那賀川・海部川中流域の道、霧越峠

コース  鷲敷−平谷−国道193号線−霧越峠−轟の滝−ヤレヤレ峠−日和佐−福井−新野−鷲敷
走行距離   一周 約155キロ 
最高地点   霧越峠(標高約750m)
走行日・天候   2012年 5月 13日  晴れ  ロード
 岡山からJINさんが私のブログ記事に触発?されて来徳されるとのこと。焚きつけた張本人としては、徳島の川を堪能していただけるよう水先案内人を務めさせていただくことを兼ねて、県南の那賀川、海部川の本流中流域・支流周辺を走ってきました。
 前日の田植え中に生じた腰痛で動くのにも苦労する状態でしたが、なぜか自転車乗車姿勢だけは大丈夫。体調は最悪に近かったですが、天候はまずまず。なにより、いずれの川も水の状況が非常に良好、加えて当日アドリブで追加した轟の滝までの海部川がこれまでの認識を大幅に改めるほどの美しさ。JINさんのみならず私も十二分に堪能できた次第でした。
                                                            (2012年 8月20日 記)
走ったコース
     
                                   那賀川支流・海川谷川東俣に沿って国道193号線を走る
 前日JINさんは岡山から自走(もちろん海はフェリー)。高松から讃岐山脈を越え、県道255号線というマイナーな(しかも結構急坂)な道も走って川井峠越え・鮎喰川沿いで徳島へ向う予定とのこと。小仕事&田植え後、午後から逆走すればどこかで会えるだろうと考え、上述の腰痛の状態もみるためにも出走したのですが、川井峠の麓・川又まで走ってすれ違いません。きっともっと早く通過したのだろうと引き返しました。
 その夜、翌日の予定相談とは名ばかりのヨルクラ。すっかり酔っ払ってしまう前に聞いたところでは、鮎喰川沿い通過は私が走ったよりまだ後、陽も陰り川を下る方向であったので、鮎喰川はあまり楽しめなかったとのこと。それは、残念。私が走った時間帯だと、この日の鮎喰川の条件はなかなか良かったのですが(下の写真2枚は、その日の鮎喰川)。


県道20号線沿いの鮎喰川(2012.05.12)


左の写真よりやや下流、下地付近

 さて当日。午前7時にJINさんをホテルに迎えに行く予定が、腰痛のため準備に予想外の時間を要して、結局30分遅刻。クルマのデポ地予定の鷲敷までは、勝浦川〜那賀川に沿ってのコースとしました。那賀川センチュリ−ランのコースとも重なる那賀川下流域もJINさんに車窓からでも見ていただこうと考えての選択でした。
 スタートは、予定より40分以上遅れて8時45分くらいになってしまいました。JINさんには、私がいつリタイアしても輪行で帰れるように、荷物を背負っていただきました。まずは那賀川沿いに国道195号線を遡ります。余裕があれば県道291号線を迂回することも考えていましたが、腰痛と出遅れで断念。


長安口ダム湖(2012.04.29)


海川谷川東俣の流れ

 天候は快晴(午後からは薄曇)、ほぼ無風と上々でした。那賀川センチュリーランのコースでもある国道195号線は信号もほとんどなく、交通量も少なく走りやすい道です。この区間、1993〜1994年の夏場は隔日片道自転車通勤していましたが、那賀川センチュリーラン(私が不参加になった後、大ブレークしているようです)も不参加となった最近では、上流に遡るのは久しぶりでした。横を流れる那賀川を見て、JINさん「濁ってますねえ」。そう3つのダム下流ですから。
 相生にある川内ダム(ほぼ満水)を過ぎると、ダム湖から遠ざかるほどに水量は少なくなってくるのと同時に、ちょっと濁りが減ってきました。JINさん「おおっ、きれい」。いやいや、この上にはまだふたつもダムがあって、その上流はこんなものじゃないっすよ。
 音谷へのS字状の下り坂で、なんだかタイヤが縒れるような感じがすると思ったら、前輪パンクでした。なんとかチューブ交換はできたものの、腰痛で空気入れができず、JINさんにお世話になる始末でした。


