北海道 2006

 3年振りに北の大地を走ってきました。
 僅か二日の短期間でしたが、10月の週末にニセコアンヌプリを中心とする山々を縫う道と積丹半島を一周。短期間故に、ツーリングを行うか、行うとしたらコース設定はどうするかなどいろいろ悩んだのですが、結果的には本当に走ってきて良かった、と思いました。
 パノラマラインとも呼ばれるニセコアンヌプリを中心とする道道58号線や66号線は、予想を遥かに上回る山容と樹木が眼を楽しまさせてくれましたし、積丹半島の人を拒絶するかのような断崖が連続する海岸線も圧倒的でした。
 そして、予想もしていなかったサケの遡上。これを見られたのが、今回の一番の収穫かもしれません。
 前回同様(2003)、愛車は、15年もの LOOK KG 96 です。

   1st stage

コース    倶知安−道道58号線−道道66号線−岩内−神威岬 
走行距離        100キロ
最高地点     ニセコパノラマライン (最高地点 標高 約850m) 天候:晴れ/曇り、一時小雨  ロード     

 一日目は倶知安からニセコパノラマラインを走って岩内へ。神威岬を目指しました。

走ったコース
      
                                         夕日に染まる神威岬 西海岸線

 札幌から倶知安までは、久々に輪行。ところが、札幌−小樽間はそこそこの本数があるものの、小樽から倶知安方面にかけてはほとんど便数がありません。なんとか午前中に一便だけある鈍行列車を乗り継いで倶知安へ。列車は2輌編成のワンマン列車。乗客は10数名ばかり。鄙びた無人駅を横目に見ながら、車窓を楽しみました。
 倶知安には11時前に到着。久々の輪行なのでちょっと緊張して組み立て。なんとか無事組み立て終了後、街をうろつきコンビニを見つけて食料調達。一路ニセコアンヌプリを目指します。


ガラガラの列車、奥に輪行袋

山頂は雲の中、羊蹄山
 倶知安の街中で国道5号線から道道58号線へと進路を取ると、いきなり登りになりますが、そこは北海道の道、勾配は比較的緩やか。道幅は広いのに車量が少なくて、とても走りよい道でした。ただ、行く手に若干黒い雲が遮っているのが不安と言えば不安。時折振り返ってもみますが、天候はもう一つでした。一番の楽しみであった、羊蹄山の眺めも山頂付近は雲の中。


ニセコアンヌプリ遠望

峠の少し倶知安側から見たワイスホルン

 加えて、このコース、全長に渡って羊蹄山を楽しめるだろうと思っていたのに、拝めたのは58号線の倶知安側前半のみ。後はどうもニセコアンヌプリの山影になってしまったようで、上の写真以外ではほとんどその姿を見ることができませんでした。
 ニセコアンヌプリとイワオヌプリのコル付近手前から道幅は若干狭くなりますが、それ故に周囲の風景はより身近に接することができるようになります。相変わらず、黒い雲が早く流れて、時折小雨がパラつく天候ですが、なんとか合羽も着ることなしに、コルに到着(標高約850m)。


西側から見たニセコアンヌプリ

走ってきた道を振り返る

 コルからは既に落葉が始まっている広葉樹林を縫うように走ります。振り返るとニセコアンヌプリの雄大な姿。左方にはニセコ方面がなだらかに広がるのが見えます。天候もこの頃から雲は多いものの雨の様相はほとんどなくなりました。しかし寒さ対策も兼ねて合羽(いつもの100均もの)を着用したまま。手袋は当然冬用で耳まで覆う帽子も着用。


なだらかにカーブする道

紅葉が終わった山肌

 緩やかに下って行く間も、周囲の樹林を楽しみました。程なく岩内へと向う道道66号線とのT字路に突き当たりました。ここからは道道66号線で北上、岩内を目指します。道は再び緩やかな登りとなりますが、相変わらず広く交通量が少なく(58号線よりはやや多かった)、周囲の山肌は美しく、しばしば停車・写真撮影。


峠を越えて、北西側から

神仙沼付近

 チセヌプリとニトヌプリのコルで一休みの後、岩内までの20kmを越える長いダウンヒルとなりました。こちらも風光明媚。神仙沼付近(写真・上右)まではコル手前までと同じようなクマザサと落葉樹林の山肌が続き、眼を楽しまさせてくれました。さらに下ると前方に積丹半島の西側全容、そして眼下には岩内の町が一望できるようになりました(写真・下左)。豪快にダウンヒルできる道ですが、下ってしまうのが勿体ないような景観。しばし後ろを振り返ると、これまた山々の雄大な姿。


岩内の町、積丹半島

積丹半島 西海岸

 岩内には、ほぼ予定通り14時30分に到着。ここから神威岬まで約50km(コンビニなどは一切なし)。予想通りの向かい風、時速20km/h程度の速度が精一杯でした。初めて北海道を訪れた30年前には、まだこの積丹半島西海岸には道が通じていなかった思うと隔世の感がありました。岬へ向う国道229号線は、時折ダンプカーが走ることを除けば、交通量はほとんど無く、全線道幅の広い2車線道。随所に旧道と思われる塗りこめられ閉鎖されたトンネルが新道の海側に見られました。断崖絶壁が続くため、かなりの区間で1km前後のトンネルとなってしまうのがちょっと残念でした。時折目にすることができる海岸線は、ほとんどが、写真・上のように切り立った断崖でした。新道トンネルの大部分は幅広い歩道?があって、そちらを走行。2ヶ所ほど旧道のままのトンネルは道幅が狭く、車が少なかったから良かったものの、車が来るとちょっと怖い幅狭でした。


