翠波高原・法皇スカイライン   付記 : 堀切峠、境目峠、曼陀トンネル、雲辺寺界隈

コース  池田−境目峠−堀切峠−法皇スカイライン−金砂湖−堀切峠−呉石−曼陀−池田  
走行距離     一周 約105キロ
最高地点   翠波峰(標高891m)、堀切峠(標高490m)、雲辺寺直下(標高900m)
走行日     2004年 3月 21日   ロード   天候:曇り
 菜の花の季節に一度は訪れてみたいと思っていた法皇スカイライン(西は伊予土居・観音谷林道から東は堀切峠まで)、さらに徳島愛媛県境境目峠まで標高800m前後の尾根沿いの道を走ってきました。前座はあの堀切峠(1973年・初めてのサイクリング・辿りついた−堀切峠・標高490m−の標示に感動したことから自転車にのめり込んだ)です。残念ながら、今回は天候が今ひとつ、瀬戸内は霞んでいて眺望はあまり良くありませんでした。スカイラインからの眺望を一番の楽しみにしていただけに残念の一言。自分の都合に自然条件はなかなか合せてくれません。その後、何度か走っていますが、いずれもこの時よりさらに展望が良かった記憶がありません。
 自転車は迷った末にロードで走りました。ほぼ舗装路だろうからロードのほうがMTBより楽だろうと思っての判断ですが、結果的にはロードらしからぬ低速走行も多く、MTBの方がストレスも少なくて良かったかと思われました(特に呉石からの下り)。
 と、自分でこう書いていながら、2009年の「勝手にグランフォンド」では、みんなを同じ目に合わせてしまいました、反省。
                                                         (2010年12月29日更新)
    
                                      菜の花咲く翠波高原から西方を望む
本日の客観的データ
        池田−境目峠−堀切峠−翠波峰−金砂湖−堀切峠−呉石−雲辺寺−池田
時間(時分) 8:40---9:20-----10:10---11:30----12:30---13:20---14:00---15:40---16:20
距離(km)   0------14------ 29------41------48------66-----71-----92-----105
標高(m)   110----375-----490-----891-----370-----490----810----840-----110

  実走時間 6時間10分    平均速度 17.1km   積算標高差 2740m(CASIO PROTREK参照)
 国道192号線、池田川之江間を走るのは本当に久しぶり(10数年振り)でした。今まで何度も走っているのですが、今回は初めて旧境目峠を目指しました。
 境目トンネルちょっと手前で左折。旧道に入り、走りやすい緩やかな勾配の道を進みます。旧道沿いは何もないだろうと思っていたのに、徳島側も愛媛側も結構人家があるのに驚きました。そのため、道路状態は比較的きれいに保たれています。峠には古い道標があり、徳島までの距離も記されていました。またトンネルが出来るまで、ここが国道192号線だった名残の半ば朽ちた道路標識が切り通しの石垣に持たれかかっていました。峠付近では帰りに呉石から降りてくる道の合流点を注意していたのですが、見つけることができず。地図にはちゃんと載っているのに、ちょっと不安に・・・。

旧国道から下方が新道

境目峠・道標と旧国道であった表示板
 椿堂から国道を避けて山沿いの道に入り、堀切峠と堀切トンネルとの分岐点に到達。小休止の後、峠への道を登り始めました。
 10数年振りの印象は「あれっ、こんなに細かったかなあ」と思う道幅。それに周囲の檜や杉が大きくなって道全体が薄暗くなってしまっていたこと。特に初めて走った1973年の写真では、つづら折れのコーナーの上から下がよく見通せ、川之江の街も至るところから見下ろせたのに、今回は木々で市街を見通せる所がほとんどありませんでした。また、道はつづら折れで比較的登りやすいのですが、堀切トンネルの貫通で旧道になってしまいほとんど自動車は走らないためか、道は結構荒れていました。
 峠の切り通しも以前はもっとしっかりした道の印象だったのですが、写真:下左の通り。下半分が錆び落ちた標識(1973年、標高490mに感動した)が在りし日を物語っているようです。

堀切峠 ここの標示板も朽ち果てていた

市民の森(標高 790m)から川之江市街
 さて、ここからいよいよ本日のメインコース・法皇スカイラインです。
 法皇スカイライン・・・1973年に初めて堀切峠や法皇トンネルを越えた頃には、おそらくこの道はなかったと思います。1985年頃も観音谷林道は確かほとんど地道で、金砂湖に降りる道も未舗装でした。川之江までの稜線を辿る道も貫通してなかったと思います。名の由来はよく知りませんが、文字通り標高800m前後の稜線・尾根を辿るスカイラインコースです。瓶ヶ森林道などと比較すると標高が低い分だけ植生など高山の雰囲気は全くないのですが、北側は急峻な山肌の向こうにすぐ海なので標高差以上の高度感があります。条件がよければ、瀬戸内海を越えて本州・中国山地までの大パノラマが楽しめるはずです。道自身はおそらく並走する高電線(写真撮影に非常に邪魔!)の補修用に作られたのではないかと思います。

