全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍  

 空前の?ヒルクライム・ブームを巻き起こした元祖が、「乗鞍」でしょうか
 「乗鞍」人気には、ちょっと異常なところもあるようですが、その魅力は如何に?

富士見岳山頂より、ゴール(青テント)付近 
(大黒岳の向こうに、焼岳、槍ヶ岳、穂高連峰など北アルプスが一望 2005.8.28)
出場(エントリー)記録
開催
年月日
備   考 記  録
タイム クラス順位 総合成績
2012.8.26 参加することに意義あり、というレベルで・・・ 1:17:07 50歳代 31/539 -
2011.8.28 気合はさらに低下していたけど、レース後モチベーションアップ! 1:15:33 50歳代 16/404 511/3659
2010.8.29 運よく当選したものの、気合は入らないまま・・・ 1:17:19 50歳代 21/366 553/3680
2009.8.30 落選・・・
- - -
2008.8.31 51歳になって年代別に復帰したものの・・・ 1:16:43 50歳代 15/316 411/3401
2007.8.26 70分切りを狙って、天候は最高だったものの、体調は最低・・・ 1:12:28 チャンピオン115/245 237/3543
2006.8.27 さらなる自己記録更新を目指したものの・・・ 1:10:58 チャンピオン85/258 168/3504
2005.8.28 最高の気象条件!レースはもちろん、北アルプスの絶景を楽しむ 1:10:24 チャンピオン67/204 128/3465
2004.8.29 台風直撃・2年連続中止を懸念しつつ・・・、16年振り完走 1:13:45 40歳代 22/657 229/3347
2003.8.31 意気揚揚とバス仕立てで乗り込んだものの、荒天で中止 - - -
2002.8.25 仕事の事情で、泣く泣く前日ドタキャン - - -
1989.8.28 大幅記録更新を狙ったものの、台風で中止 - - -
1988.8.29 第3回大会 初参加、周囲のスピードに唖然 1:38:58 30歳代 190/327 922/1451


2012年・・・同行者 オレンジ号さん  (同行予定・すーさん:仕事でドタキャン)
 25日(土)

 午前8時過ぎに徳島出発。例年のように中津川で高速を降りて国道19号線を薮原まで。後はいつものコースで乗鞍高原に向った。途中桂川〜西瀬田間で渋滞にあったが、15時半頃に到着。宿で一休み後、受付会場に向う途中で、コナさんとすれ違い挨拶。会場ではetape組のOgwさんKikさんKobさんYagさんとも出会って挨拶。
 帰宿後は、ゆっくりと温泉に入って、夕食。同宿のN井さんとも合流。特に示し合わせたわけでもなかったが、珍しく夕食時の瓶ビールふたりで1本のみでアルコールは終了という異例の前夜となった。

 今回は、昨年後記にもう少しがんばってみるか、なんて書いたことも全く忘れてしまっていて、とりあえず当選したので参加しよう、現状ではどの程度で走れるものか、という非常に次元の低いレベル。月間走行距離は、この数年ほぼ同じだが、最近は追い込む練習が全くできず、近場の定番コースを気合入れて走っても10分で終了。どこを走っても概ねベストの2割落ちという状況だったので、過去(1988年の除く)最低の記録になるのではとも危惧していた。
 27日(日)

 当日、午前4時起床。アルコールが少なかったためか?熟睡はできず。5時に朝食。5時半頃から昨年同様体調管理のために軽くローラー20分。
 6時に宿を出て、ゆっくり会場に向っていたところ、後方から
コナさんが追い抜いていった。いい脚しているなあ、と思いながら、追いついて少しお話。荷物を預けた後は、一ノ瀬園地方面へゆっくり走った。6時50分頃会場へ。ちょうどH城さんと一緒になった。話しながらスタート順を待っていたが、今年は記録がネットタイムになったことも知らなかった。50歳代のエントリー数は、なんと630人(スタートは二クラスに分けられていたが、年齢順でもなく、リザルトを見ても、上位はほぼ同等。無作為に分けられたのだろうか?)

 午前7時20分に予定通り50歳代第一クラス、スタート。10列目くらいから出走。前方の流れもまずまず。調子は良くないので抑え気味に、それでも前方の選手を抜きながら走り始めた。CCのスタートボタンを押し損じ、100mばかり走ったところから測定開始。最初の左コーナーを回った時には、先頭は既に次のコーナーの向こうに消えていた。自重、自重と念じながら、走る。しかし、すぐに昨年同様腕に全く力が入らないのに気付いた。こんな時はいつも調子が悪いのだ。二つ目のコーナーから三つ目のコーナーだったかを回って少し前方が見渡せる場所では、先行しているのは20人くらい?もう既に大分離れていた。振り返って見ると、後方にもあまり人はいなかった。ここまで、後方からほとんど抜かれることはなかったが、TRAPジャージの
Nagさんに結構いいペースで抜かれていったのは、どの辺りだったのかはっきりした記憶なし。H城さん同様、関西のマスドレースでは10年以上も前から常に上位の常連だったNagさん、最近各地のヒルクライムで名前を見かけるようになっていた。とても付いていけるスピードではなかったので、かなりいい成績かと思ったが、後でリザルトをみると12分台だったので、後半失速したのか。そのすぐ後に追い抜いていったお二人のペースがなんとか付いていける程度だったので、その背中を見失わないように追いかけた。

 第1CPでは20分弱くらい。あれっ押さえた割りには随分いいぞ、と驚いた(CCを押し遅れたことを忘れていた)。いつも通り水をもらって一口飲んで、頭にかぶるためにもう一杯貰ったが、受け損ねてジャージの前面にぶちまけてしまった。
 第1CPからも同じようなペースで。心拍計が測定できていなかったので、自分の感覚で走った。先ほどのお二人は、給水していた時に見失ってしまった。スタート後を抑えたせいか、中盤は比較的楽に走れた感覚。傾斜の緩い部分では、周囲が前スタートの遅い人ばかりのせいもあるが、どんどん前走者を抜いていけるし、ペースも悪くないと思った。

 中間地点は、35分くらい。現状からすれば良くも悪くもなし。そこからしばらく走ったところで、予想通り、5分後スタートの50歳代第二クラス先頭の方(準優勝の
S川さん)に追い抜かれた。前年度優勝者の走りは、クルクル高回転ではなく、どちらかと言えばトルク型?。やはりこのタイム(リザルトでは65分)で走る人には、全く付いていけず見送る。第二クラスの2番手に抜かれたのは、それからしばらく経ってから。この方はSerさんほど圧倒的なスピードではなかったが、やはり徐々に離されていった。3番目に抜かれていったTedさんは、西日本のヒルクライムでの上位常連の方。この方は軽いギアでクルクル回す感じだったが、なんとか背中を見ながら走れるペースであったので、離れないようにがんばってみた。しかし、やはり少しずつ離れていった。

 第2CPで54分、後5km地点で55分と昨年とさほど変わりなし。まあ走れているじゃないか。この後ゴールまで、平均1km4分・時速15km/hで走れれば昨年とほぼ同じ15分台、と今の自分としては上等の結果だ。ここからしばらくの森林限界付近も意外ときつい勾配が繰り返されるのだが、そこもなんとか走れたので、これは思いの外最後まで走るかと思ったが、後2kmの最後の急カーブで67分くらいだったか。やはり結果は正直、自分の感覚は正しくなかった。この辺りで、第二スタートの3人組に追い抜かれた。なんとか付いていこうとするのだが、力が残っていない。そうするうちに同じ第一スタートの方にも2、3人追い抜かれてしまった。後1kmでも我慢の走り。最後はなんとかがんばってスパートするが、ゴールは手持ちのCCで78分をなんとか切った程度か。
 
 ゴール後、預けた荷物を受け取りに向ったところで、先日の勝山で60歳代ぶっちぎり優勝の
Y本さんを見つけてしばし談笑。その後今年もまんべさんが私を見つけてくれた。とくさんも私を見つけてくれて挨拶、とくさんはちゃんとそれなりの結果で走られていた。

 昨日からレース時の天候は全く心配することはないと思っていたが、その通りであった当日。ただ、残念ながら穂高、槍ヶ岳方面は雲の中で見えず。早々に下山へと向った。スタート地点で下山待ちしていたところで、ちょうどゴールしてくる
コナさんの姿を発見したので声援を送った。
 下山時には、例年以上にまだまだ多数の選手が上ってきていた。周囲の人からはどんどん遅れるゆっくりしたペースで景色を楽しみながら下った。南アルプス方面の眺めが今年は良いなあと思っていたが、後で過去の写真を見ると同等に見えていたことが多かったので、ここでも記憶の曖昧さにガックリ。
 会場まで下ってくると、ゴールでは肌寒いくらいの気温が随分と上昇し、日差しが強いので汗ばむくらい。無料のスイカを食べて宿へ向おうとしていたところで、
こやまっちさんが私を見つけてくれて、近況報告。
 宿に帰って、後片付け。同行の
オレンジ号さんや同室で昨日知り合ったKarubeさんも帰着されて、温泉に浸ってひとときののんびり。その後は往きもこれまでにない渋滞に出合ったので帰路も早めにということで、近くで蕎麦を食べた後、12時30分頃に帰宅の途についた。なんとか渋滞にも巻き込まれず、19時半には到着。

