中津明神山

コース   東温市−井内峠−久万高原−仁淀−中津明神山−仁淀−境野峠−黒森峠−東温市
走行距離   一周 約190キロ
最高地点   井内峠(標高約1000m) 中津明神山(標高1540m) 黒森峠(標高約1000m)  積算標高差 約3900m
走行日・天候   2014年  5月17日 晴れ ロード
 四国カルストから北東方向・石鎚山の手前に独立峰のように見えていた中津明神山。笠取山に登った時も、その姿が周囲から突き出ているように見えました。きっと山頂からの眺めはいいだろうなあ、一度登ってみたいものだと以前から考えていました。山頂には電波塔のような建物が確認できます。地図で確認してみると、どうやら山頂付近まで道が続いているようです。事前に道の細かい状況までは把握できなかったのですが、なんとか登れるだろう、最後はハイキングでもと、2014年5月に登ってきました。山頂からの眺望は、やや靄っていましたが、期待を裏切らない大展望でした。  (2014年10月13日 記)
走ったコース
     
                                                 中津明神山山頂から東方面
 午前4時20分、自宅出発、クルマで一路西へ。午前7時過ぎ、東温市の総合運動公園に到着・デポ。
 午前7時30分、スタート。国道11号線を避けて北側の道を少し東進した後、県道210号線を南下。まずは、ま〜し〜さんけんさんと以前に雪で折り返しとなった井内峠を目指します。ほぼ10年ぶり。


井内峠北側の棚田風景


少し荒れている県道210号線、井内峠へ

 10年も前というのに、つい先日のような記憶を思い出しながら、のんびりと登り始めました。登り坂ですが追い風で傾斜も緩やか、周囲の農村風景を楽しみながら快適に進みます。ちょうど田植えの時期。もう既に苗が植わっている田もあれば、水を引いているだけのところも。棚田の風景は、昨年訪れた淡路にも劣りません。この光景を見ただけで、今日ここを走る価値があったと、スタート直後からいい思いです。
 最終の民家を過ぎると(このポイントも覚えていた)クルマの走行が極端に減るためか、路面はそこそこ荒れていました。前回(MTBでした)は降雪のため本来の路面が全く確認できていなかったので、どれくらい荒れているか不安でしたが杞憂でした。途中、松山市街が見えるポイントも記憶通り2ケ所ありましたが、この日は靄っていて、かろうじて市街が確認できた程度で、残念ながら瀬戸内海は確認できませんでした。
 途中、鬱蒼とした杉木立の部分もありましたが、鮮やかな新緑もあり。意外とあっけなく峠・トンネル着、8時50分くらいだった記憶です。当然ながら、前回の面影は全くなし。トンネル南側で補給休憩。今回、おにぎり4個、パン4個、道中ですべて消費。この低燃費、なんとかならないものでしょうか。


松山市街がうっすらと


井内峠トンネル、南側から

  峠からの下りは展望もなく、これといった見所はありません。久万高原に出た辺りでは、上林峠と同様の穏やかな山村風景が見られたのですが、ほどなく道は幅広い改良された新道となって、ちょっと興ざめ。上林峠付近のほうが、趣があると思います。その後は、御三戸まで一気に下りました。途中、この日最初で最後のお二人の自転車乗り(それぞれ単独ツーリングらしき)とすれ違い。


仁淀川・ダム湖畔から、柳井方面


斜面には茶畑が多い

 御三戸には、9時40分過ぎ着。ここから中津明神山の登り分岐部まで約26q。中津明神山山頂に正午に到着できれば、その後は随分余裕と考えていました。そのためには、国道33号線の分岐部に少なくとも10時着と考えていたのですが、既にとても無理な状況になってきました。
 ほぼ満水に近いダム湖(写真:上左、ここから左手が四国カルスト方面へ)を眺めながら、緩やかな下りの国道33号線を快調に走って、中津山登り口・分岐部に到着したのは10時20分着。ここまでで約70q、積算標高1000m。


県道363号線、この後勾配が急に


スカイパークにて、遥か右上が山頂

 ここからは、しばらく深い谷川に沿う道かと思っていたのですが、いきなりつづら折れで高度を稼ぎ、オーバーハング状の狭い谷道を進むと、その後また少し谷が開けるといった感じ(ちょうど国道193号線・大轟の滝前後に似ています)。川水の透明度は十分。水量も多かったのですが、汗見川はもちろん、鮎喰川に比較して際立つほどではありません。それにしても、こんなところにと思う山間に、まだまだ人が住んでいるのには、四国の山間地でいつも驚くことです。
 途中、随所にスカイパークの表示&距離が書かれていて目安になったのですが、途中からこれでもかという急勾配の連続。特に下組から中奥という集落までが半端なく急勾配で堪えました。とうとう足つき、しかも100mも走らない程度で、日影休憩・連続の始末。「もう諦めて下ろうか」・「挫折」の二文字が頭をよぎりました。それでも、とにかくスカイパークとやらまでは、登ろうとなんとか先に進みました。
 スカイパークには11時40分過ぎに到着。ここはパラグライダーの基地のようでした。とりあえず、補給大休憩。テイクオフ練習中のパラグライダーを眺めながら、さてこの先どうしたものかと思案。山頂は、まだまだ頭上遥か遠く。


