大木屋小石川林道・轟の滝・魚梁瀬
 1994年に、DIAMONDBACK でこのコースを走りました(この時は単独)。ちょうど10年振りに、ほぼ同じコースをすーさんと走ってきました。今回はそのレポートですが、毎度の事ながら前回の記憶の不確かさを認識する羽目になりました。  (2010年11月 7日更新))
 

轟の滝
コース 海南−轟滝−大木屋小石川林道−魚梁瀬−四郎ヶ野峠−海南
走行距離  115キロ   積算標高 200m
最高地点  大木屋小石川トンネル(標高約800m) 
走行日  2004年 2月 8日 MTB 晴 1994年5月24日 MTB 晴
 午前9時過ぎ、海南町からスタート、海部川に沿って遡り始めました。冬場のせいもあるのかもしれませんが、海部川の水量があまりに少ないのに驚きました。1998年・1999年の2年間牟岐で仕事をしていた関係で、時々走った海部川沿いですが、こんなに水量が少なかったのは記憶にありません。所々の渕では相変わらず澄んだ深いグリーン色の水を見せてくれましたが・・・。
 海部川に沿って国道193号線を快調に皆ノ瀬まで遡ると、霧越峠へ向う国道193と別れて左折。県道148号線・中部山渓轟公園線を西へと進みます。轟までに2ヶ所ほど道沿いに小さな部落がありました。こんなところにも人が住んでいる、と山に入る度に驚くのですが、高齢の方が穏やかな表情で日向で寛いでいるのが印象的でした。ここでも川の水量は少なく、ひょっとしたら轟の滝も水が流れていないんじゃないかと一抹の不安を持ってしまうくらいでした。
 
 前回走った時は、大木屋小石川林道へ向かう道から右折して轟の滝までの僅かの道のりが急勾配で、とても疲れた印象が強かったのですが、今回はそれほどでもありませんでした(実際計測してみたところ、約2kmで標高差100mでしたから5%程度です)。午前10時半過ぎに轟の滝に到着。幸い、轟の滝は十分な水量があり(普段よりは水量が少なかったのかもしれませんが・・・これもなぜか前回の記憶がありません)、切り立った岩場の奥に流れ落ちる姿は神秘的でさえあり、十分に満足できるものでした。すーさんとともに写真を撮りまくったのですが、やはりそれを伝えられるだけの写真が撮れていません。

大木屋小石川林道

大木屋小石川林道、峠少し手前
 川又への三叉路で、「高知、左」の標示があります。ここから大木屋小石川林道となり、いきなり地道です。結局、魚梁瀬・奥の小石川橋までの20km超が地道でした。これまた曖昧な記憶の印象では、地道とはいえ比較的走りやすい道と思っていた(前回は轟の滝までの道のほうが疲れたような記憶だった)のに、今回は特に徳島側がかなり荒れており、勾配もそこそこあって結構疲れました。10年の間に、道が荒れたのかもしれません。

大木屋小石川林道

大木屋小石川トンネル・魚梁瀬側
 正午過ぎに漸く辿りついた遂道(大木屋小石川トンネル)は徳島・高知県境で、標高約800mです。ただし眺望はあまりよくありません。特に高知側はほとんど見晴らしが利きません。しかし、高知側に出た所で休憩していたところ、すぐ横の山肌にシカがいました。時折すぐ近くでガサガサ物音がするのと、甲高い物悲しい声で鳴くのが聞こえるのですが、なかなか姿を確かめることができませんでした。何度も鳴かれると、早く行ってくれと言われているようで、補給もそこそこに下り始めました。
 高知側は峠近くまで自動車が比較的入ってきているようで、徳島側よりよく踏み固められた地道でした。魚梁瀬近くでは一ヶ所、大規模な崩落跡があり、小石川橋で振り返ると通行止めの標示が出ていました。

魚梁瀬ダム湖、貯水量が少ない

ロックフィル方式の魚梁瀬ダム
 ところで、魚梁瀬の奥には沢山の林道があるようですが、いずれもほとんどが行き止まりのようです。今回も亀谷山方面へ向かう林道から竹屋敷の上流か、もしくは野根川の上流(石林道らしい)に抜けることができたらと思ったのですが、どの地図を見ても、もう少しのところで連絡路がないようでした。時間と体力に余裕があれば山道を担ぎ覚悟で攻めてみようとも思っていたのですが。どなたかご存知の方、いらっしゃいましたら、是非ご一報を。
 魚梁瀬のダム湖も水量がとても少なかったです。1994年に訪れた時は、ダム湖に出たところで重油でも流したような黒色の水?に遭遇し、これは一体なんだと驚いたのですが(おそらく海の赤潮と同じくプランクトンの異常繁殖だったようですが)、今回は単に水量が少なかっただけでした。

四郎ヶ野峠・野根山街道入り口

冬枯れの海部川河川敷
 魚梁瀬の町(丸山地区・・ダムで水没する地区を台地の上に移転して作られたそうです)には立ち寄らず、そのまま魚梁瀬ダム方面へ。町はずれからダムの展望台までの道筋だけが前回の記憶通り、ほんのちょっとと思われる約100mにも足りない標高差が、今回も堪えました。展望台から見たロックフィル方式のダムは、アーチ式ダムを見慣れた目には川を遮る巨大な土手・堤防のようにも見えます。
 当初、魚梁瀬から二又へ下った後四郎ヶ野峠へ登らずに、2002年6月に走った竹屋敷林道を周って宍喰町の船津へ出て池ヶ谷笹無林道を走ろうと予定していたのですが、ちょっと無理があったようでタイムアウト。次回へのお楽しみとなりました。

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