剪宇峠  (徳島県、穴吹町・一宇村)
 浜松へ転勤していったHANO氏が里帰り(奥様の)するのを兼ねて1年振りの合同ツーリング。今回はHANO氏の希望で穴吹町と一宇村境界にある剪宇峠(きりうとうげ)を目指すこととなりました。同伴のすーさんHANO氏は以前、一宇側から峠まで迷いながら到達しているとのこと。  (2010年2月15日更新)

剪宇峠まで後わずか・・・だったはず 積雪約20cmなんとか乗車可能
コース 穴吹−中津山−出合−穴吹
走行距離  約40キロ   積算標高 850m
最高地点  剪宇峠・直下(標高820m付近、峠は約860m)
走行日  2004年12月30日 MTB 天候:曇り・小雪 
 穴吹町役場から古宮の県道259号線分岐までは、超スローペース。穴吹川の澄んだ川面を眺めたり、恋人峠で立ち止まったり、閑定の滝を見物したりしながら、久々の再会に話は尽きず・・・。ところが、県道259号線に入るや、道は一気に勾配が上がりました。HANO氏もすーさんも述べていますが、20%を越えるようなところが随所に。クルマが全く通らないので、蛇行しまくりです。

平坦に見えますが・・・

急カーブも20%近い勾配
 写真上中は、廃屋の横を行くHANO氏。行く手には雪をいだいた山が見えてきました。峠はどのあたりかなあ?ちょっと道端に目を道端に移せば、私の目に止まったのは苔生した蔓を幹に巻きつけた大木。
 北又は峠までの最後の集落。現在では廃屋がほとんどとなっています。写真:上中は数少ない人が住んでいると思われた民家。雪は標高400m弱のあたりから道端に残っていて、標高600m付近では、路面一面となりました。落葉した大樹の枝にも、しっかりと雪が。この頃はまだ、青空がのぞいていました。

北又の集落はずれ

「剪宇峠」の標示を見つけた分岐
 北又の集落はずれで、真新しい「剪宇峠」の標示を見つけました。HANO氏はその時、「こんなのHPに載せたら、簡単なアプローチだと思われるから載せないで」なんてほざいていたのですが・・・。積雪は、どんどん深くなっていきました。しかし、まだまだ元気です。峠はもうすぐ・・・のはずでした。が・・・。標高730m付近。とうとう崩壊箇所出現。なんとか担いでクリアしたのですが・・・。
 この後の結幕は、HANO氏のHPをご覧になった方はご存知の通り。地形図では、標高750m付近の林道から峠に通じる道が分岐しています。標高820m付近の林道が途切れるあたりまで登り、二度三度と、そのあたりを行ったり来たりしたのですが、それらしい道は確認できませんでした。
   
 唯一、ピンクのリボンがそれらしく結ばれたところがあったのですが、(大蛇大権現のやや上)自転車を押してはもちろん、徒歩でも倒木が多くて本当に道かと疑うような具合でした。加えて、出発時にはあれほど晴れ渡っていた空が雪雲に覆われて、吹雪とまではいかないまでも結構本降りの雪となってきました。遭難だけは免れなくてはと、泣く泣く登頂を断念し、引き返しました。

大蛇権現付近から登ってきた道を振り返って

崩落箇所
 帰宅して、いくつかの本で確認したのですが、いずれも一宇側からのアプローチばかりが記載されていました。その後は北の友内山への登山コースが紹介されており、穴吹側からもしくは穴吹側への下りは、手持ちのどの本にも載っていませんでした。地形図で見る限り、これほど道がわからないとは考えていなかったのですが。大蛇騒動(昭和48年、当時高校1年生で剣山方面へのツーリングを企てていた私もよく覚えています)の時は、多大な人が集まったと大蛇権現の石碑には記してありましたが、それから30年余。訪れる人もなく道は消えつつあるのかもしれません。

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