法皇スカイラインから、塩塚峰(左奥)

翠波峰から西方へ、赤石山系
 堀切峠までは楽勝の道でしたが、進路を西へ、法皇スカイラインへと続く道へ右折した途端急坂になりました。ここから川之江・市民の森までは、3km弱で標高差約300mと平均ほぼ10%強の勾配で、思いやられました。まだまだ先は長いのに、早くも時速 7km前後に・・・。早々に一休みしてエネルギー補給。
 市民の森までは、ほとんど視界は開けません。なんとか辿りついた市民の森・展望台は、ほぼ360度の展望ですが、やはり春霞で瀬戸内をはじめとする下界の眺望は望めませんでした。残念無念。

南へ、白髪山・佐々連尾山、遠望

翠波高原  菜の花は満開一歩前
 そこから最高地点の翠波峰までわずか10km足らずですが、ジェットコースターのようなアップダウンが続き40分近くかかりました。途中、大学生らしいフル装備の4人組とすれ違いました。観音谷林道もしくは金砂湖から登ってきたのでしょうが、どちらからにせよ、フル装備では大変だったでしょう。
 しばらく走ったところで、塩塚峰が東南東方向に見えました。そこだけ冬枯れの状態なので、独特のシルエットに加えて一目瞭然でした。 勾配は相変わらず急で、こんなことならMTBで来たほうが良かった、などと思いながら、えっちらおっちらとなんとか翠波峰に到着。山頂からは瀬戸内の風景は望めないものの、西方への赤星山などの山並み、南の白髪山などの山容、眼下に見える銅山川の眺めは、大パノラマです。塩塚峰頂上・仁尾ヶ内林道から石鎚山かと遠くに見えた山がここからはもっと近くに見えました。距離から考えると、石鎚山ではなく、どうも二ッ岳というのが正解のようです(ページトップの写真)。
 カロリー補給をしながら一服していると、小径ホイールに乗った方が一名、登って来られました。少しお話を伺ったところ、馬瀬林道を登って来られたそうでした。「菜の花が咲いているのは何処ですか?」と訪ねられたので、「金砂湖に向かって少し降りたところですが、まだ時期が早いのでは」と答えてしまいました。

金砂湖が下方に

翠波高原 コスモス園(夏は一面のコスモス)
 観音谷林道を少し戻ったところから富郷方面へ降りる道が完遂しているらしいとの情報を得ていたのですが、法皇スカイラインで結構参ってしまったので、素直に金砂湖に降りることにしました。
 翠波峰からほんの少し下ったところに、翠波高原コスモス園があります。夏には一面のコスモス畑になる(下記に2010年夏の写真参照)のですが、今は菜の花。先程の小径ホイールの人は何かで情報を得ていたのでしょう。私がいらぬ事を言ったので、こちらに寄らずに観音谷林道を下っていたら、申し訳ない。満開には少しばかり早かったようですが、気温が少し低かったせいもあるのか、観光客も少なくてかえって良かったです。翠峰高原には、ソメイヨシノを始めとするサクラの木も多く、もう蕾も膨らみ始めており、来週には菜の花とサクラの競演が楽しめそうでした。
 翠波峰から金砂湖までは3kmあまりで約400m下る急勾配です。平均13%強、こちらから登るとしたら大変です(2009年の「勝手にグランフォンド」では、こちらから登りました)。

呉石高原方面への道

曼陀トンネル(徳島側)
 金砂湖沿いの道も堀切峠同様、もう35年近くも前サイクリングを始めた当初に走って、自転車好きになるきっかけとなった道です。ダム湖半の曲がりくねった道は現在でも交通量が少なく走りよいのですが、富郷ダム完成以来だんだんと足が遠のいています。
 金砂湖から堀切峠へ、今度は南面からの登りです。「工事・通行止め」の看板がありましたが、日曜日、仕事もお休みだろうと進みました。途中の山中に数軒の家がある風景や奥の院の佇まいは、30年前と全く変わっていません。

