明神山  (附  旧国道55号線星越峠、福井ダム湖畔の道)
 明神山は四国最東端・蒲生田岬の付け根付近にある山です。標高は440mとさほど高くはないですが、頂上からはほぼ360度の展望で、天気に恵まれれば最高の眺めが得られます。北は、橘湾(火力発電所や石炭発電所があり、あまりいい眺めとは言えませんが)を越えて、日の峰、眉山、徳島平野、阿讃山脈、淡路島が見えます(写真:下)。東には蒲生田岬がすぐ眼下に、伊島が浮かぶ紀伊水道を超えて本州・和歌山もうっすらと望めます。南には切り立った海岸線が続く室戸阿南国定公園が一望、さらに西には四国山地の山々の連なりが続きます。(2012年 9月22日)

明神山山頂から北へ、徳島方面の眺め (2009年1月25日)
コース  福井ダム−由岐−大井峠−伊座利峠−明神山−旧星越峠−福井ダム
走行距離   約40キロ   積算標高 約900m
最高地点   明神山(標高440m) 
走行日   2003年 2月 1日 天候:晴 MTB  2009年1月25 天候:晴 PINARELLO PARIS
 明神山へのアプローチ、まずは県道26号線を進んで伊座利峠へと走ります。峠まで登ると、山頂までのほぼ半分の道程。峠の三叉路を南に折れて登って行くと明神山です。最初こそ10%くらいの勾配ですが、すぐに分岐点があり、その後は緩やかになります。

伊座利峠、明神山への分岐部

県道26号線から南へ
 その分岐点は、右が急勾配で荒れたアスファルト舗装、左は緩やかなコンクリート舗装で「コミュニティーセンターこちら」との表示がありました。初めて訪れた時にどちらが山頂へ続くのか迷っていたところ、ちょうど左からやってきた軽自動車の方が「頂上は左だよ、コミュニティーセンターの表示に沿っていったら辿り着くよ」と、こちらが尋ねる前に教えてくれました。で、迷うことなく左へ。

山頂手前から南、牟岐大島・室戸方面

東へ 伊島の奥に和歌山も見える
 道は山の南東面を通っているので、北西風の強い2月でも比較的暖かです。左手に陽光を反射する太平洋を眺めながら、程よい勾配で標高を稼いでいきます。標高約270mの伊座利峠から山頂の440mまでコンクリート舗装が続きますが、特にきついと思う区間はありませんでした。初回はMTBでしたが、再訪時のロードでも十分登れました。山頂にはNHKやNTTなどの中継塔があります。その先に峯神社というところがあり、ここが頂上でした。こんな辺鄙な山にコミュニティーセンターとはなんだろうと不思議に思っていたところ、峯神社の社務所がコミュニティーセンターとなっていました。

山頂から北東、橘湾を越えて淡路島

山頂から西へ、剣山が見える
 頂上では椿方面から歩いて登ってきたという年配のご夫婦といっしょになり、少し話をしました。ちょうど同じ福井方向へ降りる予定というので、地図を見て確認しました。この地図というのが昭文社の県別マップル徳島版で、これまで結構正確で重宝していたのですが、今回ばかりはやられました。私は、てっきり登って来た道と同じ位の自動車も通れる道(参考にしたその地図では道幅表示が同じだった)だと思っていたのですが、いきなり写真:下左のような階段のある山道(四国のみち)となりました。結局、標高400m地点から自転車に乗れるようになった標高100m付近まで、ほとんど押しと担ぎでした。。

「四国のみち」 階段状に下る

「四国のみち」 比較的整ったところ
 随所に「四国の道」の表示があって、それなりに趣はあったのですが、写真:上右のようなところは極上の部類(余裕があったので写真を撮れた)です。もう少し下へ降りると谷沿いの道となり、杉の大木が倒れて道を横断していたり、涌き水が溝を作って流れていたり、角張った岩がごろごろしていたりと散々でした。基本的に自転車ツーリングは乗って走るものと考えている私にとっては、やや主義から逸脱した道でしたが、たまにはこういう道もよかろうかと思いました。

「四国のみち」 時に表示あり

県道200号線の小さな峠
 下りきると、県道200号線に合流しました。蒲生田岬を走った時にも通ったこの道を西進しました。この道は、これといった見晴らしも見所もありませんが、交通量も少なくて気持ちよく走れます。走りきると、国道55号線に合流。数100mほど55号線を南へ走って、星越峠の旧道へと進路を取りました。林業などの作業用以外のクルマは通らなくなった旧道は、舗装さえされているものの落ち葉が堆く積もっていました。

旧・星越峠

福井ダム湖への道
 星越峠からは、ほぼ北へ伸びる道があります。これは地道で、完全に作業道。確認した地図では、福井ダム湖に道が続いていたので進んでいきましたが、これがまたとんでもない道でした。はじめのうちこそ道らしき跡があったのですが(写真:上右)、途中からほぼ消失。川筋と思われる方向の山肌を辿って、なんとか湖畔のしっかりした道に合流できました。出発地点の福井ダム湖畔に帰り着き、ほっとした次第です。
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