漸く、神威岬が見えた

神威岬での日没

 漸く、眼前に神威岬らしき見えてきた時には日没が近づいていました。国道229号線を左折して岬に向かう道に入り、この日一番の急勾配(9%強、前半のニセコでは坂は続くもののほとんどが7%くらいまでと思われました)を1km弱走ると、広い駐車場に到着。
 時間と季節柄もあったのでしょうが、岬は閑散としていました(人が多いのが嫌いなのでちょうど良かったです)。それでも10数人の観光客。何人かは日本海に沈む夕日の写真を撮ろうとしているようでした。岬の突端までは遊歩道が続いていました。歩き始めたのですが結構急なアップダウンで、先まで行っていると真っ暗になりそうな気配であったので、途中で引き返しました。
 日本海に沈む落日を楽しんで、本日終了。

   2nd stage

コース    神威岬−積丹岬−余市−小樽 
走行距離        90キロ
最高地点    天候j:晴れ   ロード                     
 二日目は、神威岬から積丹岬を回って小樽まで。距離も勾配もさほどないので、ゆっくりサイクリングです。

走ったコース
     
                                            神威岬 突端

 午前8時過ぎに出発、まずは前日訪れた神威岬に再度訪問しました。夕暮れとはまた異なった顔を呈する岬を先端まで歩いてきました(写真・下左、切り立った稜線のようなところの遊歩道を片道約10分)。東には積丹岬と思われる地が見られました(写真・下右)。
 午前9時に神威岬を出発、一路積丹岬へ。昨日と違い、この日は追風。足はとても重かったのですが、風に助けられて快調に積丹岬を目指しました。道はほぼフラット。


神威岬灯台から振り返る

澄んだ日本海 遠く(右奥)に積丹岬

 ところで、余別川の河口で釣りをしている人多数。ひょっとしてサケ?なんて半ば冗談で思っていたのですが、積丹岬の直前・岬の西側を流れる積丹川で川面を覗いてびっくり。川面を埋め尽くす、という表現には程遠いですが、そこここに 1m 弱のサケがうようよ。川幅はたかだか 20m 足らず、しかも交通量は少ないとは言え道道の直下。一部皮が剥げかかったのが大多数で、五体満足そうなのはほとんどいませんでした。まさかこんなところで自然のサケ遡上を見られるとは予想もしていなかっただけに、ちょっと感激ものでした。時の許す限り、しばし観察。


神威岬 西海岸線

神威岬から積丹岬への道

 そこからほどなく、積丹岬の袂に到着。ここで、10人弱のサイクリストが、駐車場で車から降ろして走行準備状態でした(神威岬方面に向ったようでした)。途中からの遠望でも岬は高台にあると思っていた通りここから一気に数10m登ったものの、岬は神威岬とは全く違った趣でした。左右に切り立った神威岬に比べて、積丹岬は海岸線は切り立っているものの台地状でここが岬の突端という感じのところがありません。灯台もその一角にあるといった感じでした。ここも、季節はずれのためか観光と思われる人は数人ばかりと人混みの嫌いな私にとっては願っても無いことでした。


奥中央に点として見える積丹岬灯台から続く散策路

積丹岬東海岸

 駐車場からは、案内図をたよりに遊歩道を自転車を押して歩きました。MTBなら50%弱くらいは乗車可能な道でした。
 道は海崖の上縁に沿って約6kmあまり、結構アップダウンもありました。海を見渡せるポイントは意外とありませんでした。時折海が見えると、ちょっと隠岐・国賀海岸を思わせる風景でした。女郎子岩という奇岩は、高知・大堂海岸の観音岩に良く似た形をしてますが、角張った柱状節理の観音岩とは異なり、女郎子の名が示すように丸みを帯びていて女性的でした。写真が小さいので、その大きさとともにうまく伝わらないのが残念。


積丹岬から神威岬方面

女郎子岩

 積丹岬の遊歩道を後にして、道道913号線を走り再び国道229号線に合流。美国まで一気にダウンヒル。お昼前だったので、岩内以来久々に見つけたコンビニで食料を調達。これまた国道直下でしたが、下を流れる美国川を橋上から眺めると、いるわいるわサケ。この季節、北海道では何処の川でもこんな風景が極当たり前に見られるのでしょうか?遡るサケを見ながら食事休憩。


遡上するサケ

波立つ背鰭尾鰭

 美国から余市にかけては、次第に交通量が増えてきました。西海岸同様、むしろ光線の加減かより澄んで見える海と切り立った海崖が続きましたが、やはり交通量が増えてくるともう一つ。さらにはトンネルが多く、これはと思った海岸線をトンネルでパスしてしまう状況が多いように思えました。


橋上から写真を撮る影

余市−小樽間

 当初は余市で終了のつもりでしたが、時間に少し余裕があったので小樽まで自走することにしました。余市からは国道5号線となり、一段と交通量が増加しおよそ快適なサイクリングとは言えません。相変わらず海岸線は奇岩・絶壁が連続するのですが、道は大多数がトンネルになっており、景勝をパスしてしまうのは余市までの229号線と良く似た状況でした。


小樽運河 倉庫街

小樽駅・プラットホーム

 3年ぶりの小樽は、運河地区を中心として相変わらず観光客で一杯でした。30年近く前のことはとても想像できないくらい人が溢れ、いろんな店もあるようでした。駅前のコンビニさえも全国共通とちょっと異なり煉瓦造り風になっていました。山手側をうろつくこともちょっと考えましたが、結構疲れが出てきていたので、早めに撤収。
 小樽駅のプラットホームには、ガラス細工のランプが彩っていましたが、さすがに油ではなく電気発光のようでフィラメントが確認できました。

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