海川から国道195号線に入って、海川谷川東俣


立ち止まって、川の写真を撮ること度々

 放流しているかと思った長安口ダムは、沈黙。ダム湖もいつものくすんだ色で、2週間前に訪れた時のような珍しく濁りのない色ではありませんでした。平谷で那賀川本流(国道195号線)と別れ、国道193号線で海川へと向います。この道も1993年当時とは随分異なり、幅広い2車線に拡張されています。交通量の少ない195号線より193号線はさらに少なく、緩やかな登り道をJINさんと話しながらノンビリと走りました。


国道195号線と県道148号線の分岐、皆ノ瀬


皆ノ瀬〜轟間の海部川

 海川からは、本日のメインのひとつ、海川谷川東俣に沿って国道193号線を南下、霧越峠に向っての登りです。海川から上流は人が住んでおらず、畑(平谷・海川間でもJINさんに説明しましたが、この付近は柚子畑だらけ、消毒や肥料も川には害多し)もないので、川が汚れる要素がほぼ皆無。そのため、水質は格段に良くなります。ただ、水量は2週間前に走った時以降、あまり雨が降らなかったこともあり、やや少なめでした。それでも、この日も東俣の流れは秀逸でした。ふたりで、随所で歓声、ため息、そして立ち止まるの繰り返しでした。川底が道路の横に並んだかと思えば下方に下がったりを繰り返しながら、峠手前からは次第に遠ざかっていきました。
 国道193号線は酷道とも呼ばれるほどで、細く曲がりくねって路面はかなり荒れています。確かにクルマにとっては酷道ですが、自転車乗りにとっては、交通量が少なくのがありがたいです。海南側から登ると、ずっと一定の勾配(7%弱)で結構堪えます(植林された杉林ばかりで展望はさほどない)が、海川側からだと標高差も少なく、道もちょっと勾配がきつくなったと思ったらすぐ緩やかになることを繰り返す程度。おまけに横にはずっと渓流が楽しめるので、疲れも半減です。JINさん「夏場も涼しそう」。確かに木陰が多く、渓流沿いなので涼しいかと思われます。夏場に走ったsmakさん情報では、ブヨなど虫には悩まされなかったそうですが、路面が滑りやすかったとのことです。


川と川周辺の美しさが表現できず


轟の滝

 そんなこんなで峠に到着したのは、もう正午前。補給を摂って(海川から皆ノ瀬までの約25km間にはお店はもちろん、自販機もありません)、皆ノ瀬まで一気に下りました。皆ノ瀬からは、登り途中でも相談していたオプション・轟の滝に向うことにしました。片道10kmほどのピストンですが、同じ県内でも遠い轟の滝は、私もこれまでに2回訪れたのみ。せっかく岡山から来てくださったのだから、と脚を伸ばしました。これが大正解。
 さほど印象に残っていなかった皆ノ瀬から轟の滝分岐部までの海部川の流れが、また格段と素晴らしかったのです。最近海部川の水量が少ないなあと思いながら走ることが多かったのですが、2週間前に走った時は久々に水量が豊富でした。ただ、この時は海南側からそのまま霧越峠に向ったので、この区間は走っていません。川底の石が吉野川と比べると白っぽいので浅瀬ではともかく、渕では透明なエメラルドグリーン。海川谷川東俣同様、ここでも随所で立ち止まっては川面を覗くの繰り返しで、なかなか前へ進めませんでした。
 辿り着いた轟の滝も、水量が多く、滝壺の手前からもうもうと水煙が立ち上がっているほどで圧巻でした。ロードの靴だったので滑りやすく、いいポイントまで進めず、こんな写真のみ。全く迫力が伝わりませんねえ。記憶はいい加減なもので、ここには何もないと思っていたのに、随分前からあるらしい建物と最近出来たと思われる小奇麗な地元の生産物を売る店がありました。


