四国カルスト 2017

コース   梼原−国道440号線−県道304号線−県道48号線−四国カルスト―県道36号線−国道197号線−県道2号線−梼原
走行距離   120キロ
最高地点   天狗高原 (1450m)  積算標高差 約2500m
走行日・天候   2017年  8月 19日   天候:晴れ   FELT F1
 仕事を辞めたら、もう少しゆっくりできるかと思っていたのですが、中途半端に働くと逆に夏休みがなくなって、夏のツーリングができなくなってしまった今年。せめて一日くらい夏ならではのツーリングを、と週末に向かったのは四国カルスト。2013年以来4年ぶり。しかし、徳島からは遠いですね。松山回りでも高知回りでもデポ地まで230qあまり。今回は、2009年以来2回目となる高知側から登りました。コースは、できるだけ以前に走った道を外して、未走の道を選択しました。また、これまではいずれも西側・大野ヶ原から天狗高原へと向かったのですが、今回は初めて天狗高原から逆向きとしました。
 結論を先に言うと、往路の県道304号線や県道48号線、復路の県道36号線、県道2号線は、ほとんど改良されていない旧道然とした道で、サイクリングにはもってこいでした。逆に、四国カルスト自体は、何回か訪れてその景色に慣れてきたためか、もしくは季節と天候(石鎚方面は雲の中)のためか、感激度はこれまでの比較すると少し低めだったように思われました。個人的な好みですが、やはり西側から東へと進むのが、展望的にはいいように思います。
                                                                  (2017年08月23日 記)
走ったコース
           
                                            四国カルスト・五段高原から西・姫鶴平〜大野ヶ原方面

 午前5時半に自宅を出発。8時くらいにはデポ地からスタートできるかと考えていたのは、大きな誤りでした。これまでの経験が全く活かされていませんね、毎度学習できていないことを反省。デポ地の道の駅・ゆすはらには、8時半過ぎに到着。準備をして、8時45分くらいにスタートです。道の駅から下って梼原の町に入ると、国道440号線に右折。町中の通りは、電線が地中化されていてすっきりした佇まいでした。地元の木材をふんだんに使用したと思われる建物は、雲の上のホテル別館マルシェユスハラとか。町外れにある三嶋神社へ渡る橋は、屋根付きでした。
 国道440号線に沿って流れる四万十川支流・梼原川は、山が深いので、さすがに水は澄んでいます。標高400mを少し超えているためか、快晴でしたが、ちょうど心地良い気温でした。川面を時々覗き込ながら、田野々で国道439号線から県道304号線へと右折。

   
    道の駅・ゆすはら にデポ    雲の上のホテル別館マルシェユスハラ

   
三嶋神社への屋根付き橋        四万十川支流・梼原川

 県道304号線を、東へ向いて緩やかに登っていきます。交通量もほとんどなく、快適。2009年に下った東津野城川林道(東線)との交差点が峠です。折角登ったけど、国道439号線まで一旦下ります。この辺りは広い国道439号線を1qも走らないうちに県道48号線へと右折、いよいよ四国カルスト・天狗高原への登りです。スタートから20q足らずに、既に1時間要しました。

   
県道304号線沿線の光景

   
   県道304号線と林道交差点    国道439号線から県道48号線へ

 ここまで快晴だったので、日が照り付ける中を急勾配の長い道を登らなくてはならないのだろうと、当初は懸念していました。事実、登り始めの集落付近から見ると、前方というより頭上という表現が相応しい位置にある稜線に、とりあえずの山頂ゴールとなる天狗荘の建物が見えました。いや、きつそうです。
 ところが、登り始めると、意外にも杉林(おそらく植林)が道を覆っていて、木陰が続きます。勾配もゆっくり登れば余裕がある程度でした。時折、ハイキングの方でしょうか、何台かのクルマとオートバイと擦れ違います。が、この道では自転車乗りとは一人も出会いませんでした。


