川への想い
    2016 Tour de France 観戦  Etape 11 Carcassonne 〜 Montpellier  (2016.07.13)


ゴールから500mくらい手前 なんと Maillot Jaune と Maillot Vert が逃げ切り先頭でやってきた
 この日は、Tour de France 観戦。Etape 11・Carcassonne(カルカッソンヌ)−Montpellier(モンペリエ)の平坦ステージをゴール地点での観戦。宿泊地の Nimes(ニーム)から Montpellier までは、まっすぐ行くと50qほど。一度ゆっくりと見てみたかった地中海方面に回っても十分時間はありそうでした。しかし、帰路はバスで戻ることを考えると、Montpellier はそこそこ大きな街らしいので、何処にバスが停まっているのかわからなくなる可能性があります。前日に Gordes(ゴルド)を訪れることができたこともあって、この日はゆっくりすることにしました。
 大型バスは駐車場所に困ります。できるだけ早めに現地に着いて、駐車場を確保するのがまず一番の問題です。到着した Montpellier の街は、予想通り結構大きな都会でした。幸い時間帯が早かったため、ゴール地点近くのスーパーマーケットに駐車することができました。スーパーマーケットは営業中でしたが、さすがフランス、Tour de France ゴール地点ということもあってか、全くお咎めもないようです。まずは、ウロウロとゴール地点に向かってみました。ゴールライン(写真:上左端)も設営はされていましたが、ゴールは5時間以上先で、まだ人影も閑散としています。続いてゴールまで200m地点。オフィシャルショップも準備中。ゴール1q手前の Flamme Rouge。
   ゴールまで数時間あるので、ツールのコースを逆走してみました。トラムを見ながら郊外に出ると、一面のブドウ畑(写真:上左から2枚目))。コースとなる片側2車線の主要道の脇には立派な自転車道が併走しています(写真:上右から2枚目)。木陰では、早くも親子が観戦ポイントで休憩中(写真:上右端)。10qほど走って引き返し。とあるカフェのテラスで早めの昼食。ビールが美味しい。まだまだ時間はあるとゆっくりしていたのですが、引き返し始めると、いつの間にか道はクルマで渋滞していました。既に交通規制も始まっていて、裏道を迷いながらゴール付近に戻ってきました。
 先程から3時間ほど、選手たちのゴールにはまだ2時間以上あるのですが、ゴール付近は人でいっぱいになってきていました。実況中継をしている大きな液晶画面も見えます(写真:下)。沢山の人がかぶっている黄色いキャップは、ゴール地点付近で配ってくれるキャラバン隊グッズのひとつです。私もいただきました。ゴール地点から1q付近までをウロウロして、ちょうどゴールまで500m付近、直線で見通しの良いところで観戦することにしました。ちょうど夾竹桃の並木・植え込みの陰があって、日差しも遮ってくれます。場所を決めた時には、その付近の人出もまばらだったのですが、時間とともにどんどん増えてきます。
 それから1時間ほどして、賑やかな音楽、大音響のアナウンスとともにキャラバン隊がやってきました。先頭はいつものLCL・黄色いクルマと大きな選手像。続いて、カラフルに趣向を凝らした各スポンサーのキャラバン隊が次々とやってきます。これを見ているだけでも、テンションがあがります。
 赤いのは消防車ではなくて、飲料水メーカー・Vittel のキャラバン隊(写真:下左)。時々放水するので、近づいてくると要注意ですが、暑い日には気持ちいいかも。時に500mlのボトル水もいただけるのは、とてもありがたいです。この日、この場所は何が良かったのか、次から次へと沢山のキャラバン隊グッズが投げ出されてきて、沢山ゲットすることができました。まあ、それほどどうというものはないのですが、私にとっては貴重な記念品です。全てのキャラバン隊が行き過ぎると、しばらく静けさが戻ってきます。遠くにヘリコプターの音が聞こえると、いよいよ選手が近づいてきた兆しです。観客もちょっと緊張した雰囲気に(写真:下右)。
 200mほど見通せる場所で、ゴール前ですが弱冠の登り。集団がやってきたら動画と静止画を2台のカメラで撮ろうと何度かシミュレーションまでしていたのですが、キャラバン隊も去った後、少し手前に大きな日の丸を手にした日本人がやってきました。嫌な予感。と思っていると、先頭がやってきました。振られる日の丸が邪魔をして見えません。焦っているとカメラもうまく作動せず。しかも、てっきり集団でやってくると思っていたのに、数名の逃げ。ありゃ、写真が撮れないと思っているうちに、目の前を通り過ぎて行った4名ほど。あれっ、なんか黄色と緑のジャージだったような・・・。かろうじて撮れた写真は、トップの1枚と下左端の1枚のみ。なんと Maillot Jaune と Maillot Vert の逃げという前代未聞の展開でした。ああ、残念。帰国後確認すると、事前に走っていった10qほど手前のロータリー付近から4人の逃げが形成されたようでした。
 その後、続々と選手が通過していきます。2番手、3番手集団も結構なスプリント合戦でした(写真:上中)。相変わらず振り続けられる日の丸の間から何枚か撮影。最後のグループが通過してしまうと、蜘蛛の子を散らすという表現がぴったりな勢いで、観衆はてんでの方向に去っていきます。
 一本道の山岳コースほどではありませんが、レース後の混雑の中をバスが駐車しているゴール地点方面に向かっていたところ、チームカーが次々と撤収していく場面に遭遇しました。選手が走る姿はもちろん、最新のロードバイクを満載したチームカーの姿も、また魅力的です。

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