駒背越  宝蔵峠 (徳島・高知県)

コース  木頭・北川−駒背越・東川千本谷林道−別役−・張川林道・宝蔵峠−畑山−弓木遂道−大栃−木頭・北川 
走行距離     110キロ 
最高地点     駒背越トンネル (標高1100m)
走行日・天候     2009年12月27日 天候:晴れ MTB      1993年12月末 天候:晴れ MTB
 駒背越トンネルを最高地点とする林道・東川千本谷線を初めて走ったのは、もう20年近くも前になります。当時の職場(那賀川奥)の忘年会が県境を越えた高知県の別府峡温泉であるというので、職場の同僚と午後から年休をいただいて自転車で遠回りして向った次第。当時の東川千本谷林道は地道で、高知県側は半端ではない凄い荒れ具合でした。大きな石片がゴロゴロ。張川林道も良く似た状態でした。そんな道を初心者の同僚(しかし最後は彼の方が元気だった)と、ビンディングペダルもなく、リジッドフォークでヘロヘロになりながら暗くなりかける頃別府峡温泉に辿り着いたのも遠い記憶。
 K氏から是非一度駒背越を走ってみたいと持ちかけられてから2年ほど。漸く決行できたのは、初走行時から16年も経った2009年。時は同じく年末。走ってみると、不確かな記憶と全く異なってしまったところは少なく、つい先日走ったかの如く記憶が一致するところとがほとんどで、不思議な感じでした。
                                                           
     
                                       駒背越トンネルのやや下方から、剣山スーパー林道・丸石山方面
 さて、決行当日。1993年は意外と暖かかった記憶でしたが、この日は家々の屋根の霜が雪に見えるくらいの冷え込みでした。
 前回と同じく、旧木頭・北川郵便局手前を午前8時半にスタート。国道195号線から東川千本谷林道に入ると、未舗装となりました。未舗装路を楽しむことが、今回の主要な楽しみのひとつです。手指は悴んで痛いくらいでしたが、踏み込まれた未舗装を楽しみながら走ります。それにしても、登りにも関わらず全く体は暖まってこないくらいの冷え込みでした。
 ところが、16年前と異なり間もなく道は舗装路になりました。あれっと思いましたが、またすぐに未舗装になるだろうという予想は何処へやら。進めども進めども舗装路が続きます。おそらく未舗装ならそれほどでもなかったのでしょうが、舗装路故、ところどころで凍結箇所もありました。結局、その後駒背越トンネルまでずっと舗装されていました。まあ、16年の年月が経ったのだから、当然かもしれません。

国道195号線から、駒背方面への分岐部

駒背への登り、一部未舗装区間もありましたが・・・
 トンネルの北側は谷あいを走ることが大部分なので、展望はほとんどありません。しかし、トンネル少し手前のつづら折れ前後で一部北に展望が開けるところがあったのは、以前の記憶どおりでした。もっとも前回は台風で西側斜面が大きく崩落していた新九郎山は、もうすっかり木々に覆われていましたし、もっと全容が見えたと思っていた石立山は山頂付近が少し見えただけでした。
 一方、あまり印象に残っていなかった剣山山系は、今回バッチリでした。手前の山の向こうに、まるで信州・白馬辺りから早春の北アルプスを見たような雪を抱いた丸石山からジロウギュウ付近の姿には、二人で思わず歓声を上げました。ところが、もう少し登ればもっと展望が広がるだろうとの予想はハズレ。その後は手前の稜線に遮られて、二度と見ることができませんでした。トップの写真より、もっといいポイントが少し下方にあります。

ほとんど消失していた未舗装区間

駒背越トンネル手前にて
 駒背越トンネルを越えたところで休憩。いくつかの峠を越える今回のコース、K氏はどこかの峠付近から太平洋が見えることを期待していましたが、私の記憶では何処もなかったような記憶(結局、その通りでした)。そして、天候は雲ひとつ無い快晴になったのですが、全行程のほとんどが日陰部分を走ることとなったため、冬の日差しの恩恵はあまり受けられませんでした。
 トンネルを出ると高知県。上述のように、以前はとんでもない荒れた道だったので、今でも未舗装かな、という期待は見事に裏切られました。むしろ徳島県側より快適な舗装路でした。まあ、おかげで時間が稼げましたが。南斜面ですが、両側から山が迫った細い谷底を走るため、道は山陰ばかりで体は冷える一方でした。伊尾木川に沿って下る道は、最上流よりもやや下ったところのほうが、両側から山が迫ってきて谷が細くなります。スタートから張川林道の分岐部まで28kmくらいでしたが、出会ったクルマは2台。