 正式記録は上述の通り。スタート直後から同組20人くらいが先行したと思っていたし、5分後スタートの第二グループにも6人ほど抜かれていたので、よくて30位くらいかと思っていたら、そのとおりだった。自分より上位の方のうち、10数人は常連で名前をよく知っているが、後の10人ほどはあまり記憶にないお名前。昨年より大幅にエントリー数が増加した50歳代。40歳代からの速い人がどんどん昇格?してくるし、全体のレベルはあがる一方で、現状維持ができても順位は下がるばかり。そんな中、相変わらず好記録で上位に鎮座する風さんは凄いなあ。昨年は、そんな強豪達を目の当たりに見て、もう少しがんばってみるかと思ったのに、今年はそんな気持ちが全く起こってこない。さて、来年はどうするかなあ。まあ、抽選に当たったらの話だけど。オレンジ号さんに聞いた話では、抽選は約2倍の競争率だったとか。すーさんのように仕事の都合もあるだろうが、630人エントリーで100人近くがDNSというのももったいないなあ。申し込みが確か早春だった記憶。当選連絡は4月だったか。来年もとりあえず、申し込み予定。当選したら、上位3%目指してがんばってみるか。



2011年・・・同行者 コンさん、5−ちゃん
 27日(土)

 午前8時過ぎに徳島出発。高速1000円が廃止された今年は、例年のように中津川で高速を降りて国道19号線を薮原まで、後はいつものコースで乗鞍高原に15時過ぎに到着。受付会場で、5−ちゃんJr.さんと合流。etape組のFk奥様Kd氏とも出会って挨拶。
 宿でチェックインの後、5−ちゃんJr.さんを含めた4人で、宿から会場近くまでポタリング。帰宿後は、ゆっくりと温泉に入って、夕食。特に示し合わせたわけでもなかったが、珍しく夕食時の瓶ビール1本のみでアルコールは終了という異例の前夜となった。

 それにしても、「来年は、モットー・言い訳無用を念頭に、もうだめかなと半ば諦めていたいた70分切りを目指してみるか」と書いていたのを今年の記録を書きながら今気付いたくらい、今年も気合が入らないままやってきてしまった。
 28日(日)

 午前4時起床。同宿みなさんの話では夜中に一雨あったそう(知らずに眠っていたとは上々)で、路面はまだ濡れていた。5時の朝食後、今年は乗鞍参加で初めてローラーを20分あまり軽〜く回した。その理由は、アップと言うより、5月の勝山で不整脈出まくりだったので、その予防対策。
 6時過ぎに宿を出て、荷物を預けにスタート地点に向った。荷物をバスに乗せた後、会場の片隅で様子を伺っていたところ、風さんが私の姿を見つけてくれ「先頭に行きましょ」とクラス最前列に連れて行ってくれた。いやあ、分不相応。最前列には、関東・関西の入賞常連の方々。風さんを中心にみなさん話が弾んでいる。勝山で
コナさんから紹介していただいたとくさん(昨年入賞者)を見つけて、ご挨拶&手招き。
 そこで認識を新たにしたのは、チャンピオンクラスをはじめ他のクラスの上位入賞者は華奢な人が多いのだが、50歳代の強豪は、私と同程度に上背がある方が多く(
M川氏Fits&なるしま両T橋氏など、みんな細いけど)、風さんのようにがっしり体型の方が案外多かったこと。加えて、なぜか皆さん色白。日焼け具合だけ見たら、私が一番間違いなし!
 ところで、今年は初めて同クラスでも出走時間が分かれていた。50歳代は2クラス。年齢順のようだったが、入賞常連さんは私と同じ後のクラスが大部分(結果もベスト3はじめ10位入賞中、8人が後半クラス)だった。

 定刻7時23分に50歳代後半クラス、スタート。2列目に並んだ私は、クリートも一発で入り、最前列の方々を追走した。おや、意外とみなさんゆっくり。最初の左コーナーを回って、
なるしま・T橋氏がひとり飛び出したが、追走は数人。ひょっとしたら調子がいいのかと思ったのも束の間、腕に全く力が入らないのに気付いた。こんな時はいつも調子が悪いのだ。追走できるのも後僅かと思っていたら、案の定5分と経たずに遅れ始めた。遅れ始めた二つ目の右カーブで後方を見ると、既に後続とはもう結構距離が開いていた。
 ああ、先頭集団からさよならだ、と思ってCCをみると稼動していない。慌ててボタンを押したところ、なんとCCが外れて落下。さすがに放ったまま進むことはできず、降りて取りに戻った。そうしているうちに、大阪の
H城氏(この2年は負け)が追い抜いていった。あれ、意外と押さえている。少し遅れて10人弱の集団が追い抜いていった。早々と止まってしまったことで気持ちが切れ掛かってしまったが、逆に我に返ったというか、まあマイペースで行こうと思い直した。しかし、この遅れ始めてから第1CPまでの区間が、今回一番しんどかった。
 第1CPでは22分弱くらい。サイコンがちゃんと稼動しているかどうか不明だったので正しくないかもしれない。まあ、昨年と同じくらい、そんなものか納得。第1CPでは、いつも水をもらってぶっかぶっているのだが、今回は水よりも塩分と糖分が欲しい気持ちがあって、初めてスポーツ飲料を頂いた。

 第1CPからも淡々と走った。前スタートの人を少しずつ追い抜いていくが、当然同じクラス(ゼッケン番号と色で識別)の方を追い抜くことはなかった(記憶の上では)。前半は後方から追い抜かれることもなかったよう(これも不確かな記憶によれば)。後スタート(40歳代・滅茶ハイレベル)のトップの方に抜かれたのは、どこであったかも記憶が曖昧。
 中間地点は、意外と早く感じられた。と言うか、持ってきたはずの心拍計が見つからなくて(ゴール後、預けたバックの底に発見)、心拍も時速もわからず。結果的には、あまりに遅いスピードを自覚してがっくりすることもなく、淡々と走れたことが良かったのかもしれない。サイコンを落とした時にボタンを押し間違えたかもしれないと思い、唯一稼動していたストップウォッチ機能の時間も上述のようにあやふやだったので、自分がどれくらいのペース(例年と比較して)で登れているのか、レース中は全く不明だった。
 中間地点は、35分くらい(これもレース中には非常に?だったが、結果的には正しかったよう)。ここから苦手な勾配がきつくなる部分だ。その後、ぱらぱらと後スタートの選手に抜かれた。登るにしたがって周囲を走っている人のペースも少しずつ自分と同じくらいの方が多くなってくるが、やはり勾配の緩い部分では私が周囲より早く、きついところでは抜かれてしまうという具合。昨年まで以上に8%くらいになると、筋力の低下を感じるこの頃。

 しかし、体は第1CPまでほどのしんどさはあまり感じなくなってきていた。コーナーの急になった部分では、いつかはここでもう辞めようかと思ったくらいしんどかったことがあったなあ、なんて思い出す余裕もあった。自分で制限してしまい、ペースが遅かったのかもしれないと思っていた。

 第2CPまでは、記憶・イメージより少し長く感じたが、走っている時の調子はさほど悪くはないように思われた。相変わらず不明だった経過も、第2CPで54分、後5km地点で55分と昨年とさほど変わりなし。
 森林限界を超えるこの辺りも意外と勾配があって、平均1km4分・時速15km/hで走ればなんとかゴールまで20分なのだが、毎年ここで垂れてしまう。ちょうどいいペースの二人が追い抜いていったので、なんとか食らい付いた。後4kmまでの1kmを3分台で走れていた。意外と走れている。きっと暑くなく寒くなく、風も少し追い風?の気象条件が良いのだろうと思った。後2km地点手前で、漸く
5−ちゃんの姿を発見。声をかけて追い抜いた直後、5分前スタートのN井さんをチェック。「何サイクリングしてるの」と声をかける。「スタート直後、飛ばしすぎた」との弁。
 後2kmからも微妙に勾配がきつい部分があり、ここでも毎年ペースダウンしてしまうのだが、今年は何故かあまり落ちることなくペースを維持できた。後1km付近で、前方に同じクラスの方を発見。毎年、最後も踏み切れないのだが、なんとか気持ちを保って追い抜いてゴール。CCが間違っていなければ、なんとか15分半ばくらいでゴールできたか。最後の5kmが20分は間違いない。最後の5kmのベストは18分くらい。70分で走った時も、20分かかっているので、後半は現状からすれば上等と思われた。
 
 ゴール後、預けた荷物を受け取りに向ったところで、まんべさんが私を見つけてくれて、しばし談笑。
Fk奥様N井氏とも出会って談笑。その後、しばらく休みながら誰か知り合いがいないかウロウロしていたが、誰もみつけることができず、天候も晴れていたものの槍ヶ岳方面も雲の中。おまけにコンデジのバッテリーが切れ掛かっていたこともあって、下山することにした。
 ノンビリ下山していたところ、etape組の
Hs川さんと出会い、写真を撮ったりしながらしばらく一緒に降りた。その後、後方から「や ま さ〜ん」と声をかけられたので、誰かと思ったら、なんとなかやんさんであった。鹿児島に転勤になり、なかなか一緒に行動することが出来なくなっていたが、本当に久しぶり。お元気そうでなにより。一緒に走っていた友人が遠く離れても走っていて、こうやって遭えるとはうれしいもの。スタート地点まで引き返しながら、鹿児島の熱い自転車乗り達の話も聞け、下山もとても有意義に過ごせた。