県道48号線、遥か頭上の稜線が天狗高原  


意外にも杉林の木陰が続いた県道48号線

 前半が緩やかだったので後半はどうなるかと心配していましたが、勾配は広域農道と合流する前後くらいから少しきつくなった程度でした。おまけに木々もその辺りまで両側から繁っていて、またちょうど少し雲も出てきて、焼けるような日差しを受けることは少しばかり免れました。結局、走行距離12qで標高差1000mくらい。1時間20分ほどかかったので、平均速度は8km/hr程度でした。


県道48号線、ゆっくり登るには、登りやすい


天狗高原から、中央の白く見える部分が、左上の写真付近

 辿り着いた天狗高原・天狗荘前からは、出発地点が見えました。残念ながら、若干靄っていて太平洋は確認できません。先に進みます。天狗荘北側からの下り道は、先日走られたまんべさんがレポされていた通り、災害のため通行止めとの標示がありました。


天狗高原

   
五段高原

 稜線を西へ、さらに少し登って、天狗高原。ここから少し東へ走った五段高原から西への眺望が、四国カルストでの一番のお気に入りです。おそらく初めて天狗高原方面から訪れた方なら、この雄大な光景に感動すること間違いなしと思うのですが、何度かやってきてそれを知っているので、それほどの感動はありません。おまけに雲が増えてきて、日蔭になる時間が多くなってきました。手持ちのコンデジ、天気がいいとまずまずの写り具合なのですが、陽が陰ると描出力がぐっと落ちるように思います。


五段高原から西へ、お気に入りのポイント

 感動はさほどないといったものの、空に向かって広がる光景は、やはり心ものびやかにしてくれます。白い石灰岩が点在するカレンフェルトの高原をノンビリと草を食べる牛たちの光景も、長閑さを演出。 北側には大川嶺・笠取山、北東には中津明神山の姿。少し霞んでいますね。その間に見える石鎚山山頂は、雲の中でした。雲の陰になると、少し肌寒いくらいでしたが、とても快適。ついつい長居をしてしまいます。


五段高原から、最奥は中津明神山


五段高原から、大川嶺・笠取山方面

 姫鶴平まで進んで、また一服。1985年に初めて訪れた時には、風車はもちろん、ほとんど何もなかった四国カルストですが、最近は随分賑わっています。が、土曜日だったためか、夏も終わりに近づいてきたためか、観光客は多いものの危惧したほどではありませんでした。
 あまりゆっくりしていたら、もうお昼前になってしまいました。大野ヶ原へ向かって地芳峠まで一度下って、再び登り。さすがに、四国カルストでは、ソロ、親子連れ、カップルなど数人の自転車乗りを見かけました。西進して到着した大野ヶ原も、伸び放題になった雑草も少し枯れたものが目立ち、いつものちょっと信州の高原を思わせる緑の丘陵地のイメージが薄れていました。


姫鶴平から五段高原方面


姫鶴平から、源氏ヶ駄馬・大野ヶ原方面

 カルスト通過に結構時間が結構かかってしまいましたが、そのまま梼原方面に下るのは勿体ないと思われ、まだなんとかなるだろうと予定の肱川方面に下ることにしました。大野ヶ原から県道36号線、肱川の国道197号線まで、40q弱で標高差1100mあまりの下りです。全く初めての道です。
 予想外だったのは、県道40号線に続いて、ここも植林された杉林がずっと続いたことです。徳島県の山は、標高1500m付近まで、ほとんど植林された杉林ばかりなのですが、愛媛高知県境のこの付近も同じような状況でした。所々では薄暗いくらい鬱蒼としています。結構、下方までそんな状況が続きました。また後半は、地図から川沿いだと思っていたのですが、木々の間から時折見える川は遥か下方で、結構幅狭く深い谷の斜面を県道を走っているようでした。

