塩塚高原 池田・西山地区 浦ノ谷平林道 小川平林道 (塩塚高原 2020 は こちら) | |
徳島愛媛県境に位置する塩塚峰は標高1043m。周囲に高い山がなく、山頂近くからはほぼ360度の展望が広がります。北は阿讃山脈の向こうに讃岐平野を越えて備讃瀬戸、条件が良ければ本州も見えます。東には剣山をはじめとする山々、西には石鎚山へと連なる四国山脈が一望できます。山頂付近はススキの草原が広がり、四国では他にあまりお目にかかれない風景かと思われます。歳時記ともなっている野焼きも有名です。山頂近くまで自転車で登ることができるのも魅力です。山頂へは、メインルートと思われる北東・黒川林道から平野を経由するルートの他に、南東の仏子方面から、南西の新宮方面から、北西の新宮・銅山川方面からと4つのコースがあります。また、周囲にはいくつもの山道があり、あわせていろんなコース取りができるかと思います。下のルートは、2010年に走った時のものです。 ( 2011年 4月 7日更新) | |
南側にある展望台から山頂(2010.09.25) |
塩塚高原 2010 | |||||||||
仕事が落ち着いていたので、急遽思い立って4年ぶりに塩塚峰を登ってきました。 | |||||||||
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この年は、暑さのためか、ススキもまだ青々としており、穂もあまり出ていませんでした。しかし、この季節にしては随分と大気が澄んでおり、これまで訪れたうちで一番見晴らしが利きました。写真でははっきりしませんが、山頂からは阿讃山脈を越えて讃岐平野がくっきり。七宝山や荘内半島はもちろん、瀬戸内海を越えて本州まではっきりと見えました。 | |||||||||
手前・キャンプ場付近、稜線の向こうに薄っすらと七宝山その左に荘内半島 |
讃岐平野(多度津方面)から備讃瀬戸、本州まで見える |
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いつもの黒川谷川沿い・平野経由のコースで山頂直下まで登って、しばしパノラマ展望を満喫。その後、仏子方面に下り、奥小歩危温泉のところから小川平林道を走りました。この道、初めてだったのですが、登り始めは結構荒れていて、ロードバイクだったので止めようかと思ったくらいでした。しかし少し走るとそれなりの舗装路になりました。交通量は皆無。しかし、さほどこれといった見晴らしはありませんでした。下の写真は、ほとんど唯一の展望ポイントから。 | |||||||||
小川平林道から大歩危方面(中央やや左の谷筋) |
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小川平林道から県道272号線で国道32号線へ。池田まで戻って、takaさんのブログで触発された池田西山地区へと向いました。六地蔵峠や雲辺寺には何度か足を運んでいましたが、この西山地区というところから故郷の讃岐平野が見えると知って、是非一度訪れてみなくてはと思っていた次第です。池田からの登り始め・白地地区は、亡父の出生地で私が高校生までは本籍地であったところです。番地からこの辺りかなあと思いながら、雲辺寺へと目指します。8分目ほど登ったところで、西山地区の表示を見つけて右折。まだまだどんどん登っていきます。標高911mの雲辺寺が同じ高さくらいに見え始めました。高冷地野菜畑やその残骸のような少し荒れた印象もある周囲の風景が続きましたが、ありました・takaさんのブログで確認していた讃岐平野が見えるポイント。いやあ、感激です。中蓮寺峰に登った時も、ほぼ同じアングルで見えたのですが、さらにその後方・高方から見ている状況。 | |||||||||
江甫山と右は高屋の山 燧灘の向こうに本州福山方面 |
多度津付近から備讃瀬戸、本州水島方面 |
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さらに進んで讃岐方面の展望とはお別れすると、今度は池田の町や吉野川が一望できるポイント。鳥瞰好きの私にとっては堪らないコースです。 | |||||||||
吉野川に架かるのは、徳島道・池田へそっ湖大橋 |
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少し下ってきて、東に目を転じると、吉野川の流れが辿れます。写真:下左、手前は土讃線の鉄橋、一番奥が高越山。写真:下右の赤い橋は、旧国道32号線だった三好大橋です。 | |||||||||