 正式記録は上述の通り。このところ毎年落ちていた記録を食い止めることができた(前回が悪すぎ)。
 自分の感覚では、結構いい条件だと思っていたが、50歳代の入賞者記録はやや停滞気味だったよう。それにしても、CCを取りに戻っていた時に第2集団10名ほどに抜かれて、その後追い抜いた記憶がなかったのに、年代別16位とは。ただ、昨年は80分以内で走っていた人数がそれほどいなかったのに、今年は私の後は数珠繋ぎ。やはり毎年レベルは上がってきているよう(特に他のクラスの上位陣)。来年はまた40歳代から強豪が上がってくるので、また一段とレベルが上がること間違いなし。
 気合もさほど入らないまま、当日がやってきてしまった今年の乗鞍であったが、風さんのおかげで歴戦の勇者達と束の間を過ごせたこと、ブログにも書いたが、77歳のシマダさんや60歳台に昇格してブッチギリのイトーさんのことなど(後者のお二人は次元が違い過ぎるが)、まだまだやらなくては&もう少しはやれそうだという気持ちになれたレース後。冒頭に書いたように、昨年の反省&来年の抱負を忘れないうちに、早速練習開始だ。



2010年・・・同行者 コンさん、オレンジ号さん
 28日(土)

 2009年は抽選で落選したので、2年ぶり。実は直前まで参加するかどうか思案中であった。全く練習らしいことができておらず、金曜日に出発して事前ツーリング予定も仕事でキャンセル。そんな時、コンさんから一緒に行きませんかの連絡があって、これ幸いと便乗させていただいた。午前6時過ぎに徳島を出発。今年は高速道路1000円ということで、松本まで高速道路で。しかし、途中で新名神に入って名古屋経由になってしまったり、京都や恵那付近では自然渋滞があったりで結構時間がかかった。
 受付会場で、ちょうどクルマで到着した
5-ちゃんと遭遇。受付後は10kmばかり走った(途中でY本さんと会って話しながら)後、温泉に入って食事。運転もしていないのに、なんだか疲れていて珍しく酒量も少なめで早々にダウン。
 29日(日)

 午前4時起床。5時の朝食後、6時半に荷物を預けに行く。宿は毎年のように変わっているが、なぜか毎年ほぼ同位置でスタート地点から2kmほど下方。一ノ瀬園地方面経由の傾斜の緩いコースで会場に向った。いつものように一ノ瀬園地までの平坦な道をゆっくり往復していたら7時前になったので、荷物を預けて集合地点へ。集合会場はもう全く隙間がないくらい人&自転車だらけ。今年は準備不足のため特に前方に位置取りすることもなく後方待機。遥か向こうに乗鞍山頂と鞍部のゴールを見ることができた。天候に恵まれた乗鞍は、何度訪れても素晴らしい。
 7時過ぎにチャンピオンクラスからスタート地点に移動が始まった。頭上にはツールを思わせるかのようなヘリコプターが飛んできて、チャンピオンクラスのスタート。身も心も準備は全くできていなかったが、ちょっとばかりワクワクする感じになってきた。

 定刻7時43分に50歳代クラススタート。ビンディングもスムースに入った。スタートラインを通過するまでに30秒弱。と、ここまではチャンピオンクラス出場時や2年前とほぼ同じであったが、スタートラインを超えてからが大変。全く進まないというか、周囲の方々はサイクリングモード。いや参った、スタート直後のスピードがこんなに遅いとは。100番手くらいに並んでいるつもりだったが、200番手くらいだったか。最初の左コーナーを過ぎるまでは、ポタリング。まあ、そのおかげで最初に心拍があがらずに済んで、乗り込めていない今回には良かったのかも。おそらく初めて参加した1988年は、自分のスタートもこんなサイクリング状態だったのだと思う。
 左コーナーを越えてからは少し隙間ができたので、前の人をどんどん追い抜いていった。しかし、上げ過ぎないように自重。心拍計が故障で使用していないので心拍はわからないままだったが、体感的には160弱くらいだっただろうか。ギアも意外と重いものが軽く踏めていて、思いの外体調は悪くないように思えた。

 随分押さえて走ったつもりだったが、第1チェックポイントは、21分ほど。これまでの記録から今回は22分くらいをひとつの目安と考えていたので、意外なくらいであった。給水所で水をかぶったら、ちょっと勢いづいて加速。前スタートの人を抜いていく。この頃には、もう同じクラス(ゼッケンの色で判明)の方は前に居なくなってしまった。リザルトから見ると、70分までに10人。70〜77分までに10人。ほとんどが名前をよく見かける方ばかり。それらの方々は、やはり前方に並んでスタートからかっ飛んでいったらしい。

 中間地点は、35分で走れればと思っていたが、34分台。思ったより早く着いたように思え、まだ余裕があるように感じられたが、多分足がなかったので心拍があがっていなかったためだろう。結局そこからも、さほど苦しいとは思われなかったが、徐々にペースが落ちていたよう。
 中間地点を過ぎて少しのところで、初めて後続スタート・ゼッケン2000番台の方に抜かれた。それから程なく同じスタートと思われる4、5人のグループ。この中には、るみちゃんvanboo氏のチームメイトが二人入っていた。リザルトを見ると66分くらいだった。抜かれた時に、凄く速いと思うほどではなかったが、少し足りとも付いていくことは出来なかった。同世代の優勝者・
I藤さんのタイムとほぼ同じだったので、優勝するには、このペースで登れなくてはならないのだ。その後は、パラパラと後続スタートの方に抜かれていく。その度に少しでも付いていこうとするのだが、全くだめ。

 第2チェックポイントには、54分くらい。ここでも水をかぶった直後のみちょっと加速できたが、すぐ失速。後5km地点ではとりあえずの目標55分。2007年はここから盛り返していたが、2008年はダウン。森林限界付近からは、情けないことに時速1桁になることも。その頃漸く同じゼッケン色・同クラスの方を前方に発見。なんとか追い付こうとするが、なかなか差が縮まらない。周囲を走る女子選手にもなかなか追い付くことができず、残り3km付近ではMTBの女性にもなかなか追い付けない次第。前方を走る同世代の方とは、逆に少し差が開いてしまったくらい。
 練習不足のつけは、後半にしっかりと出てきたよう。毎年残り5km地点からは、1km4分・15km/hで走ったら20分なので、メーターをチラチラ見ながら15km/hを切ったら「こりゃいかん」、逆に少し緩やかな部分では18km/hくらい出て「こりゃこりゃ」なのだが、今年は緩やかな部分でも15km/hになかなか達しなかった。結局上記の通り、77分超でなんとかゴール。
 ゴール後はまだまだ空いている道を荷物受け取り場所まで乗車したままで行けた。荷物を受け取りに行ったところで、風さんと遭遇。風さん開口一番「I藤さんが勝ちましたよ!」(上述)。いやあ、素晴らしい。50歳代になってずっと連覇されていたが、この3年ほどはS川さんに先着されていたのだが、なんとクラス最後の60歳での優勝。さらにリザルトを見ると入賞者には私より年長・50歳代半ばを越えた方も多数。反省&励みになります。
 来年は、モットー「言い訳無用」を念頭に、もうだめかなと半ば諦めていたいた70分切りを目指してみるか。その前に当選しなくてはならないが・・・。

 それにしても、今年はこれまでで一番と言っていいくらい天気が良かった。山頂付近以外は暑いくらい。朝は晴れ渡っていても、いつの間にか雲がでてくるのに、最後(お昼頃)まで山頂には雲がかからないままだった。長時間の帰路が控えているのと、山頂ではあまり自由な行動が許されない昨今の事情で今年も早々に下山したが、やはり折角登ったのだから、こんなにいい天気だとゆっくりと楽しみたいもの、と今年も思った。



2008年・・・同行者 5−ちゃん、たねさん、しおんさん、コンさん
 30日(土)

 曇天の徳島を午前8時30分過ぎに出発。時折小雨の中を中津川で中央高速を降り、いつもの境峠越え奈川経由の道程で乗鞍高原には16時前に到着。受付時にはちょうど雨を上がっていたが、宿にチェックインした後は、路面も濡れていたし、試走も何もないまま。
 一風呂浴びて夕食。その後部屋に戻って、ワイン、焼酎。みんなで集まるとレースももちろんだが、これが楽しいのが毎度のこと。今年は51歳になって年代別に復帰。年頭には数少ない乗鞍で入賞できるかもしれないチャンスと思っていたが、春先から早くも失速。体調も気合も全く入らないまま。折から天候がいまひとつで、ひょっとすると美ヶ原のようにレースキャンセルなんてことになれば、それはそれで仕方が無いと思う程度。そんなこんなで何時の間にか多飲、23時過ぎに沈没。
 31日(日)

