川への想い   

    2016 prologue

 2006年に初めて参加して以来、すっかり魅せられてしまった Etape du Tour。Tour de France 観戦やフランスの田舎道を走る楽しさも加わって、2回目の参加となった2011年以降は、 Etape du Tour に参加するために働いていると言っても過言ではないイベントとなってしまいました。できることなら毎年参加したかったのですが、2013年に続いて、2015年も3月に骨折したことや Etape du Tour のコースが2012年の Act 1 とかなりの部分で重複していたこと、さらに仕事の事情などが重なって見送ることになりました。

Sallanches(サランシュ)から Megeve(メジェーヴ)の途中で見えた Mont Blanc
 明けて、2016年。この年を最後に職場環境を大きく変える予定で、その先が全く読めないこともあって、なんとしてでも参加しようと決意していました。幸い、コースは Mont Blanc(モンブラン)にも近い、これまで走っていない付近です。アルプスの光景が楽しめるかもしれないと思われました。一方 Tour de France 観戦の舞台は南仏で、Montpellier(モンペリエ)での平坦ステージゴールと Mont Ventoux(モンバントゥ)の頂上ゴールでした。 Mont Ventoux は Tour de France でも超有名な山岳コースですが、個人的にはアルプスやピレネー、中央山岳の光景が好みなのでちょっど残念でした。が、Nimes(ニーム)滞在でフリーの一日があります。ひょっとしたら以前から一度訪れてみたかった Gordes(ゴルド)などの Les Plus Beaux Villages de France(フランスの美しい村)を訪れることができるかもしれません。年々酷く低下する走力のこともあって、おそらく今後いろんな条件が揃っても Etape du Tour を完走することは非常に難しくなることが予想されていたので、最後の Etape du Tour と臨みました。 出発までに、自転車に乗ることはもちろん、いろいろ余裕を持って準備をしておこうと思うのは毎回のことですが、この年も直前まで慌ただしく、出発前々日にやっと自転車の梱包を完了した次第でした。

Gordes(ゴルド)の街を訪ねて
 7月8日、午前5時前、2006年以来10年振りに参加のま〜し〜さんの車に荷物ともども載せていただき、徳島を出発。一路関空へ。7時に関空に到着。今回も大韓航空で仁川空港経由・乗換です。このところの定番、私の荷物はプラスチック製段ボール箱に入れた自転車(+その他)と背負ったリュックのみ(写真:下左端)。9時30分、大韓航空で日本海を超えて、仁川へ。写真:下右端は、見えてきた韓国の地。
 13時20分過ぎ、仁川から大韓航空でフランスへ向け出発です。大型のエアバスA380は、エコノミークラスでも若干足元が広いように思えました。重さで曲がったように見える主翼の形と大きさが印象的でした。しかし、12時間のフライトは長いです。機内の放映は韓国語か英語なので、大部分の時間は持ってきた本を読んで過ごしました。現地時間(日本時間−7時間)で18時半頃、パリ・シャルルドゴール空港到着。いつも思うことですが、機上から見るフランスの大地は、なだらかな丘に広がる畑ばかりで、人家は所々にほんの僅か(写真:下右)。日本とは全く違います。店じまいを始めたコンビニ様のお店(写真:下中下の後方)で飲み物とちょっとした食べ物を購入。この先、いつどこで食料が調達できるかわからないので、可能な時に手に入れておくのが鉄則。ということは、初めてやってきた10年前の失敗で学んだことです。
 21時半前、TGV で Lyon(リヨン)に向かいます。23時30分、Lyon 着。さらに、そこからバスで向かった宿泊地の Annecy(アヌシー)到着は、現地時間の午前1時半過ぎ。自宅を出発して、およそ28時間後です。ここまでで、すでにEtape du Tour を走った以上くらいに疲れてしまいます。ホテルは滞在型のようで、珍しく冷蔵庫や湯沸かし器はもちろん、小さなキッチンまでついていました。疲れ果てて、ベッドに倒れこんで、丸一日以上に及んだ長い移動が終了。
左  シャルルドゴール空港駅
上  バスに自転車を積み込む
右上 自動改札機
右  やっと Lyon に到着
 さて、最後になると思われる Etape du Tour 参加。いくつかの目標を定めました。
  1 何と言っても、時間内完走。
  2 前日、受付会場から自走で Annecy のホテルへ戻る。
    (Etape de Tour のコース最初の部分に重なるものの、当日は制限時間が厳しくゆっくり写真を撮る余裕がないと思われたため)
  3 フリーの日に、Gordes を訪れる。可能なら、Rousillon(ルション)、Menerbes(メネルブ)にも。
  4 観戦1日目、可能なら自走で Arles(アルル)に立ち寄っていく。
  5 できるだけ沢山の写真を撮る。

 結論を先に言ってしまうと、Etape du Tour 完走、2・3については上載2枚の写真のように8割方達成できました。しかし、4はDNS、5はこれまで以上にさっぱりでした。

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