県道31号線(梨ノ峠)に関連するふたつの道  石堂方面・県道242号線

県道242号線
2019年12月15日
 この日は朝から快晴かと思っていたのに、昼過ぎまで空一面の雲でした。庭掃除をしていたら遅くなって、11時半過ぎに畑から出動です。当初は、梨の峠〜掘割峠〜柳水庵(下記)のつもりでしたが、梨の峠までに1時間以上かかって、その後の所用もあって予定変更。
コース  神山・阿野−梨ノ峠−石堂−松尾−神山・阿野
走行距離  40q   積算標高 700m
最高地点  石堂−松尾 標高460m
走行日・天候  2019年12月15日 晴れ シクロクロス
 梨ノ峠で、どうしようかと国土地理院地形図を眺めます。すると、石堂方面の道が松尾に繋がっているようです。以前から、県道31号線の分岐部と、県道245号線・松尾での分岐はなんとなく確認していました。時間的にもちょうど良さそうです。ということで、梨ノ峠で折り返して下ってきて、左図のように石堂への分岐部を西手に曲がって、赤い矢印の道筋で走ってきました。
 まずは、県道31号線を梨ノ峠へと登ります。それほど多くの回数(二桁に届くかどうか)は走っていませんが、何年振りかですが道の状況はほぼ把握しているつもりでした。県道31号線、旧道は緩やかだし、横を流れる広石谷川も水量がまずまずあって、ガードレールの少ないこの道は好みです。クルマもほとんど通りません。今回初めて気づいたのは、石堂との分岐と広石との間に、パリ・ユネスコ本部の日本庭園に、ここの青石が採用されたと記載のある道標を見つけたことです。確認すると、青石が採取されたのは、なんと私の誕生日の前日。60年以上も前ですが、その少し上手にあった詳しい案内板によると、現在のユネスコ本部の日本庭園でもそのままとのこと。この案内板も、これまで気づいたことがありませんでした。
 左:広石谷川に沿って進む
 中:青石採取の道標
 右:詳しい案内板
 さて、県道31号線から石堂→と小さな手書きの表示に従って、西方向へと曲がります(写真:下左)。地形図通り、しばらくは広石谷川の支流に沿ってコンクリート舗装の道を登っていきます。クルマは多少入っているようで、轍はしっかりとしていました(写真:下右)。「いや、楽しい道だ、選択して大正解」と一人悦に入りながら進みました。
 支流沿いの道を進むと、これも地形図通り、少し走ったところで左へ180°曲がって、20%近い激坂が待ち受けていました。その後も時々10m程度と短いながらも、10数%の坂を織り交ぜながら道は登っていきます。道両側は、ずっと杉・檜の植林。路上に枯葉・枯れ枝は多いものの、轍部分はある程度保たれていました。極僅かに未舗装部分がありましたが、ほとんどコンクリート舗装です。途中、2ヶ所の分岐がありました。最初の分岐は松尾の表示があったのですが、二つ目には何の標示もありませんでした。ちょっと迷いましたが、右手に進んで正解でした。そこからは下り気味。荒れて進む事ができないのでは、という危惧は杞憂に終わり、柳水庵に向かう途中・松尾地区で右手に分岐する予想通りのところへ無事出てきました。
  左:杉・檜の植林の中を走る道が続く
  上:二つあった分岐部、一つ目
  右:松尾での県道245号線への合流部
 