 昨夜ちょいと飲み過ぎ。午前4時頃目が覚めるが、どうも雨は降っていない模様。午前5時起床。外へ出てみるとなんと山頂が見えているではないか!降雨中止さえ危惧していたくらいだったのに。5時半の朝食後、6時過ぎに荷物を預けに行く。昨年の反省から(寒かったので体が冷えた)アームウォーマーにレグウォーマーを着用していったが、昨年程冷え込んではいなくてレグウォーマーは預ける荷物内へ。その後、昨年同様一ノ瀬園地付近をゆっくり往復してアップ(やはりちょっと足りなかった)。
 7時過ぎ、集合場所へ。スタート地点に移動する時に、
こやまっちさんと合流。途中から入ってきた大泉のH城さん(昨年の丸岡でも優勝するなどマスドレースではかなり名前が知れ渡った方)、とも一緒になって話をしてちょっとリラックス。昨年まで3年間チャンピオンクラスで出場したが、今年は51歳になって久々の年齢別クラスに出場。自己最高記録が出せれば、なんとか10位くらいになれるかと思っていたが、今年はずっと原因不明の不調。とてもじゃないけど自己記録更新で入賞は無理と、100番手くらいに並んだ。
 7時43分、定刻スタート。最前列からゆっくりを進み始めた。10列目くらいにいたのだが、ビンディングもスムースに入ったが、前方に人が多く危なかったので、スタートラインを通過するまでの時間も確認できなかった。チャンピオンクラスと異なり、スタート後も前方にはかなりゆっくりの人が多数。調子が悪かったので抑え目に走ったが、それでも立ち塞がる人多数で右往左往蛇行しながら前方へ。最初の左コーナーでは、まだ先頭が見え40番手くらい?次の右カーブまでには、トップは前スタート者にまぎれて識別不能。多分2番手に10人くらいの集団、ちょっと離れて10人くらいの3番手集団か?最初のうちは、押さえているのに抜くことばかり。程なく同じクラスでは抜き抜かれることが少なくなってきたが、一番スタートのチャンピオンクラスと異なり、前方を塞ぐ前スタートの人多数で、なかなかいいラインを取れない。今回体調も悪かったが、やはりこれまでのベスト記録は、チャンピオンクラスならではの条件が多分にあるかと改めて感じた。
 クラスでどの程度の位置で走っているのか全くわからなかったが、すぐに4、5人の小集団となった。
H城さん越前おろしそばの方とあと二人ほど。H城さんは前述のようにマスドレースでは歴戦の勇士だが、乗鞍では昨年までの記録ならなぜか私のほうが速いかった。しばらく併走していたが、まもなくおろしそばさんと私を除いた3人が少しずつ前へと離れていった。このすぐ後に5−ちゃんを抜いた。「H城さんが前行ってるで〜」と叱咤されるが、「不調〜」と返すのがやっとの状態。
 第1CPは21〜22分と、既に昨年までより2分以上余分にかかっていた。そこからは(第2CPで書くように)
おろしそばさんとずっと前後していたようであるが、正確な記憶がない。ただ、今の自分なりに進んでいたよう。いつもよりなんだか息が荒いなあ、とだけ思っていた。
 今年は中間地点を見逃すこともなく通過したが、なんと34分と70分そこそこで走った時より4分も遅かった。昨年はこの付近から、もう止めようかと思うくらいしんどくて、サイクリング以下の状態であったことを考えると、今年は最初から自重していることもあってそこまではしんどくなかった。ギアも38X21くらいまででまだ少し余裕があるかな、と思っていたのだが、やはりペースが遅かったからそう感じていただけらしい。今までレース時には意識して見た事の無かった穂高連峰を見る余裕?諦め?も。
 第2CPを通過時に、アクエリアスを貰おうかとちょっと迷った末に素通りしたところで、
おろしそばさんがコップを手渡してくれたので、これ幸いとお礼を言って口にしたが、残念ながら水であった。第1CPから大幅に失速した昨年よりはましかなと思った今年のこの区間であったが、後5kmの地点では、昨年と同じ55分。第1CPまでの2分ばかりの遅れをかろうじて取り戻せただけ。おまけに昨年はここからの5kmがそれまででなぜか一番速かっただけに、今回は75分切りも危うく、過去最低記録(初参加時は除く)になりそう。この前後から、後スタートと思われる人に数人抜かれたが、いずれも爆発的なスピードではなかった。たまたま緩やかな区間であった時は少しばかり頑張って付いていったが200m程度で千切れる。それまでは皆無だった同スタートの方にも二人抜かれた。いずれも結構がっしりした体型の方であったので、ちょっとがっくり。自分でも思っている以上にペースが落ちているようで、前方に走る前スタートの人(女の方でも)にもなかなか追いつけない状態。ギアもいつの間にか23もしくは25を使用していた。
 後2kmで68分、もう完全に最低記録状態。後1km付近で
I原さん(40歳代優勝)に抜かれる。意外とスピードが無かったので最後と思って少し離れて付いていったが、やはり300m程で徐々に離されていった。その時に、最初の4、5人になった時のおひとり(かなり手前から少し前を走っていたので目標にしていた)を追い抜いたのだが、ゴール手前で再度追い抜かれてしまった。自測では77分をなんとか切った程度であった。
 ゴール後荷物受け取りに向うと、今年は昨年以上に駐車場に自転車を置けるようになっていた(引っ掛けて駐車できるようなやぐら?が立っていた)。かなりの人がゴールしてくる頃にはさすがに溢れ始めていたが、それでも昨年までより数段余裕があるように思えた。
 あまりにも不甲斐ない走りであったことと、レース途中で全容を現していた穂高連峰も次第に雲に隠れてしまったこともあり、早々に下山。

 それにしても、今回は散々であった昨年以上にさっぱりであった。反省の余地すら無し。
 なんとなくレース自体へのモチベーションが低下しているこの頃だが、なんとかもう一度立て直して再チャレンジ
のつもり。未だに達成できない70分切り。夢に終わることのないように!



2007年・・・同行者 5−ちゃん、たねさん、しおんさん、なかやん(京都から合流)、HANOちゃん&matsuiさん(浜松から現地合流)
 25日(土)

 午前8時に徳島を出発。最近の定番、中津川で中央高速を降り、境峠越え奈川経由の道程で乗鞍高原には15時半に到着。受付後、宿にチェックイン。その後ゆっくり自走で受付会場付近まで散歩。
 一風呂浴びて夕食。その後部屋に戻って、久々に会うHANOちゃん持参の焼酎で懇親会。「明日チャンピオンクラスの出場者で前日の酒量No.1」とからかわれる。みんなで集まるとレースももちろんだが、これが楽しいのが毎度のこと。好天に今年も全く雨を心配することなく、22時過ぎには沈没(非常に涼しくて快適・珍しく熟睡)。

   
スタート地点へ(右上コルがゴール) つづら折れの道が続く  登りで押す人、ゴールは頭上(右上)  遠くには穂高連峰    
 26日(日)

 午前4時起床。5時の朝食後、6時過ぎに荷物を預けに行く。この数年で最も肌寒く感じた朝の気温。アームウォーマーにレグウォーマーを着用するほど。会場までは、約2kmあまりの登り。そのまま一ノ瀬園地付近をゆっくり往復してアップ(ちょっと足りなかった、もう少し必要)。今年も朝日に輝く乗鞍山頂と鞍部のゴールを見ることができた(写真上左)。天候に恵まれた乗鞍は、何度訪れても素晴らしい。
 7時前、集合場所へ。昨年同様チャンピオンクラスなのでほぼ真ん中辺りで待機。このところモチベーションが低下したままであったが、なんとか気持ちを立て直そうと思いながらスタートを待った。

 定刻7時30分にスタート。ビンディングもスムースに入ったが、スタートラインを通過するまでに20秒弱。遅れを取り戻そうと、まずはそこそこに回す。メーターを見る余裕は無かったが、前を走る人を追い抜きながら最初の左コーナーへ。そこからの登りも周囲より少し速いペースで追い抜いていった。右手に大きくカーブするあたりで、ゼッケン268番・いつも67分くらいで走っている土△さんに抜かれた。この人に付いていけたら70分切りは間違いないと思い、ちょっと頑張ってみたが、とんでもない速さというほどではないが、徐々に離されてしまった。同じ頃シマウマジャージの焼き鳥山鳥・柴▽さん(この方もヒルクライムでいつも私より少し上位にいる)ともしばらく同走したが、やはり次第に遅れ始めた。まだ5kmも走ってないところであったが、その時点でどうも体が重く力が入らないのを認識せざるを得なかった。少しオーバーペース?いや、それほど追い込んだわけではない。やはり不調か?その後は後方からどんどん抜かれていく一方。比較的得意な緩斜面でも追従できない。昨年までならこの辺りからは周囲にはほぼ同等ペースの小集団ができて落ち着いていくのだが。

 それでも第1CPは、最初の貯金がものを言ったか、かろうじて目標のほぼ19分で通過。しかし、ここまでであった。給水所で水をかぶった直後のみちょっと元気があったが、その後はまたまた抜かれる一方。それも半端な数じゃない。抜いていく人になんとか喰らい付いていこうとするが、すぐに遅れ始めてしまう。全く力が入らない。そのうち頭もボーっとしてきた。何度かもう止めようとか、ここで止まって一服したら楽だろうなあ、などと思ったが、がまんしてゆっくり走り続けた。ほとんど気持ちは切れかけていた。時にチラッと見たスピードはせいぜい14km/hr程度。一桁になることも度々で、完全にサイクリングモード。前方に追い抜いていった人が少しずつ遠ざかっていった。