冷え込んだ朝には、雲海が見られるそうです。そんな日にも一度訪問してみたいものです。 |
塩塚高原 2006 | |||||||||
この年も登ってきました、塩塚峰(この年もと言うのは、アップしていませんが前年も9月−diary 05.9.14 参照−に登ってます)。今回は、みんなに声をかけて総勢8人という大人数でのツーリングとなりました。参加していただいたのは、あっちゃん、あべさん、しおんさん、しんさん、リョウさん、平キンちゃん、K氏。貞光集合、黒谷川沿いを登るコースで山頂へ。上り口までの40km弱は緩い向かい風の中を 27〜28km/hr前後と、集まったメンバーからすると考えられないゆっくりペース。登りに入っても、おしゃべりしながらのペース。事前に「サイクリングです」と釘をさしたのが功を奏したのでしょうか? | |||||||||
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道路は少しずつ改良工事がなされていましたが、基本的にはほとんど自動車の通らない道です。平野小学校前で小休止(上の写真)の後、一番の急坂辺りから余裕のある人は前へと言う展開になりましたが、さほど大きな差がつくことなく山頂の駐車場に到着。連休で天候もまずまずだったためか10数台の車が駐車しており、狭い展望台付近は結構混雑していました。過去3回の登頂時は、いずれもほとんど他の人がいなくて独占状態だったので、ちょっとびっくり。しかし、北にはいつものようにぼんやりと瀬戸内海や庄内半島を見ることができました。東・剣山方面の山々は視界良好でしたが、西方面・愛媛の山々は雲に覆われたところも多く、眺望はもうひとつといったところでした | |||||||||
昼食休憩の後、下りは相談の上、新宮方面(04年冬に下った道とは異なる北東寄りの道)へと進路を取りました。こちらは民家がある辺りまで、結構雑木林に覆われた道でした。途中登ってくるふたりの自転車乗りと擦れ違い。民家が現れる付近では、何処からともなくキンモクセイの香り。平地ではまだまだなのに、こんなところにも気温の違いを感じさせられました。 | |||||||||
新宮からは、阿波川口手前で左折。昨年確認していた大和川経由のより車の少ない道を走って、国道32号線を走る距離を短くしました。池田のコンビニで休憩の後、貞光までの20km余りは緩い追風でしたが、それまでのサイクリング状態の鬱憤を晴らすかのように、33、35、38km/hrと速度が次第に上がってとうとう40km/hrを越える状態で(私以外は全員切れることなく)、貞光まで爆走。紳士淑女のツーリングは何処へやら、最後に正体(本性)を現してしまったようで、一日が終了しました。 |
塩塚高原 2004 浦ノ谷平林道 (塩塚 2004続編) | |||||||||
塩塚高原への道、今回はメインルートである黒川林道を登り、新宮へと降りる道を走りました。結論から言うと、この黒川林道からのルートが、途中・平野小学校あたりから山頂が見渡せるなど眺望もよく、前回走った仏子を経由するルートより絶対にお勧めです。そして、やはり山頂からの360度の展望は最高でした。前回はソロでしたが、今回は仲間のすーさんと一緒。自他とも認める雨男&嵐男ですが、この日は快晴。凍結&積雪も気がかりでしたが、結果的には頂上付近の日陰に少しばかり凍結部位と残雪があったのみでした。 | |||||||||
キャンプ場から頂上方面 |
キャンプ場にて |
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ルートは、阿波川口から3kmほど銅山川を遡ったところから黒川谷川に沿って登ります。勾配は仏子ルートより緩やかで登りよい道が続きます。平野(標高600m越・小学校がある)のT字路で左方に塩塚山頂が初めてその姿をあらわします。ここから少しばかり勾配が急になり、標高をどんどん稼いでいきます。途中、「塩塚高原までOOkm」の標示が何度もあるのですが、これがどうも山頂よりまだかなり下にあるキャンプ場までの距離のようでした。キャンプ場はロッジやオートキャンプ場などが整備されており(シーズンオフで閉ざされてましたが)、すーさんと、今度は自転車仲間を誘って泊りがけでキャンプに来ようと話が弾みました。キャンプ場を過ぎると今度は北側の展望も開けてきます。北東に雲辺寺山を始めとする阿讃山脈の連なり、さらに標高を稼ぐとその向こうには先日登った七宝山や讃岐平野から荘内半島・瀬戸内海まで見渡せました。山頂近くの展望台からは、あの360度の眺望。二度目の今回は初回ほど印象が強くないのでは、との懸念も一掃する眺めでした。条件の揃った(雨上がりなど)時の眺めはどんなものか、想像するだけでもわくわくしてきます。山頂周辺の枯れた草原が陽光に輝く姿を写真に収めたかったのですが、力不足ゆえ、これといった写真が撮れなかったのが唯一の心残りです。繰り返し訪れてみたい場所のひとつです。 | |||||||||
