林道栩谷線・六地蔵展望台・善入寺島・曲突越  
 ちょっと時間の取れた一日。近場の久しぶりの道や、以前から気になっていた初めての道を繋いで走ってきました。その間に、掘割峠から見える眺めが大好きな善入寺島に立ち寄って、ちょうど咲いているコスモスとヒマワリを見てきました。 (2021年11月10日 記)

六地蔵展望台から善入寺島 (2021.10.29)
コース 柳水庵−栩谷線−美郷−六地蔵展望台−善入寺島−曲突越
走行距離   65q   積算標高 1100m
最高地点   林道栩谷線  標高670m
走行日   2021年10月29日  天候:晴れ  GIANT CONTEND
 走り慣れた鮎喰川沿い県道20号線を遡って、阿野から県道245号線で柳水庵へ向かいます。つづら折れの急勾配で登っていく松尾集落を過ぎれば、峠の柳水庵までもうすぐと思っていたのは、最初の頃の思い違い。というか、脚力がなくなって、より長く標高差もあると思われるようになったというのが本当のところかもしれません。柳水庵に到着して一服していると、鴨島方面から歩き遍路の方が焼山寺のほうに向かっていかれました。林道栩谷線は歩き遍路の道と並行・一部重なっています。写真:下左、柳水庵は手前、右手に下ると美郷。林道栩谷線は直進です。3回くらいは走っているつもりでしたが、尾根沿いのそれほど勾配はない道という記憶は間違っていて、いきなり結構な勾配で始まりました。10%強、しかも路面はそれなりに荒れていて、早くも34Tのローギアです。
 こんなに登る道だったかなと思いながら進むと、途中から緩やかになって、路面状態も落ち着いてきました。こちらは記憶通り、周囲の展望は全くありません。植生は、下の写真のように杉が多く、一部に雑木林が見られるという感じです。
 意外と距離は短くて、1q少々で宇度木から月野方面に抜ける道に突き当たります。ここからの記憶もあやふやで、未舗装路が続くと思っていたのですが、広くはないもののきれいなアスファルト舗装路でした。少し登って下ると、月野方面と栩谷方面に下る分岐部に出ました。この日は栩谷方面へ下ります。途中、一時期、自転車乗りの知人がよく行かれていた・どこも山の横を通過して、再び県道245号線へ。下って県道43号線へ右折して掘割峠へ。この道も初めて走った頃は川島側から登る急勾配と異なり楽勝だと思っていたものですが、最近は結構きついと心構えして登るようになってきました。
林道栩谷線終点 状態のいい舗装路 直進・月野、手前から右手へ 左手の家屋・どこも山
 掘割峠に到着した時は曇り空となって、善入寺島は日影になっていました。展望台からは、最近の記憶通り、手前の木々が成長して視界を妨げています。下左の写真は、木々の間からほぼ真北へ向いて。吉野川はパッチワーク模様の善入寺島を挟んで手前と向こう側に分かれているのですが、向こう側の川筋ははっきりわかりません。奥は阿讃山脈、中央付近のきれいな三角山は城王山です。川島側へ少し下ったところから善入寺島の全体像が見えるのですが、写真:下右上は北東に向いて。手前左の小さな山は向麻山(こうのやま)。奥左手に淡路島、右手に沼島が切れていて、その間に加太方面が薄っすらと見えていたのですが、この写真ではわかりません。
いずれも掘割峠から