 昨年同様、中間地点を見逃した。32分、33分、34分と経過していくが、あまりにペースが遅いので中間地点を通過したのかどうかも全くわからず。それでもCPを見逃して気持ちが半分切れてしまった美ヶ原の二の舞はしまい、とヘロヘロながらも自己叱咤。しかし40分ほど経過したところで、後発(1分弱後)スタートの女子トップにとうとう抜かれてしまった。これで決定的に気持ちが切れてしまった。一昨年はなんとか1秒差で女子トップに勝っていたのだが、それでもかなりショックだった。調子が悪いのでいつか抜かれるとは思っていたが、こんなに早く抜かれるとは。ちょっと追いすがろうとしたが、どれだけも追従できず(優勝タイムはなんと68分10秒なので当然であった)。

 半ば朦朧とした頭で登り続けた。2週間前にツーリングした時は、ターンバイク舗装の手前にもやや急勾配のコーナーがあったような記憶であったが、はっきりせず。しかも今回は直前に舗装されたらしくターンバイクのコーナーがなくなっていた。ここさえはっきり確認できない状態であった。冷泉小屋や第2CPもやっとやっと通過。途中昨年より3〜4分は遅れているなあと思っていたら、後方から元気そうな人が「このペースで走ったら70分切れますかねえ」と言いながら追い抜こうとするので、「昨年70分ちょいで走りましたが、今年は不調でこのペースでは難しいでしょう」と答えた。しばらく彼(ゼッケンNoとAPEXのジャージから向○さんという人だったらしい)に引っ張ってもらってなんとかごまかす。漸く後5kmの地点(いつもより頂上寄りだったように思えた)では、昨年より5分遅れの55分。この調子の悪さだと80分を切るのさえ危ないのでは、との思いが頭を掠めた。

 その辺りだったか、300番台のトップに抜かれ、遂には女子2番手の人にも抜かれた。こちらはそれほど速いとは思わずしばらく追走できたが、やはり徐々に離された。なぜか森林限界付近のやや勾配がきつい区間もペースが遅いためかいつもほど急だと思わなかった。森林限界を超えると山頂に向って走った後に右に折れてゴールまで山肌をトラバースする区間。あと4km、3kmと1km毎に表示が出ている。この辺りになると前方にも後方にもあまり人がいなくなってきた。あと1km、最後の登りも結構きついんだよなあ、と思いながら時計をみると意外にも68分台。あれっと、これなら73分も切れるかも、と思うとなぜかちょっと元気も出てきて、ゴール手前はいつもと違って結構なスピードで二人追い抜いてゴール。自測で72分半くらいであった。

   
森林限界を越えた区間   遠くに見えるは中央アルプス  乗鞍山頂直下、あと2kmほど ゴール地点からトラバース区間
 ゴール後荷物受け取りに向うと、今年は昨年までの荷物受け取り場所であった駐車場に自転車を置けるようになっていた。かなりの人がゴールしてくる頃にはさすがに溢れ始めていたが、それでも昨年までより数段余裕があるように思えた。昨年の状況から頂上でゆっくり散策することはできないと思っていたので、同行のみんなとすぐに下ることで事前に打ち合わせておいたのだが、これが勿体ないくらいの天候であった。一昨年も素晴らしかったが、それに負けずとも劣らぬ上天気。穂高連峰や槍ヶ岳がくっきりと見え、近場の高みに登ってみたい気持ちがふつふつと起こってきた。どこかいいポイントがないかなあとその辺りをウロウロしていたら、まるさんが私を見つけて声をかけてくれた。それからnkmrkzhtさんも。N井さんも見つけて話すが、今年はなんと愛娘さんが初挑戦しているとのこと。近くで休んでいた見知らぬ方とも、この天候とロケーションの良さを称えあった。この景色とお知り合いや参加者・自転車好きとの語らいは、さっぱりであったレースを補って余りあるものであった。お声かけいただいたみなさん、ありがとうございました。

 それにしても、今回は散々であった。これまで乗鞍や美ヶ原、富士山、八ヶ岳と20回近くヒルクライム大会に出場してきたが、途中で止めようかと思った今回ほど苦しかったレースは一度もなかった。確かに少し前から予兆はあった。忙しかった上に、今しかないと8月前半はそこそこ走り回っていた。乗鞍直前も忙しいまま、朝は起きられなくなり朝練もサボるばかり、ちょっと追い込んでみようとしても心拍数が上がらず。そしてなんと言ってもモチベーション。あれだけ70分を切ることを年頭の目標にまで挙げていたのに、レースが近づくにつれてテンションが上がってくるどころか落ちる一方であった。気力と集中力はあるつもりだったのだが・・・。本当に反省の余地すらない状況であった。唯一の救い?は、その割に記録はさほど落ちなかったこと、特に最後の5kmは、調子が悪いままだと思ったのに、今まで一番速かったようであること(追風だったのかも)。
 今年のことは未だに何が何やらよくわからないが、一から出直し、来年は(当選したら)年代別にエントリーのつもり。芹▽さん、伊○さんの両雄は63分ととんでもない記録をたたき出しているし、風さんもきっと来年はそれに匹敵する記録を目標に乗り込んでくるだろう。両T橋氏はもちろん、今年50歳で69分台であった人も何人か。毎年厳しくなる一方だろうが、なんとか70分切りと両手で数えられる範囲でゴールすることが、来年の目標? このままでは、終われない!




2006年・・・同行者 すーさん、たねさん、なかやん(京都から合流) 
 26日(土)

 当初の予定からやや遅れて午前8時30分に徳島を出発。中津川から高速を降りて、いつもの峠越えで奈川へ。乗鞍高原には、16時前に到着。宿にチェックインの後、自転車を組んで受付会場へ。昨年同様、 Inter Max のブースでS川氏に挨拶。
 その後、近所のスーパーでビールと焼酎を仕入れて、早くもプチ宴会(この時間が一番楽しい、とはレース後みんなの共通意見)。夜半から雨が降り始めていたが、今年は全く雨を心配することなく、温泉でゆっくりした後、22時過ぎには沈没(しかし、3時頃に目が覚めてうつらうつら)。

 27日(日)

 午前5時起床。目覚まし朝風呂&朝食後、6時半過ぎに荷物を預けに行く。そのまま、一ノ瀬園地付近をゆっくり往復してアップ。ちょうど朝日に輝く乗鞍山頂と鞍部のゴールを見ることができた。ちょっと Tourmalet を思い出させる雄大な山容に、乗鞍の素晴らしさを再認識。

 7時10分集合場所へ。15分過ぎにスタート地点移動。昨年よりやや前方に列んだ。きっちり7時30分にスタート。ビンディングもスムースに入ったが周囲はいきなりトップスピード。最初の左カーブまでにかなり抜かれてしまう。今年はエタップ以来疲れが抜けず練習コースを走っても全く調子が出なかったので、行けるところまで全開で走って気持ち&体力が切れたらそれで終わり、のつもりであった。昨年比較的緩やかに感じた序盤も、やはり遙かにきつく感じられた。心拍数は160後半(乗鞍では初めてHRモニター装着)。なんとか周囲と同じペースで走るが、第1CPまでが随分長く、勾配もきつく感じられた。しかし、おそるおそる時計を見ると、意外にも昨年とほぼ同じ20分弱。今年の体調から考えるとちょっとオーバーペースかなあという思いが横切ったが、それからしばらくはやや緩斜面だったこともあり、周囲(数人のグループになっていた)に追従。

 ところが、中間地点を見逃してしまった。32分であればまずまずと思っていたが、34分を過ぎても36分を過ぎても中間点が現れず。こりゃあ昨年より相当悪い、と気持ちがほとんど切れかけたが、周囲の小集団から若干遅れ気味になりながらなんとか追走。「この集団は75分ペースくらいかなあ」などと思いながら走った。苦手なコンクリート舗装の急坂コーナーでは、やはり速度が一桁に落ちてしまったが、周囲の人との差もあまり変わらず。前方にシマウマジャージ発見、いつもヒルクライムで私より上位にいる愛媛のS氏だ。彼がこんなところにいるなんて随分調子が悪いんだなあ、とその時は思った。

 そうこうするうちに、突然「後5km」の表示に続いて第2CP(昨年は逆だったような記憶)。時計を見ると「あれっ、49分台」昨年とほぼ同タイム。こんなに調子悪かったのになあ、と思いながら切れかけの気持ちを繋ぎ、少しばかりモチベーションを立て直した。

