伊笠山へ
 阿波市の北、阿讃山脈手前には、東から城王山、伊笠山、妙体山と山頂に神社を有し、標高もよく似た3つの山が並んでいます。しかし、国土地理院地形図には何故か伊笠山だけ表記がありません。実線の道は、ほぼ山頂まで続いています。 2、3の資料やウェブ情報で山頂の神社まで自転車でも登れるらしいと確認できたので、向かってみました。

伊笠山中腹から、善入島寺方面 (奥は大川原方面)
コース  川島−伊笠山−川島
走行距離  70キロ   積算標高 約700m
最高地点  伊笠山 標高700m
走行日・天候  2019年 2月 1日 晴れ  シクロクロス
 いい天気という予報だったのに、向かう西は雪雲です。目的の伊笠山は標高700mほど。その付近だけ雲に覆われています。幸い、デポ地到着時には、空は晴れてきました。
 スタートは川島・善入寺島横の吉野川河川敷。川島潜水橋からは、これから登る伊笠山(右)と先日登った妙体山(左)が並んで見えます(写真:下左上)。さらに東には城王山(写真:下中上)。ズームアップしてみると、妙体山は雪景色(写真:下左下)ですが、ほぼ同じ標高の伊笠山は雪の帽子を被っていません。
 登り口までは、県道2号線を避けて畑の中の道をウロウロ。高速道路をくぐって、登り口に到着(スマホで確認)。伊笠山に向かう道は、南側からと東側からがあって、中腹辺りにあるの養豚センターというところで合流しています。県道2号線を走っていると、西側の山肌をトラバースする道が見えるのですが、これが南からのアプローチと思われました。吉野川の眺めも望めそうで、勾配も多少緩いかもと南側から登ることにしました。しかし、勾配は最初から急です。雑木林の明るい道(写真:上中下)は、間もなく道両側が檜の林に覆われた道(写真:上右)となって、期待した吉野川方面の眺望も、ほとんど望めるポイントがありません(写真:左下)。
 その後は、勾配も少し緩やかになって、前方には山の中腹・標高400mくらいにある養豚センターが見えてきました(写真:上中上)。道に従って進むと、地形図にもある通り、養豚センターの真ん中を道は通っていきます。Google mapなどでは養豚センターと記載があり、そんな匂いがするのですが、豚の鳴き声は全く聞こえません。豚はいるのでしょうか? 養豚センター内では、東側からの道を含めて、いくつか交差がありますが、伊笠神社の表示があるので、さほど迷うことはありません。写真:上右上の左手から登ってきて、折り返すように右手へ(帰路は手前に)へ進みます。ここからが、きつかったです。写真:上右下に伊笠山神社まで2.5qとの表示がありますが、標高差はまだ300m。写真ではわかりにくいですが、勾配は10数%あります。
↑  未舗装、雪が残っている
←  吉野川の向こうは高越山
↑→ 鳥居 神社より少し手前
→  相変わらず、道の両側は檜林
 その後、道はコンクリート舗装となって、少し幅も狭くなります。豚は見かけませんでしたが、この先で中型犬くらいのイノシシが道を横切っていきました。写真上左は、数少ない、南へ吉野川方面の見晴らしがあったところ。右手前が高越山、左手は奥野々山でしょうか。西側にも、山肌に大久保という集落が見下ろせるのですが、相変わらず落葉樹の小枝が邪魔をして、すっきりと見渡せる写真が撮れません。先に進むと地道になり、先程まで降っていたと思われる雪が道端に残っていました。鳥居の手前にも東側の展望が少し広がるポイントがありましたが、ここも小枝が邪魔をして、すっきりとした写真が撮れませんでした。
 鳥居を越えても、相変わらずの檜林が続きます。路面には枯葉の絨毯(写真:上左)。写真ではさほど勾配があるように見えませんが、実際は20%くらいあって、とうとう押しになってしまいました。写真:上右は、その急勾配を登り切ったところのヘアピン。登ってきたほうはもちろん、登っていく方も結構きついのですが、写真ではいつもながらそれほどには見えません。さらに進むと、神社の少し手前で伐採された倒木が道を遮っていましたが、自転車は担いで問題なし。
↑ 東南、吉野川下流と眉山遠景
→ 眉山、紀伊水道も見える
← 伊笠神社
 到着した、伊笠神社(写真:上左)。調べると、なかなか由緒があるようです。山頂は神社の裏手です。左手から登っていく道らしいところがあったので歩いていってみましたが、雪が積もった斜面で、過去のトラウマのため、山頂直前で引き返し未踏のままとなりました。妙体山同様、神社周囲は木が繁っていて、展望はありません。下から見た感じでは、山頂からの展望が結構楽しめるのではと思われたのですが。伊笠山の北側すぐに三峰山があります。こちらも地形図には実線の道が記載されているのですが、自転車で走るには少し厳しそうです。山頂踏破を含めて、別コースでもう一度やってくることがあるでしょうか?
 来た道を引き返すと、養豚センターの少し上から南東方向の展望が広がっていました。往路時は急勾配で登るのが精一杯、後ろを振り返る余裕はなかったので全く気付きませんでした。写真:一段上の右下、徳島市街方面アップ。肉眼では確認できなかった本州・和歌山もぼんやり写っていました。コンデジでも、やるものです。さらに南方面(トップの写真)。これが、個人的この日一番の展望でした。手前下方は、善入寺島。川島の町と奥の山は大川原方面。薄っすらと積雪、風車も見えます。養豚センターまで下って、東側に下る道へと進みました。これが意外にも幅広いコンクリート舗装道が続き、南側の道よりも開けていて明るい感じでした。写真:上2枚のように、伊笠山山頂(左)や隣の城王(右)が見えるポイントもありました。

ご意見・ご感想・新しい情報はこちらへ

ツーリング徳島へ戻る  TOPに戻る

inserted by FC2 system