南側展望台から尾根筋を経て塩塚峰山頂 後方は二ツ岳 |
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山頂からは南西の道で新宮へと下り、県道5号線を南へと登り返します。大豊方面にかなり下ったところで、浦ノ谷平林道へと左折。浦ノ谷平林道は、県道川之江大豊線・高知県大豊町刈屋から標高約900m弱の峠を超えて、徳島県山城町の県道上名西宇線に通じる林道とは名ばかりの完全舗装の道でした。刈屋の分岐点は大きな標示板もあり、わかりやすく、おまけにすぐのところに立川番所(御殿)があるので迷うことはありませんでした。林道に入ってすぐのところで高知自動車道の拡張工事を行っており、巨大なクレーンが林道を跨いで遥か下方からコンクリートを頭上高くに持ち上げていました(2011年現在完成済み)。先進土木技術の一端を垣間見るようでしたが、果たして高知自動車道が4車線必要なのか?甚だ疑問です。 | |||||||||
左 笹ヶ峰隧道トンネル 右 立川番所跡 |
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さて、林道はこれといっためぼしい見所(西に高知・嶺北の大きな山並みが望めますが)もないまま、徐々に標高を稼いでいきます。刈屋から峠まで約8kmで標高差400mくらいなのでさほど急な勾配でもないのですが、この日はここまでに塩塚峰、笹ヶ峰トンネルと2つのピークで約1600mほど登っていたので結構こたえました。疲れでお互いに口数も少なくなった二人は、淡々とペダルを回していたのですが・・・。 最後に待ってくれていたのは、峠からの眺望でした。全く期待もしていなかっただけに、より感動は大きく、疲れも何処かへ吹っ飛んでいってしまいました。峠から東へ、やや北寄りには矢筈山、石堂山の連なりが、その南には剣山を中心とする山並みの雪を抱いた輝く姿が、疲れた二人にとってはこの上ない褒賞でした。 |
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東へ、矢筈山方面 |
剣山から牛の背方面 |
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時間があれば、峠のやや東から分岐する林道を通って野鹿池山へ登ろうと思っていたのですが、時間も気力もなくなってそのまま粟山殿野線に至る下り道を選択し、次回のお楽しみに残すことになりました。 |
塩塚高原 2002 | |||||||||
野焼きで有名な塩塚高原は、一度行ってみたいと思いながらそのままになっていたところです。2002年9月に漸く初めて訪れることができました。 | |||||||||
東側見た頂上付近 |
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阿波池田から10数年ぶりに走る国道32号線は、平行して走る高速道路ができたにもかかわらず大型車が思いのほか多く、以前ほど快適な道ではありませんでした。 大歩危の手前(白川口)で右折すると、いきなり10%を超える狭い坂。道を間違えたかと思うくらいでした。しばらく走るとそれなりに落ち着いた道になりました。 |
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仏子というところで右折。少しずつ高度を稼いでいきましたが、もうすぐ頂上と思えるくらいまで登っても、想像していた草原の姿が見えてきません。ほとんど頂上が見えるまで登って、やっと上の写真のような風景に出会いました。期待していたほどの雄大な広さはありませんでしたが、360度のパノラマは素晴らしく、特に讃岐平野まで見えたのは感激でした。天候がよければもっとよく見えたと思います。 | |||||||||
南側から見た頂上への尾根筋 |
南側の展望台から南東、剣山方面 |
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塩塚高原には他にも何本かのルートがあるので、今度は別ルートで走ってみようと思っています。 |