 コンクリート舗装区間を通過した時に「難関は終わりましたね」と声をかけて抜いていく人がいたが、確か森林限界あたりの緩やかなつづら折れも結構な勾配だったという記憶。記憶に違わず、そのきつい坂をなんとか周囲と同等のペースで上っていった。後4km地点で53分弱。後平均1キロ4分・15km/hrで走れば、今年は思ってもみなかった目標の70分切りだが、昨年も後一歩及ばず。2人に減ってしまった周囲の人に食らいついて、時々示す16〜8km/hrという表示に僅かばかりの希望を持つが、刻々と時は進み、ゴールはなかなか近づかない。後2kmで62分を回ってしまった。後1kmを切って、最後の緩やかな左カーブを回るとゴールがそこに見えるが、この日唯一の向かい風が行く手を阻む。最後のアタックをかける力ももはや無し。ゴール200mくらい手前で70分を回ってしまった。しかし、悪くても数分落ちという当初の予想から考えると上出来の、昨年より30秒落ち程度でフィニッシュ。
 昨年の公約(68分台)は果たせなかったが、昨年にもまして、70分を切り68分を目指す対策が頭の中では構築できたつもり。が、果たして来年実現できるか?
 それにしても今年のチャンピオンクラスエントリー数はなんと288人。昨年は230人ほどであったので一気に2割以上増し。この調子だと来年は300人を越えるのは明らか。せっかくスタート時の混雑を避けてチャンピオンクラスに出場しているのだが・・・。またゼッケンが昨年はほぼ年齢順だったのだが、今年は何の順やら不明。年齢順ならクラスでは高齢の私にとっては、ゼッケンが励みになったのだが。

 チャンピオンクラスにも比して驚いた(呆れた?)のは40歳代。なんとエントリー数900余名。スタートは二組に分かれていたようだが、他のクラス(完走者数で 31〜35歳 468名、36〜40歳 549名、41〜50歳 785名、51〜60歳 306名)と比較しても明らかに多すぎると思う。入賞にしても上位1%である。以前から指摘しているように、安全面でもレースとしても、やはり前後半二つに分けるべきだろうし、事実40歳代10位以内は全員45歳以下であった。

 上述のことやブログでも述べたようにいくつかの問題点はあると思うが、沢山の人々の協力で成り立っている素晴らしい大会を、今後も継続していくことはとても大切。途中に駐在するスタッフの方々に、心からのお礼を言いつつ下山。



2005年・・・同行者 すーさん、たねさん、5−ちゃん、I 嬢、なかやん(京都から合流)、HANOちゃん(浜松から参加) 
 27日(土)

 午前8時前に徳島を出発。15時過ぎに乗鞍高原到着。受け付けを済ませた後、宿にチェックイン(今回は同行・I 嬢の出身大学サイクリングクラブOB会に便乗、K大学サイクリングクラブOB・SBKの方々、大変お世話になりました)。その後、すーさんなかやんたねさんと4人で白骨温泉方面に軽くサイクリング。軽くのつもりが標高差400m強。帰りに大会会場・某テナントで先日のツール・ド・オオカ〜ラに特別参加していただいたS川氏に挨拶。
 夜は、K大学サイクリングクラブOB・SBKに混じって楽しくにぎやかな夕食の後、例によって部屋に戻ってと持参した焼酎を。結構飲めるメンバーのはずだったのだが、さすがに私以外は明日を重んじて自重? と言う訳で、一人で飲み続け、熟睡。
 ちなみに、今回はあまりに多い年代別(40歳代・参加数800人余、当然入賞は無理)を避けて、自己記録ねらいでチャンピオンクラスで出場。目標は70分を切ること。そのため昨年の記録を参考に、第1CP、中間点、後5km地点、通過をそれぞれ19分、32分、52分と設定、頭に刻み込む。

コース後半、森林限界付近を見下ろす

 28日(日)

 早朝はまだ霧がかかっていたが、一昨年・昨年のような雨の心配は全く無し。宿からスタート地点まで3kmあまりの登りをアップを兼ねてゆっくり走っていった。チャンピオンクラスなので場所取りする必要も無く、スタート地点に着いてもそのあたりをウロウロ、ノンビリ走る。

 スタート15分ほど前に漸く列に加わる。スタート10分ちょっと前、いよいよスタート地点に移動。ちょうどコナさんを見つけてご挨拶。一緒に200人余出場の真中あたりで待機、コナさんと話をしながらリラックスしてスタートを待った。7時30分、定刻に号砲。約20秒くらいでスタートライン通過。

 ところがスタート直後、加速したところで突然直前の人が大幅減速。大慌てでブレ−キングしたところ、後方から私の後輪に誰かがはすってきた。走りながらなんとかやり過ごしたと思ったら後方で落車の音。チラリと振り返った私の目に入ってきたのは、なんと落車するコナさんの姿。お互い混雑を避けてチャンピオンクラスに出場したのに、いきなりこんなことになるとは。のっけから後ろ髪を牽かれる思いでレースが始まった。

 というわけで、最初の左コーナーではすでに先頭は見えず。周囲の集団に合わせて走るが、速過ぎず遅過ぎず、まずまずのペースであった。さすがチャンピオンクラス、スムースに流れていく。

ゴールまで後 2〜3km 地点

乗鞍スカイライン (北アルプスをバックに 富士見岳より)

 国民宿舎までは、心拍も上がらず(HRモニターは装着しなかったが、おそらく150前半くらい)。昨年の記憶はあまり残っていなかったが、前半は予想より勾配が緩やかに感じた。前から落ちてくる人を時々追い抜くが、前方を見ると20人前後の集団がちょっと離れてふたつ。

 第1CPは、ほぼ予定通り19分で通過。結構調子良くいいペースで走ってきたと思ったのに、時間的に予定と余裕がない結果に、目標70分がちょっと不安になってくる。第1CP通過時には、集団はさらに小さくなって、ちょっと前に数人、私の前後に数人となる。ほぼ同じペースで登っていくのだが、細部は微妙に異なり、やや平坦になると私が前に出て、急になると私が後ろになるといった展開。

 そんな状態で走り続けていたところ、いきなり「中間点」の標示。通過時間は30分。予定より2分も早いが、感覚的には中間点の表示位置が間違っているのではないかと思ったくらい(5−ちゃんも同じ印象であったとのこと)。

 しかし、そこから例のターンバイクの急坂を迎える。前半は18、19Tを多様していたのに、いつのまにか23Tに入っていた。ターンバイクの度にスローダウンし、時に時速10キロを割ってしまう始末。しかも急坂を過ぎてもなかなかリカバリーできず、一気にペースが落ちる。前後を走る4、5人の集団に付こうとするのだが、勾配が急になる度に少し遅れる。後方から先程追い越していた2、3人にも追い抜かれる始末。

富士見岳山頂から、槍ヶ岳・穂高

乗鞍山頂・大雪渓 (ゴールまで 1km 地点で)

 第2CP(昨年の記憶になかったのだが)を過ぎるとすぐに後5kmの標示。通過時間は50分。まだ予想時間より2分早く、昨年はここからゴールまで18分あまりで走っているので70分を切ることが十分達成できそうだ、と思ったのに、そこから全く伸びず。
 キロ4分・時速15km/hで走ればいいのだが、ちょっと勾配が急になると12km/h。ややフラットなところでは20km/h近くまで盛り返すが、次第に70分切りの雲行きが怪しくなってくる。後2kmで62分をオーバーして、気持ちが切れかけてくる。ちょうどゼッケン204の方に抜かれたのでなんとか食らいついた(参加者名簿をみると、チャンピオンクラスは一桁数名を除いて、年齢順であるように思えた)。
 190番以降が40歳代と思われたので、200番代の人にはできるだけ抜かれないようにと思い、追従再び抜き返した(後でリザルトをみると、面識はないのだが、いつもヒルクライム年代別で上位にいるS口さんであった)。残り1km、66分を回っており70分を切ることがほとんど不可能と思われたが、なんとか気持ちを保ってゴールを通過。自己計測・メーターは70分半ばであった。
 70分を切れなかった悔しさが大きかったものの、これといったトラブルも無しに走れたこの結果が、今の自分の実力だと納得。荷物を受け取り、昨年は持っている服を全て着込んでも悪天候に震えていたのだが、今年は上天気でウィンドブレーカーを羽織ったのみ。しばらくウロウロしていると、懸念していたコナさんの姿を見つけて駆け寄り、声をかける。姿を見つけるまで、ひょっとしたらあのままDNFになったのでは、と心配していただけにちょっと一安心。おまけに、「心身・自転車ともに全く大丈夫ですよ」と有難い返事を頂き、一番の懸念が少し軽減した。

