剣山スーパー林道 槍戸分岐部から国道193号線合流部まで
 剣山スーパー林道は、自転車乗りだけでなく、オフロードバイクや四駆を楽しむ人などにとっても全国有数のロングダートだと思います。また高城山などへのアプローチとしても重要な道です。全長は87.7q。これまで何度か細切れに走っているのですが、全線を通して走ってことはありません。記録を辿ってみると、初めて自転車で走ったのは1993年のようです。当時、上那賀で勤務しており、半日休みを取って職場の知人と走ったのが初めてのようです。お金はないものの、もっと時間も体力もあった職に就く前にどうして走っていなかったのだろうと思っていたら、全線開通は1985年でした(着工は1972年とのこと)。全線開通後も、台風や大雨の災害のため通行止めになることが多く、槍戸トンネルの西側は長らく通行止めが続いています。 (2020年 5月23日 記)

剣山スーパー林道 日奈田峠−川成峠間から高城山方面
 過去の記録を辿ってみると、上記のように初めて剣山スーパー林道(以下、スーパー林道)を走ったのは、1993年10月26日です。この時は、木沢から土須方面に登り、川成峠までスーパー林道を走る周回コースでした。その後、1993年11月、1994年10月・11月に走って以来、2004年まで走っていませんでした。その後は、不定期に新緑の時期や紅葉の頃に訪れていますが、2004年5月に上勝から土須・川成・日奈田・槍戸と走り、坂州木頭川沿いを下って県道16号線・八重地越えで上勝に戻ったのが、一度で一番長く走った時です。上記の通り槍戸トンネル西側は通行止めが多いのと、周回では木頭・北川までのかなりの距離になるため、ほとんど走っていません。1994年10月に一度坂州木頭川沿いから槍戸へ登り北川に降りたと記録がありますが、記憶には全く残っていません。元職場の知人が中心となって、スーパー林道を走るMTBイベントを開催するプレ大会として2006年10月に北川から槍戸までのヒルクライム大会が開かれたのも懐かしい思い出です(本大会は開催されないまま)。場所柄、土須峠から川成までは、比較的よく訪れているので、今回はその西側・槍戸−川成区間が一番の目的です。
コース 神山−土須峠−坂州木頭川−剣山スーパー林道−土須峠−神山
走行距離  110q  積算標高 2800m
最高地点  高城山直下  標高1520m
走行日  2017年 6月10日 天候:晴れ  シクロクロス
 この日は、神山町役場発着。午前7時にスタートしました。まずは、国道438号線を走って、川又で国道193号線へ左折。中津集落を越えた大中尾谷川沿いは1qほど急な勾配が続きますが、大中尾方面分岐のある最初のヘアピンを曲がると、植林された杉林の中を走る道は少し勾配が緩みます。その後は淡々と走って、雲早トンネルに到着したのは、8時半。ほぼ予定通りでした。
川又、国道193号線へ 杉林が続く国道193号線 峠手前1qほど 雲早トンネル
 トンネルからは木沢まで一気に下りです。が、この道もゆっくり新緑を眺めながら登るほうが楽しいと思います。途中、一際谷が狭くなる大釜の滝付近の新緑と崖の光景が一番の見所でしょうか(写真:下)。切り立った崖下に見える大轟の滝まで下ると、国道193号線から県道295号線へと右折します。時刻は9時を回ったところでした。
 左  大釜の滝周辺の新緑
 上  大釜の滝
 右上 大釜の滝周辺の新緑
 右  大轟の滝
 ここからは、このツーリングの目的のひとつだった坂州木頭川沿いです。自転車でこの道沿いを走るのも、2012年5月以来だったので5年振り。さらに四季美谷温泉より奥は、2004年以来と思われます。深く澄んだ水質の印象が強かった坂州木頭川ですが、この日は気に入った流れのところが意外と見当たりません。降雨量が少ない日が続いていたためか、水量も少な目です。
坂州木頭川沿いの光景
 写真:下左のように、四季美谷温泉も過ぎると、道は狭くなって路面も少し荒れてきました。意外と登っていて、スピードは落ちるばかりです。2004年以来と13年も前、しかもその時は逆走で下ったので、道の記憶はほとんど残っていません。新緑の爽やかさに気持ちをだましながら、西進。途中、写真:下中下、槍戸から西は通行止めの表示が出ていました。写真:下右上は、最後の砂防ダムも越えて槍戸の分岐少し手前にて、この日一番のお気に入りポイント。槍戸の分岐部(写真:下右下)には11時15分に到着、Av.13km/hr。木沢に下った時点の予想より随分と時間がかかりました。しかも、ファガスの森まで34.9qと表示されているので、ここから再び国道193号線の合流部まで、40qくらいの未舗装路が始まります。
 しかし、路面状況は意外と荒れていなくて、予想していたより随分と良好でした。それにもかかわらず、脚には全く余裕がありません。幸い、少し登り区間があった後、結構下りが続きました。そこも、比較的走りやすい路面で助かりました。もっと荒れているとばかり思っていたので、本当に救われました。
槍戸−日奈田峠間の光景
 道周辺には、大きな落葉樹も多いのですが、新緑はすっかり深緑になってしまって、魅力は半減です。よく考えてみると、場所的に何度も走っている上勝−土須、土須−川成区間に比較して、川成−槍戸区間は、上記のように1993年と2004年に走ったきり。しかも過去2回はいずれも今回と反対方向でした。
 日奈田峠には、12時半過ぎに到着しました。写真:下右は坂州木頭川沿いでは最も奥、しかも川沿いから結構高所にある、岩倉集落です。
 日奈田峠(写真:下左)も過ぎて、大分走ったつもりでしたが、メーターを見ると距離はどれほども進んでいません。やはり未舗装路は時間がかかります。道路脇に災害用かと思われるヘリコプター発着所がありました(写真:下左)。その近くからは、前方左手に川成峠、右手奥に高城山の雨雲レーダーが見えてきました。写真:下右の左端に見える道筋が川成峠手前、林道は右手前の山の裏側を回って進み、右奥・高城山の手前に繋がっています。おっ、先が見えてきたぞ、と思ったのですが、ここからが長かった・・・。
 川成峠到着は13時半過ぎ。ここから高城山直下までの登りには、もうほとんど脚が残っていなくて何度も休憩です。距離がわかっていなかったら、精神的にもっとダメージが大きかったと思われます。写真:下左、川成峠付近から木屋平方面。左手の少し尖った山が正善山、ほぼ中央奥が高越山、その間奥に見えるのは讃岐山脈です。手前の谷の間の山肌に林道木屋平木沢線が見えます。
 川成峠−高城山間
  左  川成峠から木屋平方面
  上  川成方面への分岐部
  右上 高城山雨雲レーダー
  右  高城山直下から西方面
 漸く最高地点・徳島のへそ付近(下の写真)に到達して、後は下りだけと、ちょっと安心したのも束の間でした。この下りが疲れのためか、予想以上にストレス多く、手が痛い、足底が痛い、首が痛い、そのうち頭まで痛くなるで、なんと下りで3回も休憩。ひいひいの体で、漸く国道193号線・舗装路に出たのは15時過ぎでした。
 そこから雲早トンネルまで少しばかり登りがありますが、舗装路が如何に楽であるかを実感しました。 「しばらく未舗装路はお断り」 です。

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