左  後方の三角山は城王山
上  畑ズームアップ
右上 向麻山から鳴門方面
右  コスモス畑ズームアップ
 県道43号線で川島の町まで下り切る手前で左折、西方面へ向かいます。以前に知人が訪れていた六地蔵展望台へ向かうためです。この道は以前に走ったことがあるかと思っていたのですが、どうも初めてのようでした。道は、その東手にある県道242号線にも似た、広葉樹の木々に覆われたクルマの通らない、いい道でした。下草がシダ類であったり、地元の方が散歩している様相なども県道242号線と同じでした。山腹をトラバースしていく道は、多少の上り下りもありますが緩やかで、西へ向かっては下り基調です。
 そんな道を思ったより長く走ったところに、六地蔵展望台の標示がありました。西進してきた道から左折して畑の中の短いけど急な坂を登ると、六地蔵展望台に到着。展望台には小さなテーブルと椅子もあって休憩にピッタリ。そして善入寺島が一望できます(トップの写真)。唯一残念だったことは、ちょうど高圧電線が善入寺島の高さに横切っていることです。写真では電線がわかりにくいのが幸い。下左の写真は、北西方面。左奥は大滝山のようです。
 下左の写真は、北東方向。蛇行する吉野川。中央に見えるのは、潜水橋・川島橋。奥は阿波大橋です。暑くなく寒くなく、風もほとんどない穏やかな日だったので、期待以上の眺めにしばらく見入っていました。大満足して、元の道まで下り、そのまま西へ進んで山川町忌部というところで下り切って、吉野川の土手へ。
 善入寺島には前々日に訪れていたので、この日は立ち寄らないつもりでしたが、ちょうど晴れ間が広がってきたので予定変更。潜水橋・学島橋を渡って(写真:下左)、善入寺島へ向かいます。橋から見る吉野川は、本流とは思えないほど透明度が高かったです。下右の写真では、空と雲の反射でわからないのが残念。奥は阿波麻植大橋。
 学島橋は善入寺島の西側に位置しています。掘割峠や六地蔵展望台からも確かめられたのですが、コスモスやヒマワリは、どちらかというと島の東側に集中しています。ということで、島を縦断(川中島と言えども、東西は6q弱、南北2q弱あります)。青空の下に広がるコスモス畑。下の一枚だけを見ると、随分広そうに思われるかもしれませんが、実際は広い善入寺島の畑の中でも、極僅かです。もう少し一枚の畑が広いとか、隣り合わせた畑同志でコスモスやヒマワリが連続して植えられていたならと思うのは、私も含めた訪れた人共通の感想かと思います。しかし、農耕地なので大部分の畑は、この季節キャベツにブロッコリー、カリフラワーにリーフレタス、ダイコンと様々は冬野菜がメインに育てられています。
 下の写真は、前日のもの。この時期限定でしょうか? コスモスとヒマワリのコラボレーション。前日は曇り空で、折角の花々の発色がさっぱりです。
 やはり日が当たっていると、ヒマワリも元気。下の写真は、この日。
 下の写真は、2020年7月のもの。この日も曇り空だったので、真夏ですが少し発色が悪いです。上、10月末のほうが元気がいいように見えます。
 ヒマワリとコスモスを堪能した後は、吉野川の土手上の道を東進して、西条大橋で右折して国道192号線から、すぐに山沿いの道へ。地形図とGPSで確認しながら、以前から一度訪れてみようと思っていた、曲突越(くどうごえ)の北側登り口に辿り着きました。地形図では実線・軽車道(幅1.5〜3m未満)の標示です。
 左  曲突越 北側登り口
 左上 急勾配
 上  路面はそこそこに荒れて
 右  比較的走りやすいところ
 途中までは乗車可能でしたが、左に大きくカーブする谷筋のところからは、かなり荒れていて、乗車は躊躇われます。安全第一で、押し。一部では押して通るのもどうかと思われる崖側が痩せたところや両側からシダ類が繁茂しているところも。写真にはありませんが、どうもイノシシが掘り返したと思わる跡が至るところにありました。出会いませんでしたが。
崖側が痩せて細い 倒木 両側からシダ類繁茂 少し落ち着いた
 峠はまだかなと思いながら進むと、後半はまた少し乗車可能になりました。写真:下左の切通を抜けると峠です。曲突越の標示があります。標高は174m。
 さあ、今度は下りだ。登り以上に手強いかと構えて下り始めたのですが、意外と路面は上々です。おまけに200mも走らないうちにコンクリート舗装となりました。クルマも入っているなあと思っていたら、すぐに民家が現れてビックリ。峠の南側と北側では随分と異なった様相でした。曲突越、2度目はないと思いますが、何時も走る道とはちょっと異なったなかなか楽しい道でした。

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