落葉樹林の中を登る


 漸く山頂が間近に

  結局、時間的になんとか余裕がありそうだったので、とりあえず進めるところまで進むことにしました。登攀にかかってすぐのところで「2.7km先通行止め」の表示をみかけましたが、行けるところまでと先へ進みます。再確認したところ、スカイパークから山頂まで、約7qで標高差700mでした。上述の集落付近ほどではありませんが、それでも平均勾配10%。
 最初は、杉木立の中。間伐がなされておらず、木々はいずれも貧相でした。ここから先は「山頂まで○q」との表示が適時あったので、随分気休めになりました。しばらく走ると、今度は広葉樹林帯となりました。さほど大きくない木々でしたが、周囲の視界は得られず。そんな中、時折まだまだ上方に稜線が見えました。
 標高1000mを超えると、それまで頭上だった右前方の稜線が、目線からさらに下方に移ってきました。周囲の木々は灌木様に変化。道は結構な急斜面上だったようで、灌木がなく下方が見れたら脚が竦んでいたかも。まもなく、地図上で確認していた細かいつづら折れの道となりました。ここは、ひょっとしたら登山道かと当初は思っていたのですが、山頂には建物がある通りクルマで登れるしっかりした道でした。ここまで来ると、漸く前方に山頂が手に届くくらいに見えてきました。


山頂から東方面へ


南西へ、鳥形山がうっすら(左下の道から撮ったのが上の写真))

 最後は、山頂を反時計回りにぐるっと一周するような感じで頂上へ。途中、ほとんど人にもクルマにも(もちろん自転車乗りにも)逢わなかったのですが、山頂付近では20名ばかりのグループ、その他数名が思い思いにハイキングを楽しんでおられました。
 とうにかこうにか山頂着、12時45分。予想通り360°の大展望でしたが、如何せん霞んでいて、遠望があまり利かなかったのが残念。東方向には、ダートの林道が稜線に沿って続いています。地図上ではどこかと連続しているか不明(小田池川林道?)。まあ、ロードバイクでは到底無理。北東・石鎚山方面もぼんやりしていて、はっきりと同定しづらかったです。


山頂から北西、笠取山方面


スカイバーク付近の大樹

 西側・笠取山方面も全く同様(写真:左上)。向こうから眺めた時は明神山がくっきりと見えていたので、かなり条件が良かったのでしょう。南西方向には、鳥形山。こちらも、肉眼ではもう少しくっきり見えましたが、コンデジではこんなもの? ひとつ上・右の写真がそうですが、谷にあたる部分が、走ってきた仁淀川沿いの国道33号線。山頂ではハイカーが下った後で貸切状態。補給休憩しながら、360°の展望を満喫していましたが、なにやら3oほどの黒く丸い甲虫が寄ってたかってきたので、退散。
 道は舗装されているものの小石が浮かび、グレーチングも荒いところがあり慎重に下りましたが、スカイパークを過ぎると快適な下りに。登り時にあれほど急勾配に思えた区間も、下ってみるとそれほどとも思われませんでした。


国道494号線に沿う、仁淀川支流・土居川


境野トンネル

 再び国道33号線に戻って少し進んだところで、国道439号線に左折。池川で国道494号線に、14時過ぎ。池川の町並み、前回(7年ぶり)は時間が止まったような雰囲気のある町との印象でしたが、今回はそれほどの趣を感じませんでした。何が変わっていたのか、気が付きませんが。町はずれで「この先10qで時間通行止め」の表示を見つけました。ゆっくり走っても20分ほど足止めだなあと思われたので、半分以上が山影で土居川に沿う涼しい道をのんびりと遡りました。工事地点では、計算通り?ほぼ20分足止め。
 峠のトンネルまではもう少しと思っていたら、記憶はいい加減で、そこから結構な距離と高低差がありました。なんとか峠到着、15時45分。大分遅くなってしまいました。面河川まで下ったら、当初は少し遡って黒森峠越えと考えていましたが、上林峠を越えるほうがいいのかと迷いながら下りました。 


満水の面河ダム湖


黒森峠にて

 下りきった地点で補給小休憩。地図で確認すると、どちらを通っても距離はほぼ同じ46qくらい。ただ、過去2回走った黒森峠は、いずれも予想外にきつかった記憶。また北側の下りは、あまり展望もなく、上林峠のほうがこの季節棚田の風景が楽しめるかなとも思ったのですが・・・。迷った末に、なぜか黒森峠へ向かうことにしました。この時点で、デポ地到着予想は19時くらい、なんとか暗くなる前(強力ライトは準備)かな。
 ところが、ここから自分でも意外なくらい持ち直しました。黒森峠登り口:16時20分着。ここから峠までも、なぜかいいペース(といっても15km/hrくらい)で。もっときつかったと思っていましたが、感覚的には大坂峠あせび+α程度。思いの外楽勝で、黒森峠:17時20分着。面河ダム湖は、過去2回と異なり、ほぼ満水でした。


黒森峠を少し下ってきたところから


石積みが見事な棚田

 峠からは、約20qのダウンヒル。レンガ作りの擁壁や新緑を楽しみながら下っていると、途中異様に展望が広がる部分あり。こんなところあったっけと記憶を辿ってみましたが、見る山肌と斜面の木々が悉く伐採しつくされていました。こんなに切ってしまったら、道路が崩壊するのじゃないか、と思うくらい。
 予想外だったのが、水を張った棚田の風景が見られたこと。上述のように、記憶では上林峠北面と異なり、黒森峠の北側では、あまり田園風景は見られないと思っていたので。随所で立ち止まりながら、写真撮影。最後は、国道11号線を緩い下りと追い風に乗って、デポ地へ。なんとか暗くなる前・18時30分に帰着。ちょっとハードでしたが、とても楽しめた一日でした。

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