落合峠 2017 春 林道小祖谷三加茂線 | |||||||||
新緑の季節は何処を走っても気持ちが良いものですが、個人的には、やっぱり落合峠が一番。今年はちょっと遅れましたが、5月末に行ってきました。その際、帰路に以前から気になっていた道を回ってみることにしました。 (2017年07月08日 記) | |||||||||
新緑のトンネル 落合峠への道 |
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県中西部を走る時によく利用するデポ地・貞光の河川敷からスタートです。まずは、国道192号線の裏道を通って半田から六地蔵を目指します。このルートは網の目のように道が入り組んでいます。昨年初めてこちら側から登ったのですが、それ以前に何度か六地蔵方面から下っています。分岐が多く、下る度に違う道を走っているというか、その前に走った道が何処だったのかよくわからない状態でした。今回は、おそらく初めてと思われる於安パーク横・県道257号線から入って、東側から直登するような道で登ることにしました。 | |||||||||
いきなり西へ向かう最初の右折場所を見逃してしまいました。引き返して、それらしき細い道に右折すると、少し走ったところで県道257号線の標示を見つけて一安心。最初の分岐で、陰名という方向に進みます(いつものように国土地理院地形図コピーを持参)。杉木立の中を進む道は、予想通り結構な急勾配です。いくつか分岐がありますが、時々地図を参考に、こちらだろうと思う方向に進んでいきます。途中、大藤(土々呂滝)方面から登る時に見られるような遠望は、ほとんどありませんでした。唯一、標高600m付近にあった民家前から東側に少しだけ視界が広がるところがありました。 | |||||||||
左手・陰名方面へ進む 杉木立の中を進む道 標高600m付近の民家前から |
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迷いながら進んだところ、かなり登ったところで、やや太い道に出ました。あっ、ここは以前に下った道だと、記憶が甦ります。そこから稜線の六地蔵まではもうすぐと思っていたのですが、まだまだ登りがありました。漸く稜線に出て少し下って、前年秋にま〜し〜さん、るみちゃん、JINさんと一緒に登って、その展望の良さに驚いたさんさんパークに立ち寄りました。前回も360°の大展望に感激したのですが、今回はそれ以上に条件が良くて、讃岐平野までばっちりでした。いや、もうここだけでも十分満足です。東方面には吉野川の流れと、その向こうには、うっすらと淡路島が見えます(写真ではわかりにくい)。 | |||||||||
北へ 中央の稜線近くの民家は、滝ノ奥集落 右手が竜王山 |
東北東へ 吉野川流域 うっすらと淡路島 |
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さんさんパークからは、桟敷峠経由で落合峠へ向かいます。この日は快晴と思っていたのですが、意外と雲も多く、下りではアームウォーマーとレグウォーマーを忘れてきたことを後悔するくらい肌寒かったです。しかし、落合峠の登りは、せせらぎと野鳥のさえずり、そして風の音のみ。やや濃くなりつつある新緑のトンネルの中をゆっくりサイクリングするのは、至福の時間です。ああ、やっぱり落合峠は最高(私的基準)。 | |||||||||
深淵川の流れ 樹々も瑞々しく 新緑の中を |
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烏帽子山への登山口付近で270°の左コーナーを過ぎると、いよいよ落合峠への県道44号線の中でも、私的には特に気に入っている区間を迎えます。さほど大きくはない落葉樹が明るい緑のトンネルを作っています。勾配も、さほどきつくありません。まだ地道だった頃も、荒れ放題だった深淵から3〜4q間に比較して、この区間はあまり小石や砂利もなく、良く踏み込まれて自転車でも走りやすい道でした。 | |||||||||
標高1000〜1200m付近 |
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それから少し走ると、今度はブナ類などの高木落葉樹の群落が見られます。ここも大好きなところ。昨年走った八幡平や栗駒山周辺など東北の森の大きさには比べるべくもないですが、四国では貴重なポイントだと思います。 | |||||||||
標高1300〜1400m付近 |
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貞光から、ほぼ3時間かかって落合峠到着。かなりゆっくりでしたし、さんさんパークでもノンビリした割に時間がかかっていない(当社比)のは、半田から直登の距離がやはり短いのかもしれません。峠からの眺めも、これまで何度も訪れたうちでベストとも言えそうなくらい良好でした。下の写真:稜線は、左手から右手へ、三嶺〜西熊山〜天狗塚〜牛の背です。 | |||||||||
落合峠から南へ 稜線 左手:三嶺 中央:西熊山 右手の三角:天狗塚 牛の背 |
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落合峠から、いつものように矢筈山側の稜線まで登ってみました。これまた絶景。やはり、これまで訪れたうちで一番条件が良かったです。讃岐平野はもちろん、肉眼では本州もぼんやりと確認することができました。やや西よりには、雲辺寺の右手奥に七宝山。帰宅後確認すると讃岐富士の右手に、瀬戸大橋も写っています。南西方向、落合山の左手奥には梶ヶ森が確認できました。峠まで降りてくると、オートバイ乗りの3人の若者が屯していたので、是非稜線まで登ってくることをお薦めしました。みなさん、堪能できたでしょうか。 | |||||||||