駒背越トンネル高知側の眺め

張川林道の登り
 張川林道への分岐部は記憶にはっきり残っていませんでしたが、辿りつくと橋に見覚えがあり、「畑山温泉こちら」の表示もあり迷うことはありませんでした。前回は通行止めの表示があったのですが、ここを走らないと別府へ辿り着かないのでそのまま進んだのですが、特に問題はありませんでした。ただ、道の荒れ具合は東川千本谷林道ほどではないものの、急勾配でそこそこ荒れていた記憶でした。16年ぶりの今回は、幾分勾配のきついところもありましたが、ゆっくり走ったのでそれなりに登れました。道も、以前より踏み込まれて走りやすくなっていたような感触でした。
 相変わらず道筋は日陰ばかりでしたが、漸く体も手先も暖まってきました。伊尾木川は、あっという間に眼下に遠ざかっていきました。曲がりくねった道だったため、方向感覚が無くなってしまいました。ほぼ1時間で宝蔵峠に到着。真新しい峠の表示付近の日当たりよ良いところで大休憩。

宝蔵峠にて、休憩

張川林道の下り、K氏はぶっ飛んでいきます
 宝蔵峠からの下りが、この日一番気に入った道でした。程よく踏みしめられた道は勾配もきつくなく、周囲の展望はあまりありませんが、道周囲の木々(常緑樹・照葉樹が大部分、時に落葉樹)や必要最低限に切り取られた山肌は2車線舗装路には絶対にない雰囲気でした。何度か写真を撮ろうとしたのですが、K氏は下りも速くてどんどん進んでいくので、離れないようにするのが精一杯でなかなか写真が撮れませんでした。
 伊尾木川といい、張川林道沿いの安芸川支流・張川も、人がほとんど住んでおらず畑もないためか川の水がとてもきれいでした。残念ながら、川の写真も全くなし。この道、逆走のほうが川の姿も楽しめるかと思います。この23kmほどの区間は、出会ったクルマ皆無でした。
 県道210号線に入ると、舗装路です。畑山に向うこの道沿いは山奥だと思っていましたが、意外と明るく開けており民家もそこそこ点在していたのが前回の記憶と一番異なっていた点でした。地形の加減からか時刻の関係もあったのか、この日この道筋だけはとても暖かでした。

弓木遂道

大栃にて、三嶺方面
 ところで、いつもなら持って来る道路地図を、今回私もK氏も持たないままでした。お互いに持っているだろうと思っていたのです。WEBからコピーした地図は持っていましたが、張川奥西川林道の部分だけが何故か欠けていました。前回の記憶では前二つの峠がやたらハードだったので弓木トンネルを越える周辺の道は印象に残っておらず、それほどきつくはなかったし距離もなかったと思っていました。ところが、畑山温泉の表示を過ぎた後、どんどん山奥に向っていき、方向もなんとなくずれているような気がします。
 2度ほど立ち止まって確認しましたが、??状態。おまけに以前でもここは舗装していたと思っていたのに、未舗装区間もあって、ますます道が正しいのか不安になってきました。おそらく前回は疲労困憊で、ただひたすら走っていただけだったのでしょう。迷っていないか少々不安なまま進み続けたところ、弓木遂道に辿り着きました。なぜかこのトンネル前後の記憶は明瞭で、少し手前からもうすぐトンネルだと確信が持てました。記憶の不確かさは不思議なところもありますね。
 トンネルを抜けると、また気温がぐっと下がりました。少し下った後は、北上する物部川支流・舞川に沿って県道29号線を走ります。この道二桁県道ですが、210号線より狭く川に沿って曲がりくねっていました。交通量はほとんどなし。途中、一ヶ所少し開けて畑と民家が数件ある集落がありましたが、やはり日当たり良く暖かでした。
 大栃手前で、国道195号線に合流です。ここからは何度か走っているので、よく知っているのですが、四ッ足峠トンネルを越えるまで、緩やかであるものの登り基調でまだ30kmほど。走りきることができるか少し不安でしたが、K氏が絶妙のペースで牽いてくれ、年末のためか普段よりぐっとクルマの少ない国道を、話をしながら楽しくサイクリング。何とか四ッ足峠トンネルも越えて、無事デポ地に到着したのは、出発してからちょうど8時間後でした。

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