林道倉羅川井峠線と魚止めの滝(鮎喰川源流)
 川井峠から東宮山直下までと倉羅峠から林道大平横山線の分岐部は以前から走って確認していましたが、その間が繋がる予定なんてあるのかなと思っていました。ところが2018年11月1日に全通したそうで、ふくてんさんが実走報告情報をくれました。ということで崩れないうちに早速訪問です。(2018年11月30日 記)

林道倉羅川井峠線から西への展望 (谷筋は穴吹川、最奥・矢筈山)
コース 神山-倉羅峠-倉羅川井峠線-魚止め滝-げんの垰-神山
走行距離 50キロ   積算標高 約1800m
最高地点 林道倉羅川井峠線・東宮山直下 標高950m
走行日 2018年11月17日 天候:晴れ シクロクロス
 神山周辺をうろうろする時にいつも利用させていただいている神山町役場の駐車場が、何かイベントでもあったのか満車だったので、そこから少し先へ進んだところへ向かいました。午前9時過ぎにスタート。まずは川又から国道193号線で倉羅・経ヶ峠へ向かいます。何度も走っている道ですが、勾配はそこそこきついので、ゆっくりと。峠には、10時過ぎに到着。これから進む西側へ向かう道周辺は、いつもと異なって道脇の雑草が刈り取られ、路面にも枯葉・小枝が全く見当たらず、随分すっきりした印象でした(写真:下左)。
 西へ向いて走り始めます。コンクリート舗装の道を少し登って下ると、以前にもアップしている林道大平横山線との分岐です(写真:下右)。繋がる以前からあった林道倉羅川井峠線の表示板も新しくなっているように思われます。この分岐を左手、稜線の南側へと進みます。ここからは初めてなので、ワクワク。
 道は、しばらくコンクリート舗装でしたが、まもなく未舗装になりました。しかし、開通直後のためか、路面は踏み込まれて舗装路と変わらないくらい全く平坦です。いやそれ以上に地道故のクッションがあるのか、いつも突き上げが強いと感じるCXでも舗装以上に滑らかに走れる感じです。極上の道です。道幅も舗装路なら2車線分はありそうです。こんないい状態の道も、雨などの浸食を受けて、次第に凸凹になるのでしょうか。
 緩やかな登り道を走っていくと、右手の稜線が低くなったところがありました。20mくら登れば北側の展望が広がっていそうと、枯葉と間伐された幹の斜面をよじ登ってみたところ、いや絶景です。北には高越山(写真:上右一番奥)、そして西の奥は矢筈山付近だと思われる山々が見えます。快適な道に、この展望が見えたことだけでも十分な価値あり、というものです。
 ちょいと寄り道して極上の展望を見ることができたと悦に入って先に進んだところ、そこからどれほども行かないところで道は稜線の鞍部に出て、先程の光景を斜面に登ることなしに見ることができました。林道はずっと稜線の南側を走っているとばかり思っていたので、ふくてんさんが展望の好いところとアップしていた写真は、南側だとばかり思っていました。トップの写真:一番奥が矢筈山付近、手前の谷筋は穴吹川が東西に流れるところです。
 写真:上左、高越山は右手奥に切れて写っていません。奥の高い山は奥野々山だと思います。手前の横走する道が非常に気になったのですが、県道250号線か林道西条線のようです。南側の展望は、あまりありません。また、時期が遅いためだけでなく、落葉樹は少なく紅葉・黄葉の姿も極一部で見られる程度でした。大部分は植林された杉林です。しかし、間伐や枝打ちも比較的なされて、よく育った木が多かったです。写真:上右、土砂が流れるのを防ぐために間伐材が使用されているようでした。
 路面状況だけでなく勾配もさほどきつくなく、10%を越えるようなところは3ヶ所ほどで距離も100mもないくらい。無理やり道を作って、すぐにでも崩落しそうなところは、写真:下左の1ヶ所だけでした。小さなアップダウンが2回くらいあって、東宮山直下へ到着しました。この付近が最高地点でしょうか。その少し手前に、左手(南側)に細い道があって林業作業道と記されていましたが、これがこれまで利用してきた伴蔵からの道だったようです。これまで東宮山へのメインだったこの道は、近いうちに荒れ果てて通れなくなってしまうかもしれません。遠くに高城山の雨雲レーダー塔が見えます(写真:下右)。ちょうど11時。
 そこから一気に下って、川井峠へ下ります。この区間も、前回はもう少し荒れていたし、見晴らしも多少あったように思うのですが、3年弱で随分と変わるもの。写真:下左は、東宮山直下から南に向いて撮ったものです。手前の山が、この後通ったげんの垰付近のようです。川井峠側の入り口には案内地図がありました。東宮山の北に蛇行して記されているのが林道今丸線、南へ蛇行しているのが伴蔵への道です。スタート直後にCC充電切れ。林道の距離など詳細は、こちらが参考に良さそうです。
 川井峠から少し下って、最初のヘアピンから鮎喰川源流(支流でもそう呼んでいいのか?)へ向かってみました。以前に一度向かったことがあるのですが、凍結と急坂で途中挫折しています。国道438号線からの分岐部には、「魚止めの滝・3.5q、駐車場から歩いて5分」の表示があります。
左 川井峠側の案内板