 堀切峠から今度は、東・呉石高原方面へと進みました。「呉石高原」の表示があるので、翠波高原のような所を期待していたのですが、産廃施設があったり、眺望も林でほとんど望めず、やっと辿りついた呉石高原も「何処が?」と思うような所。ゆっくりする気にもならず、先へ進みました。このまま進んで大丈夫かなと思いながら進むと、途中から「境目峠」の標示が適時立っており、安心して進むことができました。しかし、その後は波打つコンクリート舗装の上に針葉樹の落ち葉が積もった道が続き、ほとんど腰を浮かせた状態で走らざるを得ない始末。ロードで下るのは疲れました。
 往きの峠で呉石からの道がわからなかったので、一体、境目峠の何処に出られるのかと思っていたところ、峠の30mほど池田側の民家に入るようなところに出ました。確かめると、路傍に小さく「呉石方面こちら」の表示がありました。

旧曼陀峠跡

三豊平野と荘内半島がうっすら見える
 境目峠まででかなり足を使っていたので、そのまま池田へ戻ることも考えたのですが、せっかくなので当初の予定通り佐野から曼陀トンネルを抜け雲辺寺方面へ足を伸ばすことにしました。曼陀トンネルは、県道8号・観音寺佐野線の香川・徳島県境に位置します。過っては有料道路でした。1960年代半ばまでは、現在の国道32号線(猪ノ鼻トンネル)がまだ十分整備されておらず、こちらが主要道だったように思われます。
 佐野から曼陀トンネルまでは、距離も短く標高差もさほどなく(3kmで200mほど)、疲れていたにも拘らずあっけなく到達。トンネル付近には結構大きいソメイヨシノが何本かありますが、花にはやはりまだちょっと早いようでした。

雲辺寺への道からも、塩塚峰(最奥中央)が見える

谷底は池田と川之江を結ぶ国道192号線
 曼陀トンネルを抜け、香川県に入るとすぐに右折して雲辺寺方面へと向かいます。しばらく緩やかな快走コースを進むと尾根沿いの道となりました。尾根沿いになってから、勾配が急になります。また路面の状態も次第に荒れてきました。ただ、随所に「雲辺寺まで○.○km」という道標があるので、ヘロヘロになってしまった私にとってはいい励みになりました。
 尾根沿いの道となっても、木々に邪魔されて視界がなかなか取れないのですが、所々で北側は瀬戸内、故郷・三豊平野から荘内半島、さらには本州まで見渡せ、南は塩塚峰から剣山山系まで一望の素晴らしい展望を見ることができました。これまた本日最後のご褒美でした。前述のように霞んで決していい条件ではなかったのですが、雨上がりや厳冬期の雪の剣山山系を想像すると、ここもまた訪れなくてはならないと思う次第です。

翠波高原・2010夏

翠波高原・2010夏
 雲辺寺まで後 1km弱となったところで、白地へ降りる道と合流します。わずか 1km弱、標高差も70mくらいでしたが、体が悲鳴を上げていてどうしようもなく、雲辺寺は断念して下ることにしました。途中、観音寺への道もありました。以前に来た、中蓮寺峰六地蔵越の他にもローカルな道が沢山あり、しかも眺望もなかなか。ヒルクライムの練習にもツーリングにもお楽しみなルートがいくつか取れそうです。
 そう思いながら下っていると前方からロードに乗った人が登ってきます。近づいてびっくり、知り合いの5−ちゃんでした。退職後、故郷の香川・豊浜に帰ってきた5−ちゃんにとって、この界隈はホームグランドです。それにしても標高差900m、平均勾配7%を颯爽と登る5−ちゃん、どこからみても over sixty には見えませんね。脱帽!
参考までに  
法皇スカイラインについては、たまこさんのちゃりだーたまこのHPに見易い地図入りのツーリングデータがあります。

一言  「自転車仲間の挨拶について」
 30数年前、いわゆるランドナーとかキャンピング車でツーリングしていた時は、それらしき仲間とすれ違うと、片手を挙げる挨拶をしていました。その当時、ローディは特殊な競技系だけで、大部分がランドナーなどによるツーリストだったと思います。
 今回、多分春休みと思う大学生らしき集団(池田川之江間で女性を多く含む10人弱の集団と法皇スカイラインの4人、みんなMTBに4個のサイドバック装着)、小径ホイールの方(私よりちょっと年配?)、それにローディ(たまたまお仲間5−ちゃんでしたが)と会いました。私は、ロードに乗ってリュックを背負うというなんとも言えない格好でした。それなりに、挨拶はしたつもりですが、自転車が異なると仲間意識がちょっと異なるのかなあ?私は自転車は、ママチャリ(嫌いな言葉ですが)ツーリングでも、お友達、と思っているのですが・・・。

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