 実は、レース後は乗鞍スカイラインを降りて、安房峠から白骨温泉経由で鈴蘭までサイクリングすることを考えていた。レース一段落後にスタッフと思われる人に尋ねたところ、「先程まで規制してましたが、今は大丈夫ですよ」と返事を確認したのだが、その後再度別の人(こちらはなかなか横柄な感じの人であった)に尋ねると「大会出場者はだめ」との一言(確かにいろいろなことを考慮するとそれが無難かもしれないが、後述するように出場者で乗鞍スカイラインを廻って帰ろうと考える人はほとんどいないだろう)。事実、出場者以外でスカイラインから登ってきている人もいた。
  ということで、ゴール両肩にある小高い峰のひとつ南側・富士見岳に登ってみることにする。約15分の道程であるが、レース後であるためか思いの他、足に堪えた。しかしほんの僅かばかりであるが、標高を稼ぐにしたがって眼下に展開されていく眺望の素晴らしさは、言葉では言いつくせない。
 辿り着いた山頂からの眺めは、いつまで見ていても飽きることのない素晴らしさ。特に北方面の眺望は(ゴール後荷物受け取り場所からちらりと槍ヶ岳が見えていたのだが)、大黒岳の向こうに焼岳から穂高連峰、槍ヶ岳をはじめ北アルプスの山々が一望(本頁トップの写真)。東側は残念ながら雲が多く美ヶ原方面は見えなかったが、南東には雲の上に南アルプス。南には乗鞍山頂。さらに西には手前の山影に白山連峰と思われる山々。
 ゴールしてきたなかやんすーさんからも携帯電話に連絡が入ったので、この素晴らしい眺望を見逃すのはもったいないと、富士見岳に登ることを誘う。誘われて登頂してきた二人も思わず歓声。刻々と変化する穂高連峰の雲の動きを飽きずに眺めていたのはどれくらいだろう。その間、富士見岳にはポツポツと人が登ってくるのだが、明らかに今日大会に出ていたと思われる人は10人弱。美ヶ原にせよ(みんないろいろ予定はあるのだろうけど)ちょっとゆっくりして足を伸ばせば、大会だけでは味わえないこんな素敵な楽しみがあるのにと思ってしまう。3回目にして初めて雨を免れ、この雄大な眺望に対面したすーさんも「落合峠もいいけど、このスケールは凄すぎる」と大満足。
 いつまでもゆっくり眺めていたかったのだが、如何せん。帰路はまた遠い。名残惜しく山頂を去り、下山へと向かう。が、下山でも至るところで途中下車。乗鞍山頂や、コース全般の俯瞰、まだまだ見える槍・穂高の写真と撮りつつ、登りよりも長いくらいの時間をかけて下った。途中、昨年同様係員の人にお礼の挨拶をしながら(本当にご苦労様でした)。
 大会会場に戻ると、既にリザルトがアップされていた。なんと5−ちゃんが昨年に続いて年代別8位入賞。なかやんは昨年より12分アップ!初参加たねさんも83分台と健闘。HANOちゃん I 嬢も納得の記録。すーさん、来年こそは復活ですよ・めざせ63分!
 それにしても、年々レベルは上がるばかり。40歳代にいたっては70分切ってもベスト10にも入れず。来年は、前半のさらなるスピードアップと、急坂の克服、終盤のへたりを少なくして、68分が目標です。



2004年・・・山頂は雲の中。視界が利かないと判断し、カメラは持たず。
 27日(金)
 22時前に徳島を出発。28日午前2時前にスズカ到着(かばさん、かばママさん、大変お世話になりました!)。

 28日(土)
 早朝からシマノスズカを2レース走って(昨年荒天で「乗鞍」が中止になったのに懲りて、今年は乗鞍が中止になっても、スズカで1レースだけでも楽しめたらと思い、エントリー)休む間もなく、一路乗鞍へ。名古屋を過ぎる頃から青空さえ見えてきて、台風は何処へいったのかと思う天気になってくる。乗鞍高原には17時前に到着。夕食はみんな(総勢10名)で楽しく、当然の如く、ビールで乾杯! 夕食後、温泉につかり、今度は焼酎。しかし、前夜からほとんど眠っていないので、睡魔に襲われいつのまにか爆睡。

 29日(日)
 午前5時起床。ところが外は雨音が・・・。今年もか、とため息。しかし、朝食を食べているうちに雨はあがり、6時過ぎに会場へ自転車を置きに行く。が、すでに60台以上並んでいた。自転車を並べて宿まで帰る途中、一心不乱にローラーでアップする香川のN井さんを目撃。声をかけるも返事なく、黙々とクランクを回すその姿に圧倒される。私はと言えば、アップが大切と愛媛ロードで学んだはずなのに、結局全くのアップしないまま7時前に会場へ。岡山のシメモさんと偶然出会い、一言挨拶。山腹から上は雲の中だが、雨も降らず。開会式の前に会場のアストロビジョン?に写された山頂ゴールの実況中継も、昨年のような強風もなく、なんとかスタートできそうで一安心。7時20分、チャンピオンの部・スタートとともにスタート地点への移動が始まる。ところが、せっかく比較的前方に陣取っていたのに、移動の時に横からどんどん割り込み&手前の人が悠長に構えて進まない。結局、スタート地点では200番手くらいまでに下がって、モチベーションがさらに低下。しかし、リラックスして良かったかもしれない。

 7:40 号砲一発スタート。ありゃりゃ、のっけからビンディングが入らず。おたおたしているうちに、さらに数10台に追い抜かれる。ようやくビンディングが入り加速しようとすると、今度は後変機から歯飛びの音が。昨日、スズカ用の21Tまでのスプロケットを25Tまでに変えたのだが十分調整できていなかったよう。ガチャガチャいわせながら、先行する人を追い抜いて行くが、最初の左コーナーでは、すでに数十人が先行しているようであった。懸命に追いかけるも、負荷をかけると歯飛びのストレス。前スタートの遅いグループを追い抜くのにも、右往左往で余分な力を使ってしまう。前日スズカを走ったせいか、足よりも上半身に全く力が入らない。しばらく走っていると、集合場所で隣にいたパンターニ風・坊主頭&チョビ髭の人が私を追い抜いていく。待ち時間に知り合いらしき人とと「1時間13分くらい」と話していたので、目標時間でもあったため彼(表彰式でビックリ。彼は年代別2位−66分台!−に入賞したW坂さんであった)を追従しようとしたが、しばらく後ろに付けたものの離されてしまう。この時点で、すでに気持ちが切れかけていた。

 実は今大会、美ヶ原の結果から考えれば悪くても75分以内、仲間内のエース・すーさんから5分以内を目標としていたのだが、すーさんは直後・4分遅れスタートのDクラス。追い抜かれるのは時間の問題、どこまで逃げれるかと思っていた。で、つかまったらその時点でサイクリングモードに変えようと、すでに弱気になっていた。
 第1CP(給水は水を貰って一杯は足にかけ、もう一杯は少し飲む)は、19分なら75分は余裕と想定していたが、20分30秒近くかかる。相変わらずスプロケットは歯飛びをおこす。余程止まって調整し直そうかとも考えたが、止まればそれで終わってしまうような気がしたので、なるだけ負荷をかけないように回す。第1CPを過ぎると、少しバラけて走りやすくなった。しかし次々とパスするのは、前スタートの人ばかりで、やはり同スタートの人には追いつかない。しばらく走った所で仲間のリョウさんに追いつく。その実力からしてどうしてこんなに早く追いついたのか不思議?リョウさんは不調のよう。しばらく走ると、5−ちゃん(Gクラス5位入賞)、さらにこやまっちさん(ベスト記録68分台。このところ不調?)追いつき、声をかけて追い越す。その時だけ、こちらのスピードも若干アップ。

 その前後、記憶がはっきりしないが、後スタートの男子Dクラスのトップ4人に抜かれた。そのスピードの違い!その後、5番手から8番手くらいまで数えた(すーさんがやって来たら、何番手か教えようと思っていたので)が、先の4人のスピードは段違いであった。
 中間点は32分が目標であったのに34分を要した。相変わらず後変速機の調子は不調で、また昨夜のアルコールが残っており、相変わらずスズカのスプリントのためか、上半身に全く力が入らない。おまけに持病の腰痛が。そんな状態で、モチベーションを切らさずに持続させるのが大変であった。追い討ちをかけるように、ターンバイクのコンクリート舗装。勾配もきつく、一気に速度計が一桁に下がる。時折現れる勾配の緩いところでなんとか息を吹き返しながら進む。これまたどのあたりであったか記憶が定かでないが、スタート地点、ゴール地点ともに雲の中であったにもかかわらず、途中一部のみ晴れ間が出て東方に雲海と山容を見ることができた。

 第2CP(ここでも水を貰って、さほど暑かったわけでもないが頭からかぶる。そこを過ぎるとまもなくラスト5kmの標示。この地点で、55分。後1kmを4分で走ってなんとか目標の75分。これは難しいかなあと思いながらも、後スタートで追い抜いて行こうとする人に付いて行く。ラスト3km、もう後眉山一回分だと自分で叱咤激励。さらに後2km、後1kmの標示があるが、たれることもないが加速することもできず。淡々とゴールをめざした。と、パイロンが見え、もう少しかと思ったらすぐゴールであった。ゴールを過ぎたところの自己計測で74分をかろうじて切ったくらいであった。