右 国道438号線魚止め滝への分岐
 道は間もなく未舗装となりますが、前回より随分と踏み込まれて走りやすく感じました。と思っていたら、前方から大型ダンプが道幅一杯に下ってきました。ちょっと広いところで待っていると、横まできたダンプの運転手(女性でした)が、「もう一台下って来るから気を付けて」とのこと。路面が締まっているはずです。唯一ある民家も越えて左岸をメインに走る道が小さな橋で右岸を走る短い区間(再び左岸に戻ったところはドロドロでした)を過ぎると、もう一台のダンプは広場で停車休憩中でした。そこを過ぎると、さすがに路面は小石が散乱してきましたが、まだまだ登れる範囲の坂です(写真:下左)。
 途中、コンクリート舗装のところも少しあります。大分進んだなと思ったところで、かなり急なコンクリート舗装が眼前に立ちはだかりました。そういえば、前回はここで引き返したような記憶です。そこから奥は、急勾配(多分10%以上)が続き、石もゴロゴロ。流水で削られた窪みも多く、クルマでも四駆でなければ厳しそうでした。乗って登ることは諦め、あと少しだろうと押して進みます。
 上述のようにCCが充電切れだったので、走行距離がわかりません。分岐には、3.5qとあったので、地道の登り、時速5qとして40分くらいで到着するだろうと思っていました。ところが、記憶していた地形図の道終点(再び右岸に渡ったところで終了)と思わしきところに到着(駐車場らしき広い部分あり)しましたが、なんの表示もありません。道がまだあるようだったので進んでみると、路面全体が苔生して、いい感じではあるものの「本根川林道終点」(写真:上右)。ここまでやってきたからにはと、もう少し押し進んだところに、やっと魚止めの滝への小さな表示発見しました(写真:下右上)。
 ここからは徒歩で向かいます。表示には一度左岸に渡って、また右岸に戻るとありましたが、ほとんど人は訪れないようで道らしき道はありません。道跡かなと思うところを辿って進みますが、川を渡るのは短いものの岩場。SPDでも滑って危なかったのですが、なんとか滝直下まで辿り着きました。10分くらいかかったでしょうか。表示の簡略図がなければ、おそらく諦めて進んでいなかった可能性大です。
 魚止めの滝は、鮎喰川最上流の滝とのこと。落差もさほどなく、最近雨が少なかったので水量も多くはありません。滝自体としては、それほど魅力があるわけではないように思われました。魚止めとあるものの、その下流にはいくつかの魚が遡れそうにない砂防ダムがありました。ただ、雨が少なかった時期にも関わらず多少の水量はあって、滝までの渓流も水は澄んでいて、それなりの良さはありました。
 
↑途中の流れ

← 魚止めの滝 →
 当初のふたつの目的を達成しましたが、まだ少し時間がありそうだったので、げんの垰越えで国道193号線へ出ることにしました。あとふたつの目的、国道193号線から江田に越える未走の道を走って、季節外れの満開の桜と思われる木を確認することも考えていたのです。
 国道438号線の次のヘアピンから、げんの垰への道に入って、地道を走った後の舗装路(コンクリート)は登りでも楽だなあと思っていたのは、途中まで。前回は逆走だったのですが、こんなに急な勾配だったかと驚くくらい。写真撮影に関係なく、4回くらい足つき(100mも走るかどうかで)。這う這うの体で、なんとかげんの垰に到着。
 ただ、垰前後、どちら側も前回より遥かに路面状況が良好でした。前回は国道193号線からすぐの民家前で崩落してクルマ通行止めでした。それが復旧して、林業関係など地元の方が多少なりとも通っているのでしょう。
 下って国道193号線に入り、cafe BRONPTON DEPO前で橋を渡って、これも地形図を覚えこんできた道を進みます。「江田こちら」の小さな表示を頼りに右折して、小さなピーク(意外と平坦で広く、立派な民家がありました)を越えるとT字路。右手は細く、どうも違うように思われたので左手に進んだのですが、なんと川又からすぐの江田への分岐のところに戻ってしまいました。帰宅後確認すると、右手が正しかったようです。
 
 結局、国道438号線を戻って、赤い橋から2、3度登ったことのある道で樫谷集落方面へ向かいました。ここの坂もきついです。漸く花の下に辿り着くと、間違いなく桜です。直下まで行くと、逆に満開のように見えるポイントがありません。遠目に見た感じでは前週と同じように満開のように見えたのですが。春の桜は、とても1週間ももたないが、この時期は少し長めに咲くのかもしれません。

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