海部川本流、皆ノ瀬〜樫ノ瀬間

 皆ノ瀬まで引き返して本流に沿って5kmほど下ると、いよいよ今回のツーリングの発端となったヤレヤレ峠への道・玉笠林道へと左折です。この道沿いの海部川支流・玉笠川が小さいながらも美しくてお気に入りなのです。ただ雨が降らないと水量が少なく、すぐ伏流となってしまいます。2週間前に訪れた時は、珍しく全長にわたり水量が保たれていて最高の条件でしたが、今回は左折してすぐ水が途切れてしまいました。
 しかし、一番のお気に入りのポイントの渕は、いつもどおり。むしろ2週間前より透明度は増していて、水深3mはあると思われる川底までくっきり。ヤレヤレ峠を自転車で走ったことがある方も多いでしょうが、このポイントを皆さんご存知でしょうか?私の好みで勝手に気に入っているだけかもしれません。小さな流れのこれまた小さな1ポイントですが、県内でも指折りと思っています。JINさんにも気に入っていただけたようで、しばし佇んでいました。


海部川支流・玉笠川、お気に入りの渕にて


玉笠林道(舗装されてます)

 玉笠林道も海部川本流との分岐部から牟岐・国道55号線合流部まで15kmほどなのですが、交通量はほとんどありません。この日も出合ったクルマは1台のみ。二人でノンビリ登っていくと、まもなくヤレヤレ峠(トンネル)に到着。「あんまりヤレヤレでもなかったよ」とはJINさんの弁。
 ヤレヤレ峠(トンネル)がこの道の最高部となっている地図もありますが、実はここから牟岐側に少し登った奥谷トンネルというところが最高部です。牟岐〜海南〜樫ノ瀬〜玉笠林道〜牟岐は1周40kmほど。1998年〜1999年と牟岐で仕事をしていた時は、よく走るコースでした。この逆周りが多かったのですが、サイクリングには玉笠川を見ながら走る今回の方向がお勧めです。また淺川からヤレヤレ峠東側に至る道がありますが、これも緩やかに県南の農村風景を楽しみながらのどかに走れるいい道です。


今回の主目的、ヤレヤレ峠


日和佐、大浜海岸

 下って牟岐からは南阿波サンラインを走ることも考えましたが、私の腰痛とJINさんの帰りの列車時間を考えて、次回のお楽しみにとパス。国道55号線を少し日和佐方面に進んで、山河内からはトンネルを避けるため、日和佐川支流・山河内谷川沿いに左折し、県道36号線で日和佐に向いました。走りながら、当地に住まわれているカヌーイスト・野田知佑さんを話に出したところ、JINさんも意外な関係があって話が弾みました。
 日和佐のコンビニで補給休憩。折角徳島県南にやってきたのに海を全く見ずに帰るのもなんだなあ、と日和佐・大浜海岸へ寄り道しました。この日唯一の海を見た時間でした。


県道284号線沿いの孟宗竹林


新野、県道35号線沿いにて

 再び国道55号線に戻って15kmほど走ったところで、県道284号線に左折。新野に抜ける四国の道の一部分でもあるこの道は、狭い1車線の旧道です。路面は中心部が所々苔むしているほどで、交通量の少なさを物語っています。道沿いには、この地域の名産でもあるタケノコ(ちょうど旬でした)を採るために整備された孟宗竹林が何ヶ所あり、青々と天に向ってすっと伸びた竹の姿が個人的にはなかなか気に入っています。今回のコースは、全く私の県南お気に入り・川コースの押し売りでした。ちなみに海コースなら、伊座利〜蒲生田〜県道26号線〜サンラインですね。
 新野からは、桑野川沿いに県道35号線を進みました。この道も2車線の立派な道になってしまいましたが、周囲の農村風景は相変わらず穏やかな表情をみせています。ここでは、オヤニラミ(淡水魚)の話でJINさんと盛り上がりました。喜来トンネルを越えて、デポ地・鷲敷に到着したのは、16時半も過ぎていました。腰痛もなんとか誤魔化しながら、無事一日終了。
 振り返ってみると、今回のコース、150kmあまりで信号は僅かに7ヵ所ほど。信号停止は、那賀・出合の一方通行トンネルの手前と、日和佐、それに日和佐高規格道合流部の3ヵ所のみでした。平均時速は22km/h少々。(JINさんの紀行記はこちらから)

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