 ゴール後は、預けた荷物を引きとって、持ってきただけの衣類を着用する(レインジャケットも))ものの、それでも寒い!折しも小雨が降ってきてさらに体温が下がる。その後ゴールしてきた、これまた不調だったすーさんリョウさんと話していると、肉玉モダンちゃんが残り4キロまでの地点との情報が(ご本人からの携帯電話で連絡)。すーさんとゴール地点に引き返し、モダンちゃんのゴール写真を撮るべくスタンバイ。待つことしばらく。笑顔のモダンちゃんゴール。
 さて、ようやく下りの列に並ぶがなかなか前に進まず。隣り合った千葉?から参加のコルナゴC50限定スパイダーバージョンに乗った方(Aクラスだったので私の半分の年齢?)と話をしながら待つ。下り始めると、あれほど寒かったのが標高差で200mも下れば随分と暖かくなった。登りでは長く感じたターンバイク舗装もあっという間に通りすぎる。
 うれしかったというか、感謝したのは、コーナーなどに立っていた係員の方々。ほとんどの人が「お疲れ様」などと声をかけてくれ、私もその都度「ご苦労様でした」と返答していた。美ヶ原でもそうだったが、そんなちょっとした心配りがうれしい。また、レース時には気にとめなかった森林限界を超える風景や落葉松の林などを下りながら、やはし「乗鞍」には美ヶ原にはない魔物が住んでいるのではないか、と思った。

 表彰式
 仲間の5−ちゃんが入賞したので、表彰式に望んだ。そこで感じたのは、表彰されたほとんどの人が小柄で細い(メダルを渡す役のレースクイーン風のおねーさん達も相当細いのだが、表彰台に上がっている人は、そのおねーさん達より、さらに小柄で細い!)こと。みんな、クライマー体型。私のような大柄な人間はいませんでした。
 スタート・考
 以前から思っているのだが、40歳台はなんと766人のエントリーで一クラス。それが同時スタートであるから、最前列と最後列では少なくとも数分の差ができてしまう。しかも、遅い人が前にいると(やはり前にいたほうが有利だから)詰まって落車の危険が増える。私が考えているのは、市民マラソン大会の多くが実施しているように、5分刻みくらいでプラカードを立てて、自己申告制で速い順に並ぶということ。マイカー規制により、ゴール付近の渋滞も今年はほとんどなかったように思えるので、後発でもさほど不利にはならないと思う。さらに、今年初開催の Mt.富士山ヒルクライム大会が試みるように、スタートライン通過からの時間測定にしてくれれば、場所取りの煩わしさや落車の危険も減るのではないかと思うのだが、如何でしょう?同じシリーズ戦となった美ヶ原では、各組100人くらいのスタートでスタート時の混乱はないのに。こんな方法もできないものかなあ?
 来年は
 と言う事もあって、75分を切れチャンピオンの部の出場資格をクリアできたので、来年は無謀にも「チャンピオンの部」で出場しようと考えている。年代別で出場しても、所詮10位以内は無理。スタート直後の混雑などを考えれば、チャンピオンで自己記録を狙ったほうがベターと判断。最後尾を走ることになるかもしれないが、70分目指して走ろう!
 乗鞍・考
 空前のヒルクライム人気であるが、乗鞍はその中でも別格。近年は申し込み開始と同時に定員に達するほど。その過熱さに、今年はキャンセルした人も多かったと耳にした。私自身も特別な思い入れがある訳ではないが(今年は過去2年分の思い入れがあったが)、16年振りに走ってみて、やはり「乗鞍」には他のヒルクライム大会にはない「魔物」が潜んでいるように思えた。
 同宿に、79歳と78歳の参加者がおいでた。私達が尊敬する仲間のリョウさんや5−ちゃんよりさらに一回り以上年上!私なんかはヒヨコどころか卵くらいだ。まだまだ先は長い?



2003年・・・ああ、無情! 2年連続 DNS
 30日(土)
 この年、「大川原ヒルクライム掲示板!」の発足もあり、仲間内でヒルクライムが大ブレーク。昨年のこともあり、記録更新を目指す輩を中心に、某運送会社の社長(世界選手権にも参加するほどの強豪・ただし綱引き)を巻き添え、同社のバスを借用(ついでに運転手も兼ねていただき)して総勢10数名で乗鞍に乗り込んだ。バスの中では、ツールの山岳ステージのビデオをみて、みんなハイテンション!松本から乗鞍高原に近づくにつれて次第に天候が怪しくなってくるものの、誰一人として翌日の悲劇!を予想するものはいなかった。宿に到着すると、夕食で盛り上がった後、部屋で前日にもかかわらず酒盛りが・・・(これが山の神の怒りに触れたのか)。

 31日(日)
 朝、やや二日酔い気味で目覚めると、外は雨。結構降っている。昨夜、私同様飲みまくっていた雨嫌いのこ〜さんは、早々とDNS宣言。かたや、かなり気合が入って(フロントシングルに改造)いたK氏は早々に場所取りにスタート地点へ。それを聞きつけた私とすーさんも雨の中、そそくさと自転車を持って場所取りに集合場所へ。ところが、集合場所ではまだ集合場所の標示が出ておらず、すごすごと宿へ帰ってくるや、モダンちゃんから「みんな並び始めたよ〜」との連絡。大急ぎで会場へ取って返す。やはり最大人数の40歳代はひときわ並んでいる台数が多かった。
 再度、宿に戻り最終のチェックをして、いざ出陣。しかし、雨でモチベーチョンが上がらないなあ、とすーさんと話していたところ、会場のアストロビジョンに山頂の様子が中継される。中継するアナウンサーのお姉さんが、雨・それも強風吹きつける中、声を張り上げている。うわ〜っ、ゴールは荒天だ、と思いながら見ていると、しばらくしていきなり「本年の大会は中止と決定しました」の大きなテロップが・・・。すでにかなりの人数が集まっていた会場からは、えーっというため息ともつかないどよめきが・・・。
 まさか、とは思ったが、あの頂上の荒天を見せられると、それでも大会を進めてくれ、とは誰も言えまい。おまけにコースは午後まで閉鎖とのこと。悔し紛れに登ることも出来なかった。結局、宿に帰って、温泉につかるのみ。
 往きのハイテンションは何処へいったか? 帰りはお通夜のような道中でした。



2002年・・・痛恨のDNS
 24日(土)
 誰がと言って、一番の言い出しっぺであった私が、仕事の事情で当日急遽キャンセル。早朝、集合場所で、泣く泣く、意気揚揚と出発するみんなを見送る羽目に。愛車?STEP WAGON だけが、みんなの自転車を輸送するために参加。10数年振り参加予定であった私を除けば全員初参加。乗鞍を自転車で登るのも初めて、という人ばかり。
 結局、みんな無事完走して帰ってきて言うのは、「よかったあ〜!最高!」。成績もみんなそれなりに満足できる結果だったとのこと。
 天気も上々で、往復とも大渋滞があったことを除けば、天候にも恵まれ最高だった、「来年も是非行こう」



1989年・・・なんと、台風で中止
 27日(土)
 台風が近づいているという情報を気にしながら、一路乗鞍へ。
 28日(日)
 朝起きてみると予想通り雨。前日到着後、テレビで台風が近づきつつあることを知っていたが・・・。しばらくして、中止の伝達が届く。当時はそれほどレース自体を重要視していなかったので(練習なんかほとんどしていなかった)、早々に松本から軽井沢へ回って、旅行モードに変更。



1988年・・・初参加、レベルの高さ(サイクリングとの違い)を思い知る
 28日(土)

 前々年に一度、コースを登っていたのと、なんとなくレースという雰囲気に憧れて?初参加。
 参加受付で、指先で酸素飽和度をチェックしていたのに驚く。
 宿で夕食を食べていたところ、「明日、自転車の大会があるのですが、参加する人」との声。しかし、反応したのは20人近くの中、私一人でした。宿泊者ほぼ全員が参加関係者である昨今とはえらい状況の違い。

 29日(日)

 レース当日。まずまずの好天。1500人のエントリーがあったとは言え、(当時は)ヘルメット着用も義務でなく現在よりはるかにノンビリしていた。私も自転車レースはほとんど初めてだったので、全くのツーリングの気分であった。今大会に備えて、初めてレーパンなる物とレーサーシューズ(まだビンディングではなかった)を購入したものの、上着はポロシャツであった。

 さて、レースである。号砲一発スタートしたが、先頭集団のスピードにおったまげた!こんなスピードでこれからの長い坂を登り切るのかいな?平地と変わらんじゃないか。私は後方からゆっくりスタート。どれほども行かないうちに、背後で次組のスタート号砲が聞こえた。

 まあ、マイペースとノンビリ走る。それでもそこそこ前方を走る人を追い抜いたりしながら走る。考えてみると自転車のレースというのは、やはりこれが初めての経験であった。ツーリングこそ数多くこなしたけれど、マスドレースはもちろん、この時点ではトライアスロンの自転車も経験していなかった。よって、全くのサイクリングペース。実はその前々年(1986年、この年に第1回が開催されたらしい)にひとりでゆっくりとこの道を登っていた。それと同じペース。途中で、どうも女性らしき人に追い抜かれた時はちょっとビックリした。女性に抜かれるなんて思っても見なかった。まあ、そう思いながらもマイペースを保ってゴールへ。立ち止まりはしなかったものの、心拍をあげるような走りは全くせず。

 自分では、そこそこ(おそらく1/3くらいではゴールできた)のつもりであったが、後日郵送されてきた結果(当時はインターネットなんてもちろんなかったから)を見て、ショックを受ける。もともと登りはそんなに得意ではなかったが、ここまで遅い(逆に言えば、みんなあまりに速い)とは・・・。それでも、その当時は「こんなものか」程度で、10数年後にこれほど熱を入れて坂を登っているとは、思いもしなかった、というのが正直なところ。
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