根道で、周囲は小ぶりの落葉樹林帯でした。尾根筋は耳が冷たくなるくらいの風だったのですが、東南斜面に下ると風は全くなくなりました。さらに下ると、また杉林です。と思っていたら、まもなく今度は大きな落葉樹林帯に出ました。千年の森とはこの付近を指すようです。山頂付近はもう完全に落葉していましたが、標高1200m付近は、まだ紅葉していないものからイタヤカエデの仲間と思われる真っ赤に染まったものまで、まさに多彩。樹もりっぱなものも多く、前述のこんな程度かとの思いを撤回。いや、来て良かった。なんだか、とても幸せな気持ちになりました。


まだ紅葉前の樹も

落葉間近の樹も

 歩くよりも、立ち止まっては見上げてばかり。何枚も写真を撮りましたが、毎度のことながらその良さを伝えられる一枚がありません。アップした写真より、遥かに大きな樹木林が圧巻だったのですが、どう写したらいいのかわかりません。もう写真を撮ることはあきらめて、ただ眺めることを楽しみました。


千年の森にて

千年の森にて

 駐車場に戻って、自転車の恰好に戻り、12時20分頃帰路へ。途中、上勝町役場を過ぎたところからスーパー林道方面に向かいました。勝浦川上流の水は、さすがに透明度が高いです。射手座造船所方面(この道も初めて)に回って、デポ地に14時前に到着。予定通り14時半には畑に到着して、残りの畑仕事を完了して、充実した一日となりました。


勝浦川上流(殿川内方面)

射手座造船所
 千年の森も含めて、新緑の頃に是非再訪したいものです。

  殿川内渓谷

コース    徳島−佐那河内−大川原−上勝−剣山スーパー林道−柴小屋−神山−徳島
走行距離    一周 約90キロ   積算標高差 2100m
最高地点    柴小屋付近(標高1200m)
走行日など    2015年11月1日    天候:晴れ   シクロクロス
 剣山スーパー林道は、一時期それなりに走っていたのですが、ここ数年はほとんどご無沙汰でした。MTBも手放してしまい、ますます遠のいていました。荒れた地道はロードバイクでは無理なので、昨年シクロクロス車を手に入れました。今のところ、やはり山道ではMTBに敵わないし、ツーリングには少し中途半端かなあ、という感じもしないではないのですが、行動範囲が少し広がったことは間違いなしです。今回は、以前より随分と舗装区間が延長されたと話に聞く、上勝から柴小屋区間を、殿川内渓谷の紅葉も楽しめたら、と出動です。

走ったコース
     
                                       殿川内渓谷(剣山スーパー林道)

 午前9時過ぎ、まずは大川原へ向かう途中でけんさんと遭遇。けんさんに付き合っていただき、70分余かけてゆっくりと大川原へ。そのまま旧府能方面に下るというけんさんと別れ、朝急遽プランを立てたコースへ。確か、5月後半か6月初めに途中道不明となり断念した上勝へ降りる道です。今回大川原裏の林道は前回よりクルマがよく入っているらしく、少し走りやすかったです。


大川原から眉山

林道大川原旭ヶ丸線

 前回ここは違うなと見送った梅ノ木林道を下って、上勝へ下りました。この林道、かなりの急勾配で路面もそれなりに荒れており、シクロクロスでは結構きつかった(地道区間約5q)です。梅ノ木集落から上述の高丸山下山後に走ったコースに合流して、剣山スーパー林道へ。既に正午過ぎでした。


梅の木林道

梅の木集落

 前日新聞の紅葉情報で、ぼちぼち見頃となっていた殿川内渓谷。記録を見ると2004年5月以来なので、なんと11年振りでした。以前の記憶がほとんどなく、初めての道を走る感覚でした。梅ノ木集落から降りてきて剣山スーパー林道と合流したところから神山町境まで16.8qの表示。標高差は900mほど。未舗装区間は1qばかりになってしまっていて、軽量の方ならロードでも全線走行可能かと思われます。最初はそこそこの勾配、途中は緩やかで、最後はまたきつい、これも全く記憶に残ってなかったことです。


殿川内渓谷

殿川内渓谷

 肝心の紅葉は、他ではあまり見かけないモミジ類が多く、赤く染まったものも多数で、なかなか鮮やかでした。こりゃ、いいや、とトップの写真と撮っていたところ、突然右手上方からガラゴロと手拳大の岩破片が十数個落ちてきました。いやあ、危なかった。急いで逃げたのですが、1個は後車輪に当たりました。山へ行くと落石注意の標示は何処でもよく見かけますが、まさかあのタイミングで落ちてくるとは。


剣山スーパー林道

後方は高城山

 気を取り直して先へ進みました。幸いこの付近は、勾配も緩やかで紅葉もちょうど見頃でした。しかし、さらに先に進むと、上述のように勾配は急になってきました。かなり疲れも溜まってきて、とうとう補給目的という言い訳休憩。なんだかクラクラするなあ。町境に到着したのは、14時前。柴小屋付近からは、北に小豆島、西には大川原の向こうに紀淡海峡を隔てて和歌山の山々がうっすらと見ることができました。気温表示は12℃台でしたが、肌寒く感じ、持ってきた雨具まで着込んで神山へと下りました。

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