2020年1月5日
 上記走行から1ヶ月弱。年末年始休暇の最終日に時間が取れたので、その時に予定していたコースを走ってきました。
コース  阿野−梨ノ峠−県道242−掘割峠−柳水庵−阿野
走行距離  60q   積算標高 1000m
最高地点  柳水庵 標高480m
走行日・天候  2020年 1月 5日 晴れ シクロクロス
 おおよそのコースは、左図の通りです。県道31号線から西手へと進む道は、走ったことがあったかどうか記憶があやふやだったのですが、訪れてみると、やはり初めてでした。
 まずは、県道20号線で阿野まで。鮎喰川は、雨が少なかったにもかかわらず水量はそこそこで、冬場ならではでしょう透明度は高い状況でした。阿川から県道31号線、横を流れる広石谷川を眺めながら、前回同様のんびりと走ります。2枚ほど広石谷川の写真を撮ってみましたが、見るに堪えない写真だったので掲載はありません。梨の峠を下り始めたところで、この日唯一の自転車乗り(黒のキャノンデールの速そうな人)と擦れ違いました。大分下って、事前に確認していた通り、最後の180°カーブで分岐する道を見つけて左折します。どんな道かなあと期待と不安の中、進んでみると道は意外にもよく整備されています(写真:下右)。
 上 :県道31号線、広石谷川沿い
 左上: 鮎喰川
 左 :梨ノ峠 
 所々には、手製らしきベンチが備えられていました。何かなと思っていたら、ウォーキングと思われる老夫婦と出会いました。さらに進んでいると、やはり高齢の方3人が歩いていたので、声をかけて挨拶。地元の方の散歩コースのようです。道には、途中に鴨島側から登って来ると思われる分岐が何本かありました。散歩の人が登って来る道かもしれません。進むと、落ち葉が満載のところもありましたが、総じて路面状況は良好で緩い坂とカーブで走りやすい道です。もちろん、クルマはほとんど通りません。おまけに、周囲の植生が目まぐるしく変わります。雑木林だと思っていたら、竹やぶもあり。あまり手入れのされていない杉の植林部位もあれば、路肩の山肌が大きなシダ類で覆われているところもあったりなど。個人的には、そんな道際の植生を見ているだけでも楽しく、ゆるりと走るのには最適です。
 途中からは県道242号線となるのですが、逆にそれまでの道(町道?市道?)より、こちらの方が狭く、路面状況も少し悪くなりました(ページトップ・下左の写真)。道幅1.8m以下の道路標示もありましたが、その先に1軒の民家があったのには少し驚きました。その先は、落ち葉の積もり具合も増しましたが、ロードバイクでも十分走行可能と思われる程度です。北・吉野川方面への見晴らしは所々で見られます。落葉樹の葉が繁る季節には、これほどの見晴らしは期待できないかもしれません。下右の写真は、掘割峠への県道43号線合流部にかなり近くになったところから。中央の小高い山が向麻山(こうのやま)。奥には薄っすらと淡路島と沼島の姿が見えます。
 何処へ出るのかなと思いながら進むと、写真:下左のところに出てきました。県道43号線を川島側から登ると、急勾配が一段落するあたりです。この分岐から逆走した記憶もないので、やはり初めてだったことを確信しました。とても私的好みの道でした。そのまま県道43号線で掘割峠へ向かいます。ところが、大好きな掘割峠から吉野川・善入寺島の眺めが、展望場所下の木々が大きくなって邪魔されるようになっています。下右の写真は、峠より少し手前から撮ったものです。考えてみると、掘割峠を訪れるのも何時以来でしょう。
 峠からは、これも以前から気になっていた未走の左手に入っていく道を進んでみました。掘割峠にやってくるのは、これまでほとんどロードバイクばかりだったので、行く機会を逸していたのです。いつも私の知らない四国の道を教えてくれるくにさださんが、ちょっと前に走られていました。進んでみると、途中は一部未舗装でした。
学島橋(手前)と阿波麻植大橋 善入寺島 小枝が邪魔 掘割峠から南・すぐに左手に分岐する道
 尾根の北側沿いの道と異なり、こちらはロードバイクではちょっとストレスがありそうでお薦めできません(走行は可能です)。峠からだと下りだけ、雑木林の区間もありますが、半分以上は、これまたあまり手入れのされていない杉林の中を進んでいく道(写真:下右)です。展望はほとんどありません。県道245号線の何処へでるのかなあと思いながら下ると、予想より随分国道193号線(西)寄りでした。県道245号線を走っていると、もっと柳水庵寄り(丸山への分岐の少し西側)にひとつ分岐があり、そこかなと思っていたが、まったく外れでした。帰宅後、国土地理院地形図でも確認しました。
 下り切って県道245号線に出た後は、これもいつか来た道かと思われる道を進んでみようと思っていましたが、またまた時間切れ・足売り切れのため、柳水庵経由で無難に帰途へとつきました。

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