上勝・那賀を廻る道  (林道大美谷線 林道杉地臼ヶ谷線 美杉峠)
 このコースを走ったのも、もう10年も前のことになってしまいました。八重地は、その後も何度か走っているのですが、大美谷や臼ヶ谷線を走ったのは、2012年9月の時点でこれが最初で最後。美杉峠も長いこと走っていません。大美谷ダム湖の水は、ダム湖とは思えないほど澄んでいて、剣山の雄大な風景とともに、機会を作ってまた再訪してみたいところのひとつです。  (2012年 9月20日 記)

林道大美谷線から冠雪の剣山遠景
コース   上勝−八重地トンネル−林道大美谷線−林道杉地臼ヶ谷線−美杉峠−上勝
走行距離   一周 約60キロ    積算標高 約1800m
最高地点   八重地峠(標高約950m) 臼ヶ谷峠(標高約630m) 美杉峠(標高690m)
走行日・天候   2002年12月14日 晴れ MTB
 この日は快晴で午後からは暖かくなるという天気予報でしたが、標高が高いためか登りにもかかわらずほとんど汗もかかないくらいでした。峠に近づくにつれて路面は次第に雪と凍結となり、トンネル手前では下の写真のような状態でした。勾配も緩やかで走りやすい道ですが、谷に沿って登るので見晴らしはあまりよくありません。途中まで横を流れる旭川(勝浦川の上流)、水量は多いのですが、谷が狭く深く、木々も繁っていて、あまり渓流の景色を楽しむことはできません。ただ、夏場でも日影が多くて、多少は涼しさを感じさせてくれるかもしれません。

八重地トンネル手前、半ば凍結

八重地トンネルの向こうには剣山山系
 八重地からは、林道大美谷線、林道杉地臼ヶ谷せん、美杉峠と走りましたが、途中15kmほどの国道193、195号線部分を除けば、出会った自動車は10台ばかりと、自転車にとっては気楽に走れる道でした。
 その林道大美谷線です。この日は、八重地トンネルからそのまま木沢へ降りる予定でしたが、トンネルから少し下ったところから左手に、大美谷ダムへ抜ける道を発見しました。以前から大美谷から八重地に抜けれる道があればと思っていたのですが、手持ちの地図には載っていなかったのです。ちゃんとダムまでおよび黒滝寺への表示があったので、予定変更でこちらへ進みました。

大美谷ダム湖

林道杉地臼ヶ谷線の峠付近から
 そこで出会ったのがトップの写真風景。写真があまり良くないですが、この雪を抱いた剣山の遠景を見ることができただけで今回のツーリングの意味があったというものでした。神々しいと言っていいくらいでした。稜線のやや下方を水平に走る薄い筋が、剣山スーパー林道です。肉眼では、もっとはっきりと見えました。
 林道大美谷線は、全線舗装。季節がら所々に積雪と凍結がありましたが、走りやすい道です。八重地側からだと、少しばかり登った後は、ほとんど下りでした。大美谷ダム湖より山側にも民家があり、いつもながらにこんな山の奥にも人が住んでいることに驚いてしまいます。辿り着いたダム湖は、上述のようにダム湖とは思えない水の澄み具合でした。ダムからさらに急な道を下ると旧木沢村役場の裏手(国道193号線に合流)にでます。 

美杉峠手前の、峠までもう少しの表示

夕暮れ近い美杉峠にて
 1993〜1994年度に旧上那賀町で仕事をしていたこともあり、旧上那賀町の道はほとんど走っています。ただし、大多数の道がとても急勾配で、コンクリート舗装が多く、しかも行き止まり(そこからの峠越えは歩行のみ)でした。臼ヶ谷も当時は途中から工事中で、勤務していた2年の間、工事は遅々として進まず、いったいいつになったら相生側と繋がるのやらと思っていました。風の便りと地図の確認で、相生に繋がったと確認して今回、約8年ぶりに走ってきました。相変わらず勾配は急で、ほぼ5kmで標高差500mと平均約10%でしたが、コンクリート舗装&未舗装の当時と異なり全線快適なアスファルト舗装に変わっていました。峠からは竹ヶ谷へまわる道もありましたが、内山方面へと下りました。その後、再び美杉峠まで登り、上勝へと下りました。
 このコースは、上勝町と旧木沢村、旧上那賀町、旧相生町を回るのですが、ちょうどこのコースを内側に小さくしたように、上勝〜信義峠〜木沢・出羽〜笹峠〜上那賀・東尾〜竜峠〜上勝と、かって徒歩が交通手段であった頃の峠道があるようです。当時から、いつか押し担ぎ覚悟で行ってみようと思いながら、時ばかりが過ぎていっています。

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