Granfondo Pinarello

 2006年に初めて参加した Etape du tour。最初で最後と思っての海外遠征でしたが、Etape du tour はもちろん、Tour de France 観戦やフランスの田舎風景や山岳、自転車文化など至る所で圧倒・魅了され、これはもうまたやって来るしかないと決意しました。2度目を実行するべく、いろいろと算段していたところ、Granfondo Pinarello という催しの情報が入ってきました。調べてみると、自転車メーカーである Pinarello社が主催とのことです。今では日本でも良く使用される Granfond という言葉ですが、その頃はまだ自転車乗りの間でも、あまり一般的な言葉ではなかったように思えます。イタリアでは Granfondo Pinarello 以外にも、Campagnolo社など自転車関連メーカーが主催する Granfondo を称する大会が以前からいくつもあるようでした。Granfondo Pinarello のツアーでは最新の Pinarello社の自転車をレンタルできたり、本社工場を訪ねたりする予定もあり、なんだか面白そうです。なにより、費用が Etape du tour に比べると随分と安く、日程もなんとか段取りできそうです。ということで、2009年に走ってきました。もう10年以上も前のことで記憶がかなり曖昧になってきていますが、記録と写真を頼りに当時を思い出しながらアップしていく予定です。 (2021年5月 記)

Passo San Boldo への登り
 ところで、私がサイクリングを始めた1970年代前半、ロードバイク(当時はロードレーサーと呼ばれていました)は一般的な自転車ではありませんでした。当時はランドナーを主としたツーリングが一般的で、今でこそ沢山ある草レースもほとんどなく、ロードバイクは競技としてのレースをする極一部の人だけが乗る特別なものでした。片田舎に住んでいた私は、ロードバイクを目にすることもありませんでした。当時の日本ではイタリア製というと Colnago、De Rosa、Cinelli が超高級車の有名ブランドだったと思います。大衆車も扱う Bianchi や Gios なども耳にしていましたが、現在のように当たり前に誰も彼もがロードバイクに乗っているという時代ではありませんでした。Pinarello 社の自転車が日本(おそらく世界でも)で有名になったのは、1990年代前半に Miguel Indurain が Pinarello 社製の自転車に乗って Tour de France を5連覇した頃からでしょう。スチール製からアルミ製、そしてカーボン製への変化にもうまく適応して、最近では Team Sky に自転車供給して Chris Froome が Tour de France を4連覇したこともまだ記憶に新しいです。今やスポーツバイクというとロードバイクを差すことが当たり前で、巷に Pinarello の高級車も溢れる時代になりました。隔世の感ありです。

概 要
 Prologue  出発からホテル到着 Granfondo Pinarello 前日まで
 Treviso の街  水路と樹木が多く美しい旧市街は、壊滅状態だった戦後、戦前の姿に復興されたものだと聞いて驚きました
 Granfondo Pinarello  スタート直後から怒涛の勢い レベルの高さに驚き 
 ワイン醸造所への日帰りサイクリング  北部の丘陵地にあるワイン醸造所へ 昼食を兼ねたサイクリング
 Venezia  誰もが知る Venezia 僅か6時間程の滞在でしたが、街のエッセンスは感じられることができたかと


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