    
大野ヶ原付近 枯草が目立つ                杉林内を進む県道36号線              龍馬・脱藩の道の表示が点在

 惣川という付近では、落合地区のような斜面上方に集落が見えました。大洲市も掠めるように走ります。さすがに、下ってくると気温は上がって、むっとしてきました。
 大野ヶ原から国道197号線の合流部まで、食料品店はもちろん自販機もほとんど見かけませんでした。漸く見かけた自販機で、冷たい水分補給。一服している時に、振り返って見つけたのが、船戸川橋でした。上の橋を右奥から下ってきて渡ったのですが、下の沈下橋にはその時に気づいていませんでした。ちょうど少年が釣り竿を構えるところだったので、一枚。ま〜し〜さんがこの一枚で当てたように結構有名なところのようですが、私は全く知らずに、しかも休憩中にたまたま見かけた次第です。このすぐ北側の分岐までは2011年に走っています。

 
県道36号線・惣川付近            大洲市を掠める


船戸川橋

 肱川に沿っての国道197号線は、極緩い登り。とにかく、この区間は暑かったです。手足頭に水をかけても、冷却効果は5分ともたないくらい。幸い、途中にホースから湧き水が出ているところがあったので、体冷却用にボトル内へ補給。そうそう、この日初めて・唯一のブルーラインを見たのも、ここでした。船戸川橋から2qほど先で右折して、県道267号線に進むことも考えていましたが、峠がひとつ増えることもあって、そのまま直進。日吉まで進んで国道197号線もなんだかなあ、ということで、その間にある城川から県道2号線を進むことにしました。

   
国道197号線から県道2号線へ


県道2号線、木陰の道

 国道から左折すると、すぐは幅広い2車線道。ありゃ、ナンバーが若いとしっかりした道かと思っていたら、まもなく1車線の旧道然とした道に変わりました。これまでの県道と同じように、杉林や雑木林の木陰が続き、勾配も緩やか、疲れた体にもやさしい道でした。国道では高かった気温も若干下がってきたようです。そんな風な道だったので、なんとか峠(大茅峠:ここもに2009年走った東津野城川林道西線との交差展)に到着できましたが、予想より結構長く、まだか、まだあるのか、といった感じの末の到着でした。峠手前では、県道267号線の合流地点も確認。
 峠からは、同じ県道2号線で梼原方面に下ります。途中、大野ヶ原方面への分岐を確認、さらに進むと往きの国道440号線で標示を見た四万川(しまがわ)集落辺りは結構開けたところでした。川沿いの狭い土地にも水田が見られます。県道沿いに茅葺きの大きな建物を見つけましたが、津野山舞台と呼ばれるそうです。この日は、前後に何か催し物があったのか、それとも単に気温が高かったためか、表の雨戸が開け広げられ、中まで見学することができました。

    
県道2号線・大茅峠少し手前                    四万川付近・川沿いの水田                       津野山舞台  

 県道2号線沿いをはじめとして、梼原周辺では、四畳半よりもう少し小さめのお堂の姿を沢山見ました。お堂だとばかり思っていたら茶堂とのことです。いい雰囲気のところもあったのに、とうとう一枚の写真も撮らないままになってしまいました。この日、至るところで鮮やかに咲いていたのに撮らなかった白にピンクに赤の百日紅と共に、ちょっと悔やんでいるところです。
 最後は、梼原の町まで下りと思っていたら、県道2号線をショートカットする形で町手前にトンネルまでの登りがありました。町から少し登ってデポ地に到着は16時半頃でした。隈研吾設計の雲の上のホテルなどをちょっと見学して、雲の上の温泉へ。デッキ状になった露天風呂は、夕方の空気が絶妙の気温。デッキチェアで寛ぐには、周囲の木立といい、抜群の条件でした。手すりの向こうには野鳥用の餌台が設けられていて、時折ヤマガラがやってきていました。ここも写真がないのが残念ですね。
 後から調べると(いつものことですが)、梼原周辺にはまだまだ見所も多そうです。一泊して、さらにゆっくりと行くのが、次回の目標でしょうか。

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