千羽海崖   四国の道千羽海崖をのぞむ道南阿波サンライン
 浜松から里帰り?した「MTBで峠越え」のHANO氏を迎えて、中蓮寺峰以来約9ヶ月ぶりのデュオツーリング。行先は、峠ならぬ県南の千羽海崖と設定。海岸沿いとはいえ、千羽海崖は海面から約250mの垂直に切り立った断崖。単なる海岸めぐりでは終わらないように、氏の好みを考え?四国の道・遊歩道を走行コースとしました。1999年に牟岐に住んでいた当時、南阿波サンラインは何度も走っていたものの、すぐ近くにこのような道があることは全く知りませんでした。サンライン第一展望台から見える千羽海崖がどれだけ間近に見えるか楽しみでした。     (2010年12月29日 更新)

照葉樹林のトンネルを抜ける
コース  日和佐大浜海岸−千羽海崖遊歩道−山河内−土佐東街道−大浜海岸
走行距離  約30キロ(日和佐−千羽海崖−山河内は約12km) 積算標高約450m
最高地点  千羽休息所(標高 約245m)  電波塔(標高 約270m)
走行日  2003年12月28日  天候:晴れ  MTB

 太平洋とは思えないほど穏やかな、日和佐・大浜海岸をスタート。漁港を横目に「四国の道・千羽海崖をのぞむ道」へと進むべく、まずは日和佐城へ登りました。いきなり12%の登りでしたが、距離が短いのでなんとか無難にこなせました(頂上手前に素晴らしい孟宗竹の林あり)。お城には下左のような地図がありました。道標も道も整備されており(千羽休憩所から後半は道標・道ともにそこまでに比較するとやや難がありましたが)、最初の休憩所・指ノ鼻までは、上の写真のような照葉樹林の快適な道でした。指ノ鼻からは北東方向に、蒲生田岬から遠くは本州・和歌山県の山並みまで遠望できました。


イラストマップ

指ノ鼻休憩所
 やがて次第にアップダウンが増えてきて階段も登場、押し・担ぎが入るようになりましたが、大磯、嵐瀬、通り岩とほぼ1km毎に整備された休憩場所があり、そこで一服しては進む繰り返しでした。道は切り立った断崖のほぼ直上に沿って進んでいくのですが、ウバメガシなどの照葉樹林が繁っていて、海側の視界を遮っていました。時に少し開けた所から下を覗き込もうとしても、垂直に切り立っていて、波打ち際はほとんど見えませんでした。また、一部北側(西側?)斜面を通る部分もあり、そちらは植林された?杉林で下草は一面のシダでした。

快適に走れた区間

千羽海崖(嵐瀬休憩所から)
 結局、千羽海崖を望むには嵐瀬休憩所からの眺望が一番でした。本当はもう少し足が震えるような道や展望所を期待(危惧?)していたので、断崖絶壁の真上を進んでいる印象がちょっと希薄だったことが残念でした。。通り岩から千羽休憩所までは、ひたすら担ぎでした。時折、立ち止まって振返ると、先ほどまで進んできた山肌や休憩所が遥か下方に見えました。また、所々で日和佐の町並みが見えるのですが、思いのほか近くに見えるので、あまり進んでいないのを確認して疲れが増すこともありました。

ほぼ垂直に切り立った断崖は海面から約240m
遊歩道はこの稜線・最高部のすぐ際をなぞる
 
初冬の陽光に光る太平洋
(嵐瀬休憩所から)
 漸く辿りついた千羽休憩所は、南側・室戸方面の眺めが良く、南阿波サンラインの道路や第一展望台(標高150mくらい)が遥か下に見えました。しかし、肝心の断崖はやはり照葉樹林とその角度のせいか、直下に見下ろすことはできませんでした。

千羽休憩所・やや手前から北を望む
中央やや下方の山腹に見えるのが、嵐瀬休憩所

千羽休憩所から南・室戸への海岸線を望む
海岸線手前の平坦な島は、牟岐町・出羽島
 千羽休憩所が最高地点で、そこから山河内までは下りだと思っていたのに、実際はその後2度ほどアップダウンがあり、電波塔の下では標高270mとこの日の最高地点でした。そこからはかなり長く急な階段を担ぎ降りました。しばらく行くと乗車可能になりましたが、道は前述のように前半より荒れていました。

電波塔直前の長い登り
 
南阿波サンラインが眼下に
白沢という集落で舗装道路に出ました。ここから、四国の道が牟岐へと続いているようです。いつかまた訪れてみたいものです。しばらく進むと、山河内トンネルの南側で国道55号線に合流。その後は国道を避けて、土佐東街道の名残の裏道を通って日和佐へ戻りました。

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