さんさんパークも落合峠も素晴らしい展望と道程でしたが、今日のもうひとつのメインテーマは、masamj23さんが松尾ダム方面から桟敷峠に向かおうとして、いつの間にか間違って進んでしまったと以前に報告されていた道を探して、そちら側から下ってみることでした。そんな道、あったっけ。桟敷峠から松尾ダムに抜けたのは、もう12年も前。まだ地道だったのですが、そんな分岐があった記憶がありません。国土地理院の地形図や紙地図でも確認できません。しかし、あるはずだと思って探していたら、google map(写真地図)には繋がっているらしい痕跡を見つけました。 | |||||||||
落合峠から登った稜線から北への眺め |
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で、頭にその道筋をしっかりと刻み込んで、まずは桟敷峠から県道44号線を少し下って松尾ダム方面へ抜ける道へと左折します。この分岐部のすぐ桟敷峠側には、四国ではあまり見ることのできない大きな落葉松の群落があります。秋の黄葉もいいですね。県道44号線分岐から林道小祖谷三加茂線に向けて杉木立の中を一直線に伸びる道は、被写体には向いていますが、走るのには結構しんどいですね。この道もいつの間にか舗装されています。 | |||||||||
深淵川の流れ 桟敷峠北・落葉松群落 県道44号線から林道小祖谷三加茂線への道 |
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この道を、しばらく直進して左に大きくカーブするところで、右手に道があるはずです。と思いながら進むと、確かに松尾ダム方面から下ってきたら直進してしまうよなあというY字分岐へ出ました(写真:下左端)。google
mapのとおり。そこを右手(写真では左手)へ進みます。道はコンクリート舗装です。写真は、松尾ダム方面から撮影。左手直進が林道小祖谷三加茂線、右手に進むと県道44号線。 そこから少し下った後、google mapで確認した・うろ覚えの道筋と前方の山容から、尾根をもうひとつ越えるようだと思っていたら、その通りで、再び登りになりました。大分疲れていたので、あまり距離はなかったのでしょうが、登り区間は結構長く感じました。しばらく登って、尾根を越えると漸く下りです。 途中で右手に登る分岐ありました。分岐部には、手書きで林道小祖谷三加茂線との表示があります。良く見ると、松尾ダムまでの道がメインで、この名称のようです。ということは、かなり以前から開通していたのでしょうか。見出しから林道小祖谷三加茂線と書いていますが、実はこの時点で初めて正式名称を知った次第です。道途中は、ほとんど展望がなかったのですが、少し下ったところで西北西に開けたところありました。吉野川が東に向かって流れる全容が見られ、先にはうっすらと淡路島も見ることができます。 |
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林道小祖谷三加茂線分岐部 分岐部から少し下った地点から 林道城ノ丸線分岐部と手書きの図 |
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この日はいい天気だったのに、落合峠でもほとんど自転車乗りと出会わなかった(唯一出会ったのがバンちゃんパパさん)なあと思っていたら、なんとこんなところで写真を撮っている自転車乗りと遭遇しました。しかも自転車は、ペガサス・ランドナーです。聞けば東京の方で高松に赴任中。この日は三加茂まで輪行、この後松尾ダムから水の口峠を越えて、辻から輪行で帰られるとのこと。なんとペガサスとは50年来の付き合いで、6台だか8台だか所有だそうです。歴からいうと、私より少し年長でしょうか。自転車は、ほとんど傷もなくピカピカ。そんな自転車で地元の自転車で乗りさえあまり知らない道を走るとは、情報通な人はいるものですね。いや、貴重な出会いでした。 | |||||||||
ペガサス・ランドナー 徳島道・吉野川SA付近 徳島道・太刀野トンネル |
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道情報を少しいただいて、お別れ。その後、2ヶ所ほど吉野川方面が見えるポイントがありましたが、それ以外はほとんど展望がありません。道分岐も3か所ほどありましたが、頭の中の地図では、確か左へ進んで大回りするのが正解と記憶していたので、そのように進みました。途中からはアスファルト舗装となり、下って出てきたところはgoogle mapで確認していた通り県道44号線桟敷峠登り口近くでした。写真:上中・右は、いずれも標高600mの展望が広がる唯二のところから。上中の吉野川北岸には、吉野川SAが見えます。後方の阿讃山脈は東山峠方面と思います。上右では、徳島道・太刀野トンネルの西側口が見えます。 | |||||||||
三加茂の大楠 ぶぶるパーク ぶぶるパーク近くから桟敷峠方面 |
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三加茂に降りた後は、大楠に立ち寄りました。袂には、刈入れ時の色付いた小麦畑。そこから土手沿いで、ぶぶる公園へ。ここの広々とした光景も好みです。土手から南を見ると、桟敷峠が見えます。奥の稜線の凹んだところがそう。小祖谷三加茂林道は、写真:右手前の山の向こう側の稜線を越えて、画面の右手の方から大回りして写真の中央部の平地に降りてきます。 帰宅後検索したらこんなに詳細な情報がありました。林道小祖谷三加茂線は、少しストレスがあるかもしれませんが、ロードでも走行は可能と思われます。距離が長い分、県道44号線より平均勾配は多少緩やかでしょうか。民家はもちろん田畑も皆無、展望もあまりありません。まさに林道用として造設されたようで趣には乏しいかと思いますが、県道44号線に飽きた人には一度こちら側から登ってみることもお奨めです |
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